ドメーヌ・フランシス・ブランシェ
ライバルが絶賛するロワール白ワインの最高峰
30年前にフランスの小さな蔵元から直輸入を始め、ワインは「蔵直(R)便」として、たくさんの方々にご愛顧頂けるようになりましたが、ロワールだけは「美味しい」けれど、突き抜ける個性はなく「普通に美味しい」サンセールを輸入していました。
ヴィノスやまざきのお客様の味のレベルが高く、
「バロン ドゥ エル(1-2万円する高級ワイン)のような、ロワールのワインが好きなの。」
というお声を聞いてから、「バロン ドゥ エルに匹敵するレベルの白を探したい。」
そんな想いで、ロワールのワイン生産者を訪ねることになりました。
事前に調査したワイナリーを回るも、なかなかこれと言ったワインに出会えない。
こうなったらバロン ドゥ エルを訪問して、何がそんなに人気なのか調査しようということになりました。
すると、わかりました。
老舗で、大手だけあって多くの畑を所有していること、その中には樹齢40年という畑も所有しており、それが、数万円で売れるワインを造れる秘訣だと…(古いぶどうの樹は凝縮した味わいのぶどうが収穫できるんです)
ですが、いくら良いワインでも、ロワールのソーヴィニヨンブラン(ぶどう品種)に数万円は高いし、あきらめて帰ろう…
そう思って、当時取引していた蔵元に立ち寄ると、
「ライバルだし、そこを紹介してしまうと、うちのワインの輸入を止めてしまうかもしれないけど、本当に素晴らしい蔵元だから紹介するよ。今から電話をするから、行っておいで。」
とのこと。
それが、フランシス・ブランシェでした。
ブランシェ一族は、何と8世代にわたってこの地で白ワインを造っている老舗でした。
古い葡萄の樹のある畑や、白亜質の石灰岩土壌の畑など、小さな区画ずつではありますが、その土壌を活かした素晴らしいワインを、本当に少量造っていたのです。
その味わいは、もしかすると、あのワイン以上かも…と、思える素晴らしい味わい。
生産量は僅かですが、土壌からくる味わいを最大限に活かし、畑は持続可能な自然な栽培を行っており、その方法により葡萄の根がより深くまで伸びるような取組を行うなど、長きに渡りワイン造りを行っているこだわりに、身の引き締まる思いを感じました。
さらに、この農園の葡萄の樹は、ロワールのソーヴィニヨンブランの真の「母」台木であるソーヴィニヨンブランの現存する最古のクローンであることが判明したそうなのです。
いや、これは凄い。
これが、プイィフュメの最高峰かも。
おそらく、価格は数万円だろう、いや、それだけの価値はあるし、と、伺った価格は、通常のプイィフュメとそれほど変わらない。
何故、今まで日本でも世界でも話題にならなかったのか…紹介してくれたライバル蔵の方に伺うと、
「ほとんどが地元か、フランス国内のソムリエに売っていて、ブランド化していないからだよ。」
とのことでした。
このような素晴らしいロワールの本格派プイィフュメに出会えたのも、ライバルの蔵元の方のおかげ。
ライバルの蔵元さえ応援したくなる存在。
そこまで突き抜けるって、本当に素晴らしい。
ヴィノスやまざきも、そんなワインショップになれるよう精進していこう、そんな決意をしたブランシェとの出会いでした。
ドメーヌ・フランシス・ブランシェ
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