スペインの蔵元を駆け回った買付隊・保坂です。
蔵直(R)スペインワインを代表する蔵元、「バルバス」にやってきました!

15年前、料理に合うスペインワインを探していたところ、「ボデガス・バルバス」というワイナリーから「ぜひ私たちのワインを飲んでほしい!」と一本の連絡がありました。
ワインの展示会のために来日すると伺い、ブースで試飲してみると、果実味が豊富で柔らかい渋味・・・「これはまるでボルドーの高級グランヴァンのようだ!」と早速現地を訪問。
現地で彼らの品質へのこだわりに感動し、輸入をスタートしました。
今回久しぶりに、バルバスを訪問。
彼らのワイナリーがある、スペインを代表する高級ワイン産地として知られる「リベラ・デル・ドゥエロ」に向かいました。
出迎えてくれたのは、蔵元の7代目のマリアさん。
家族経営で7代にわたりバトンが受け継がれてきており、現在はマリアさん姉妹がワイナリーを取り仕切っています。
バルバスの創業は、1777年。
当初はワインを運ぶための容器を生産していた家系ですが、創業者のアブンディオ・バルバス氏によって、自分たちの畑から赤ワイン造りをスタートしました。
※バルバスに飾ってある壁画(左)と古くに使っていた樽(右)
その高いぶどうの品質は、スペインの至宝とも言われる超プレミアムワイン「ウニコ」(約10万円もする逸品です)を造る、ベガ・シシリアにもぶどうを供給していたという噂もあるほど…
そして、1982年に「リベラ・デル・ドゥエロ」が原産地呼称として認められます。
その際に原産地呼称を立ち上げに、ファン・ホセ・バルバス氏は生産者の一人として尽力し、一番最初に原産地呼称を取った生産者の1つとなりました!
このエリアの認証を取るには、年2回の査察と、さらに抜き打ちの査察をパスする必要があり、かなり厳格な審査が入ります。
そんな審査であっても、今ではなんと約400軒の認証ワイナリーが存在。
そのこだわりが、このエリア全体の品質を支え、さらに世界からの注目を集めているのですね!
そんな人気エリアのリベラ・デル・ドゥエロですが、バルバスは中でも「ラ・オッラ」と呼ばれ「リベラ・デル・ドゥエロ黄金のダイヤモンド」と称される、特に品質の高い三つの村のひとつのラ・オラ村に畑を持っています。
彼らの哲学は、「ワインのポテンシャルは、土壌の質とそこから生産されるぶどうによって決まる」というほど、ぶどう、そしてそれを栽培する畑に対してこだわり抜きます。
ワインは、ベガ・シシリアやピングスといった有名生産者のぶどう畑に隣接し、平均樹齢50-60年の自社畑のぶどうから造られます。
中には、100年を超える超古木もあるそう!
そんな畑は、標高700-800mとスペインの生産地域の中では比較的高い場所に位置。
夏場日中は30~35℃になりますが、夜には10-15℃まで下がり、昼夜の寒暖差が大きいため、糖と酸のバランスが取れた素晴らしいぶどうができるんですね!
醸造したワインは、多くのものがフレンチオークの木樽で熟成。
地下セラーでじっくりと熟成を行うため、リリース時から飲める味わいに仕上がるとのことです。
リベラ・デル・ドゥエロ最高の地域『黄金のダイヤモンド』の土地のアロマとニュアンスを反映した特別なワイン造り、を行うバルバス。
彼らのワイナリー名を冠して造られる、「クラシック・シリーズ」の中でも代表的な一本をご紹介させていただきます。
■バルバス レセルバ 2018
バルバス レセルバ リベラ・デル・ドゥエロ 2018|ヴィノスやまざき|ワイン通販
テンプラニーリョを主体としつつ、彼らの所有する複数の標高に位置する畑のぶどうを絶妙にブレンドして造り上げます。
砂質土壌の厳選された区画で、1本のぶどうの木から、少量ながらも濃厚なティント・フィノ(テンプラニーリョ)を、手摘みで収穫。
24カ月に渡る樽熟成と、24カ月の瓶内熟成で4年かけて造り上げられました。
洗練された飲みごたえと渋みを備え、熟成した奥深さがありながら、フレッシュを残しエレガントな味わい。
樽の風味とそれぞれの要素が凝縮した味わいが印象深い一本です。
世界のワイン誌「デキャンター」でも97点を獲得した、彼らのフラッグシップワイン!ぜひ一度お試しいただければ幸いです。
スペイン買付隊 保坂