厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
夏本番を迎え、今月のこだわり白ワインコースでは、夏の食卓やバーベキューにもぴったりの一本をご紹介します。
今回お届けするのは、昨年の買付で出会った新たな蔵元、「ベネット・ヴァレー・セラーズ」の初お披露目ワイン『シャルドネ BIN5757 2024』です。
新しい蔵元との出会いを求めて数多くのワインを試飲する中で、このワインは一口飲んだ瞬間に心を掴まれました。
「すっと体に沁みこむような心地よさ。そして洗練された味わい。」
それが第一印象でした。
カリフォルニアのシャルドネといえば、果実味豊かでボリューム感のあるタイプも魅力ですが、料理との相性を考えると、程よい酸味とミネラル感を備えた上品なスタイルを楽しみたい時があります。このBIN5757は、まさにそんな一本です。
昨年初めて訪問したベネット・ヴァレー・セラーズは、ソノマの小さなAVA「ベネット・ヴァレー」に自社畑を持つ家族経営のワイナリーです。
イタリア系移民の3代目であるエミリオ氏は、2006年に畑を取得。もともとはぶどう栽培農家として高品質なぶどうを生産していましたが、自らの土地の個性を表現するためワイン造りをスタートしました。
丘陵地の畑では収量を抑え、一本一本のぶどうにしっかりと向き合う栽培を実践。土地の個性を大切にしたワイン造りを続けています。
このワイナリーが位置するベネット・ヴァレーは、ソノマの中でも知る人ぞ知る注目産地です。

三方を山に囲まれ、北側からはペタルマ・ギャップを通じて冷たい霧と海風が流れ込みます。そのため、カリフォルニアでありながら冷涼な気候を保ち、ぶどうはゆっくりと成熟します。

さらに火山性土壌がもたらすミネラル感が加わり、果実味とエレガンスを兼ね備えたワインが生まれます。
醸造を担当するのは女性醸造家のトニーさん。

オーストラリアの名門ワイン産地ハンターヴァレーで活躍した醸造家を父に持ち、自身も醸造学を学びながら世界各国で経験を積んできました。
そしてソノマのこの地に魅了され、現在のワイン造りに情熱を注いでいます。
ワイン名の「BIN5757」は、エステート畑があるシンパティコ・ランチの番地「5757」に由来しています。
「ベネット・ヴァレー・セラーズ シャルドネ BIN5757 2024」
産地:ソノマ・カウンティ
品種:シャルドネ

このワインの魅力は、樽熟成を行わないこと。
樽の香りで飾るのではなく、ぶどう本来の果実味と土地の個性を素直に表現しています。
グラスからはリンゴや洋梨を思わせる爽やかな香りが広がり、そこにレモンピールやミネラルのニュアンスが重なります。
口当たりはフレッシュでみずみずしく、爽やかな酸味と果実味のバランスが絶妙。後味はすっきりとしており、暑い季節に思わずもう一杯飲みたくなる味わいです。
シーフード料理はもちろん、天ぷらや串揚げなど和食との相性も抜群です。
実はこの蔵元との出会いは、ヴィノスやまざきの長年のパートナーであるウォーターストーン・ブレンド社からの紹介でした。
「今、私が最も注目しているワイナリーです。」
そんな言葉とともに紹介されたのがベネット・ヴァレー・セラーズです。
その期待通り、最新のワインコンクール2026年サンフランシスコ・クロニクル・ワインコンクールでダブルゴールドに輝き、現地でも人気が急上昇しています。


