蔵直Ⓡワイン定期便】8月プレステージ赤赤ワインコース

今年も厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。すっきりと爽やかな白ワインやスパークリングワインもいいですが、こういった時期だからこそコクありワインとお料理でスタミナをつけるのもよいのではないでしょうか。

さて、今月のプレステージ赤赤ワインコースは、イタリア南北の名産地から赤ワインをお届け!ヴェネト州のジューシーなカベルネと、南のシチリア島の地場品種で造る有機赤ワインをご用意しました。

赤:カ・ボッタ カベルネ・ソーヴィニヨン
赤:ディ・ジョバンナ シチリアーニ・ロッソ

ストーリー①

今年、北イタリアに到着した買付隊が向かったのは、世界遺産の街「ヴェローナ」!
その美しい街並みを横目に車を走らせること約30分。
たどり着くのも大変な山道をひたすらに上り続け、その山の頂上に差し掛かるころ、そこには美しい畑が!

頂上にある飾り気のない倉庫のような醸造施設は、スペースが空きすぎでは?と思ったのですが、どうやら彼らの造りにも関わっているようで…(後述)

カボッタは、2012年にファーストヴィンテージをリリースしたまだ若い蔵元。
イタリアから家具の買い付けを行っていたオーナーのボッタ氏。
趣味で始めたワイン造りですが、どんどんのめりこんでしまい、ついにワイナリーを立ち上げてしまった方です。

今回迎えてくれたのは、オーナーの息子のスタンさん。
もともと大学で英語を専攻していたのですが、オーナーであるお父様から、だれかワインを紹介するのにぴったりの人はいないかな?というリクエストに「なら僕がやるよ!」と今では親子二代でワイナリーを切り盛りしています。

その特徴は何といっても、陰干しのぶどう!
このエリアの高級ワイン「アマローネ」にも使用される伝統的な製法をほとんどのワインに使用し、収穫後のぶどうを陰干しすることで力強い風味と味わいを実現しています。
陰干し製法(アパッシメント)は、ぶどうの水分を飛ばすことで、糖度が高くなります。
しかし、それだけではなく、アロマや色、飲みごたえや渋みも引き出すことを目的としているとのことです。

ただ陰干しをしても甘ったるいかアルコールの強いワインになってしまいますが、彼らは

そんなメリットしかなさそうなのに多くの蔵元が挑戦しないのは、陰干しぶどうの製法が難しいから。
彼らは山の頂上付近の斜面という日当たりがよく、石灰質を含む畑は非常に水はけのよい土地で、昼夜の寒暖差があります。

標高が高いため、風も強く吹き、気温も下がってゆっくりと成熟させる(平地よりも約1か月ほど収穫が遅いとのこと)ことができます。
強い果皮を持ち、ぶどうは完熟するだけでなく、しっかりとした酸が乗っており、これが大事とのこと。

収穫時はより一層気を使います。
必ず収穫時とその後は乾いた手でぶどうを扱うこと。
少しでも傷んだぶどうがあると陰干し中に悪くなってしまうので、すべてを手摘みで収穫し、傷がついたぶどうは一切排除されます。

収穫後のぶどうは風が通りやすいよう、ぶどうが重ならない浅いかごに入れられ、収穫後の季節の乾燥して強い山の風を倉庫(醸造施設)を吹き抜けるようにすることで自然に陰干しされます。(広い倉庫のような施設もこのためのスペースを確保するためで、風が吹き抜ける方向に建てられているとのこと)
陰干しの期間は彼らの長年の経験の元、約2週間~6か月以上と最適に判断されます。

果実の味わいを大切にする彼らは、樽の香りが支配的になってしまわないようにほとんど新樽は使用しないとのこと。

ここまでして陰干しにこだわりますが、あくまでも陰干しは彼らが目指すぶどう本来の厚みのある味わいを表現すること。
そのため、糖度を高めるためではなく、基本的にドライな味わいに仕上げます。(逆に甘くなったり、アルコール度が高くなりすぎたりしないよう、上記のようなこだわりを持ってバランスよく仕上げるとのことです)

今回ご用意したのは、彼らがカベルネ・ソーヴィニョン種で造る一本。
このワインでは、あえて長期の陰干しを行わず、2週間だけの短期の陰干しを行います。
そうすることで、フレッシュさを失わず、飲みやすくジューシーな味わいに仕上げました。

ストーリー②

もう一つのワインを造るディ・ジョバンナは、イタリアのシチリア島の蔵元です。
海のイメージが強いシチリア島ですが、彼らはシチリア島でも標高の高い山奥で有機栽培によるワイン造りを行っています。

実際に現地を訪れると、その道のりがあまりにも厳しく(舗装されていない細い道を永遠と登る)、過去最高の秘境ではないか、と思うほど。
それもそのはずワイナリーは、自然保護区に指定されているジェヌアルド山の斜面に位置しています。
そんな苦労の末、たどり着いた我々が目にしたのは本当に美しいぶどう畑でした!

ワイナリーはグンターとクラウス兄弟が二人で支え合ってワイン造りをしています。

 
※今も昔も仲のいいお二人です!

5世代に渡り受け継がれてきた畑は自然保護区にも指定されており、約30年にわたりオーガニック認証のぶどう栽培を行います。
標高の違う3つのエリア畑があり、一番高い所は標高830メートルに位置します。

ぶどう畑は南向きの斜面に位置し、昼間は日光をたっぷり浴びた健全なぶどうが育ちます。
乾燥しており、夜は20度付近まで冷え込むため、昼夜の寒暖差が大きいことが特徴です。
また急な斜面は、斜度が大きく、機械が通れない為、全て手摘みで収穫を行います。

高標高と海風のため、畑が冷やされ、ぶどうは柔らかな果実味を保ちながらも酸をしっかりと感じられるとのこと。
このエリアの土壌は石灰が多く、もともとは白ワインの産地として有名であった、と熱心に語ってくださいました。

有機認証も取得したオーガニックのぶどう栽培にこだわる彼らですが、ワイナリーでもそのこだわりが光ります。
ワイナリーは常に清潔に保たれており、ピカピカで清掃が行き届いていました!
そうすることで、酸化防止剤の仕様を最低限で済ますことができるそうです。
また、彼らのワインは樽熟成による香りは強くせず、どのワインもぶどう本来の味わいを大切にしているとのことです。


商品詳細

赤:カ・ボッタ カベルネ・ソーヴィニヨン

味わい:ブルーベリージャムのような濃密な果実味と、なめらかで豊かなタンニン(渋味)が感じられます。

蔵元:カ・ボッタ
産地:イタリア ヴェネト州
品種:カベルネ・ソーヴィニョン
ペアリング:ローストビーフ、ジビエ料理、熟成したハードチーズ

赤:ディ・ジョバンナ シチリアーニ・ロッソ

味わい:シナモンやクローブのようなスパイス系の香りと、ドライレーズンのような香りが複雑に広がります。心地よい果実味の後に酸味が広がり、渋みは少なく口当たりの良い優しい味わいです。

蔵元:ディ・ジョバンナ
産地:イタリア シチリア州
品種:シラー、ネロ・ダヴォラ、メルロ
ペアリング:サラミ、ビーフステーキ、ひき肉のタコス

最後に、来月9月のお引き渡しは、9月15日(火)の開始を予定しております。

入荷の関係で引き渡し開始日や、引き渡し商品の変更が生じる場合がございますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

それでは、次回の蔵直Ⓡワイン定期便でお会いしましょう!

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