雨の中で咲く紫陽花がとても美しい季節になってまいりました。気が付けば早いもので、年の折り返しとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ヴィノスやまざきでは、熱い季節にぴったりの、毎年ご好評をいただいております「夏ヌーヴォー2025」のご予約を開始いたしました。
2025年は例年と比べると温暖で乾燥していた年でした。雨量が少なかったため収穫量は落ちましたが、ぶどうはしっかり完熟し、果実味がギュッと濃縮された、香り豊かなぶどうを収穫することができました!フレッシュで飲みやすく、夏にぴったりな味わいをぜひご堪能ください。
今月のマスター・オブ・蔵直🄬赤ワインコースは、ワイン専門誌で100点を獲得した銘醸造家が継ぐ次世代のカルトワイン「アクメン」をご紹介します。
アクメン・ピーク・カベルネ・フラン・アトラス・ピーク・ナパ・ヴァレー
品種:カベルネ・フラン76%、カベルネ・ソーヴィニヨン14%、メルロ10%
醸造:新樽フレンチオーク
ペアリング:トーンステーキ・デミグラスハンバーグ・すき焼き
醸造家のフィリップ・タイタス氏は、ナパヴァレーで最も才能のあるワインメーカーの1人としてその名を博し、過去30年間、著名なシャペレット・ヴィンヤードでワインメーカーを務め、プリチャード・ヒル(今ではナパの山岳地帯の銘醸地)のワインで専門誌では100点満点のスコアを獲得している伝説の醸造家の一人。

また栽培家のマイケル・ウルフさんは、1990年代に伝説のト・カロン・ヴィンヤードの植替えを監督し、様々な銘醸地で耕作を行っていることで知られている、ひたすらぶどう畑を知り尽くしたスペシャリスト。
この二人が造るこのワインは果実味、上質な酸、プレミアムワインの風格を感じさせる素晴らしい味わいです。
アトラス・ピークは急な斜面と岩だらけの土壌のため、植え付けが困難ですが、ぶどう栽培に適したエリアです。 標高が高く、比較的涼しい気候で、火山性の土壌であるため、ぶどうは完熟し、複雑でキメの細かいタンニン(渋み)を感じる味わいに仕上がります。
2021年ヴィンテージは、雨が少なく、ぶどうの粒は少なく、収穫量も少なめでした。
でも、そのおかげで味がギュッと詰まった、質的にはとても素晴らしいワインができました。
安定していたおかげで、ぶどうの実が生るまで順調に時間をかけてゆっくりと均等に熟すことができたそうです。
このカベルネ・フランは、アトラス・ピークの自社畑で丁寧に育てられたぶどうを使用した、いきいきとした味わいのワインです。
香りはカシス(黒すぐり)やザクロ、プラムといった果物に、ほんのりスパイスや紅茶、木の香りが重なり、複雑で魅力的です。
口に含むと、とても優しい飲み心地。 赤い果実のフレッシュな味が広がり、チェリーやスパイス、ローストしたコーヒーのような懐かしい味も楽しめます。余韻は長く、贅沢なアフターテイストをお楽しみいただけます。
次世代のナパのカルトワインをぜひお楽しみください。