エミリオ・プリモ 赤 2021
EMILIO PRIMO ROSSOテイスティングコメント
蔵直®ストーリー
レストランで恋に落ちた・・・イタリアを代表するスーパーワインの親戚ワイン!
今から10年前。イタリアのワイナリーを数十件まわったにも関わらず、なかなかコスパの良いワインに出会えなかった買付の旅の道中。ローマ郊外にある、地元で評判のレストランで食事をしていた時のことです。
その店で一番おすすめの赤ワインをお願いして出てきたのが、テッレ・デル・マルケサートが造る「エミリオ・プリモ」というワインでした。
サッシカイア等、名だたるボルドータイプのワイン「スーパータスカン」で有名なボルゲリ村で造られているとのこと。
一口味わうと・・・サッシカイアに負けないレベルの味わいにも関わらず、価格がとても安い!
早速蔵元を訪問するため、トスカーナの北西部にあるボルゲリ村を訪れました。
訪問前にボルゲリ村のワインショップをめぐってみるとビックリ!なんとその店で一番売れていたのは、世界的に有名な名だたるワイナリーではなく、あの「エミリオ・プリモ」だったのです!
マルケサートが所有する畑は、1954年にオーナーのマウリッツィオさんの祖父エミリオさんが、ボルゲリの大地主マリオ・インチーザ・デッラ・ロケッタ侯爵から買い受けた区画。あのサッシカイアで有名な「サングイードぶどう園」の区画でもあります。
サッシカイアは世界的ブランドを目指し広告にも力を入れていますが、マルケサートはその地域のお客様に販売するために少量のみを造っている、言わば家族経営の蔵元。少し話しただけで、ヴィノスやまざきと「似ているね」と話がはずみ、家族のようにお付き合いするようになりました。
自然な栽培を用いる他、選果・間引きを徹底して、より濃縮したぶどうに仕上げています。一つ一つのこだわりよう・・・当店の人気蔵元である、ボルドーの「シャトー・ムーラン・オーラロック」や、ラングドックの「シャトー・レゾリュー」と同じフィロソフィーを感じとりました。
初めて出会った時は高校生だった息子のアレッサンドロさんが後継者となり、今は親子で有名ワイナリーに負けない品質のこだわりワインを造っています。小規模ながらも実力派の蔵元です。