雨の中で咲く紫陽花がとても美しい季節になってまいりました。気が付けば早いもので、年の折り返しとなりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
ヴィノスやまざきでは暑い時期に美味しい、毎年人気の「夏ヌーヴォー」のご予約を開始いたしました。今年は世界初!?となる、ウルグアイのヌーヴォーをリリースいたします!他では手に入らない、ぜひお早目のご予約をお待ちしております。
今月の銘醸赤ワインコースは、ボルドーワインに革命をもたらした蔵元から、特別に分けていただいた10年超熟成ワインをお届けします!
入荷の関係でお引き渡し開始が遅くなり、大変申し訳ございません。
赤:バルチュス2013
ストーリー
今から25年以上前、ボルドー地方に面白いワインがあると知人から聞き、シャトー・ド・レイニャックを尋ねました。オーナーは実業家でもあるイブ・ヴァテロ氏。
「グラン・ヴァンに負けないボルドーワインを造る!」
「産地にこだわらず、最高のテロワール(土壌)で、今までの常識を打ち破るワインを造る!」
広大なボルドー地方の中でも無名なエリアにありながら、粘土石灰質の右岸地区と粘土砂利質の左岸地区の特徴を持った銘醸畑に目を付け、1990年にシャトーのオーナーになりました。
1996年に誕生した赤ワイン、レイニャックが初ヴィンテージながら、当時世界で最も影響力のあるワイン評論家であったロバート・パーカー氏から90/100の高得点を獲得し、ボルドーワインに新風を巻き起こしました。
もちろん、最大の努力は惜しまず、マイクロクライメイト※が良いと聞けば、自分の敷地に湖を掘ってしまい、また「長く熟成しなければ美味しくないボルドーワイン」というイメージを覆すため、熟成中に樽をまわす醸造技術「オクソラインシステム」を採用して品質へのこだわりを見せるなど、その徹底したこだわりには、脱帽せざるを得ませんでした。
※川、谷、森林などの自然の影響で、狭い範囲でも局所的に気候や土壌といった環境が変わることを言う。
ついに、レイニャックは2004年に開催された、世界的ソムリエが審査するワイン&スピリッツのブラインドテイスティングで、5大シャトーや他有名シャトーに圧勝し、ボルドーワインのトップとなりました。
過去、買付け隊が訪問した時は、5大シャトーのシャトー・ラフィット・ロートシルト1999年やシャトー・オーブリン2001年と同ヴィンテージのレイニャックのブラインドテイスティングを行いましたが、2回とも半数以上のスタッフが見事に間違えてしまったほど。
そんなヴァテロ氏が、新しい試みとしてメルロ100%で極少量だけ造り始めたのが、今回ご紹介するバルチュスです。
所有する畑の中でも上質なメルロの区画を厳選し、ヴァテロ氏自ら発案した新しい方法で醸造し、熟成を待たずとも、果実味も渋味も酸味も全てがワインに溶け込み、しなやかで複雑で芳醇な味わいを出すことに成功しました。
ちなみに、バルチュスという名前を付けた理由は、超高級ワインの一つペトリュスのようなグラン・ヴァンを造りたい、画家バルチュスの愛好家、そして愛する息子バルタザール、この3つの言葉を掛け合わせたそうです。
2002年の初ヴィンテージ誕生以来、当店では毎年分けていただき、特別な瞬間を飾るワインとしてご紹介しています。
そして、今回の2013年バックヴィンテージはまさに蔵直30周年だからこそ特別に分けていただいた、希少なワインです。
レイニャックで長年栽培と醸造の責任者を務める二コラさんからメッセージが到着しました!ぜひご覧ください。
商品詳細
赤【バルチュス2013】
味わい:プルーン、スパイス、コーヒーのような香り、約10年の熟成を経ているにも関わらず、若々しい果実味や複雑で長い余韻を感じます。
蔵元: シャトー・ド・レイニャック
産地: フランス ボルドー・シュペリウール
品種: メルロ100%
ペアリング: 牛肉のステーキ、スペアリブ、熟成したコンテチーズ、牛乳のブルーチーズのお供に。
最後に、次回7月のお引き渡しは、7月15日(月)の開始を予定しております。
入荷の関係で引き渡し開始日や、引き渡し商品の変更が生じる場合がございますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
それでは、来月の蔵直Ⓡワイン定期便でお会いしましょう!