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ネルソン・ファミリー・ヴィンヤーズ

村の瓦版で出会った古き良きベンチャー農家

カリフォルニア屈指の有機農業地と言われるメンドシーノ。この地のワイン用ぶどうも、やはり有機栽培にて育てられることが多いのが特徴です。自社畑でぶどうを栽培する農家、もしくは農家・ワイナリーがぶどうを譲り合って、ワインを造ります。ライバルでありながらも、地域ぐるみで支え合い、とても仲が良い・・・そんな風に思います。また、ナパ・ヴァレーなど世界的有名ワイン産地にもぶどうの供給をしています。

ネルソンを知ったのは、このメンドシーノの地域の広報誌。いわば「村の瓦版」のようなものです。「売ります、買います」コーナーに書かれていた「今はカリフォルニアでほとんど造る人のいない、オレンジマスカットというぶどうを譲ります・・・」という一文を読み、メンドシーノにあるネルソン・ヴィンヤード(ぶどう園)に飛びました。

オレンジマスカットから造るワインは、その名前の通りオレンジとマスカットを掛け合わせたような、フルーティーでやや甘口になります。かつて、ヴィノスやまざきでも大人気のぶどう品種でした。
しかし、ほとんどのワイナリーはオレンジマスカットの栽培をやめ、高く売れるピノ・ノワールやジンファンデルなどに畑を植え替えてしまい、この品種を目にすることはほとんどなかったのです。

そういった経緯もあり、「オレンジマスカット」という言葉を見た時・・・嘘でしょ?と、思いました。でも、ネルソンおじさんのところにはあったのです。
「植え替えるお金もないし・・・昔ながらの伝統を守るのも家業の役目だと思って」と、実直そうな農家のネルソンさんは言いました。私達は、すぐネルソンさんにオレンジマスカットでワインを造ってもらうようお願いしました。今では、彼らのオレンジマスカットのほとんどをヴィノスが買い取っているため、恐らく世界でも珍しいワインではないでしょうか。

現在は、有名ワイナリーで修行をしてきたネルソンさんの息子のクリスが家業を継いでくれることになりました。クリスは素晴らしい醸造家でありながら、「大手とは一線を画した新しいコンセプトのワインを造ろう」と、ヴィノスやまざきに相談をしてきました。
例えば、樽を使用せず、フルーティーで飲みやすく、低価格で提供できるメルロ。
カリフォルニアワインというよりはむしろフランスのシャブリのような、北部のメンドシーノならではの酸の効いたシャルドネなど・・・
私達の意見を取り入れながら、新しいコンセプトのワインに挑戦しています。

古き良きアメリカを守りながら、新しいことに挑戦するベンチャー魂。まるで、私たちが目指しているコンセプトと同じ志を持つ、良きパートナーなのです。

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