先日、ヴィノスやまざきの買付隊がフランスから帰国しました!
現地のワイナリーでは収穫を終え、蔵元たちが新たなヴィンテージのワイン造りを始める、一年で最も活気にあふれる季節を迎えています。
私たちもそんなワインシーズンの高揚感を皆さまにお届けしたく、旬の食材が並び始める9月に合わせて、秋の味覚に寄り添うワインをご用意いたしました。
今月の「マスター・オブ・蔵直赤ワインコース」では、世界の著名ワイン評論家からも注目を集めるウルグアイの名門ワイナリー、ボデガ・ガルソンが手掛ける最高峰ワイン「バラスト 2020」をご紹介いたします。
ボデガ・ガルソンは、南米を代表する実業家であり、世界各地の銘醸地にワイナリーを所有するほどのワイン愛好家、アレハンドロ・ブルゲローニ氏によって設立されました。

彼が「次なる理想の地」として選んだのが、ウルグアイ東部のガルソン地区でした。
「本当にウルグアイで世界クラスのワインが造れるのか」
そんな周囲の懐疑的な声を押し切り、この地のポテンシャルを信じて開拓をスタートします。
ガルソン地区は、大西洋から吹き込む冷涼な海風と、水はけに優れた花崗岩土壌に恵まれた特別な土地です。さらに1,500以上もの区画を細かく管理し、それぞれの個性を最大限に引き出すことで、唯一無二のテロワールを表現するワイン造りを実現しています。

また、世界的醸造家であり「世界の5大醸造家」の一人とも称されるアルベルト・アントニーニ氏をコンサルタントに迎え、コンクリートタンクによる発酵や大樽熟成などの革新的な技術を導入。伝統と革新を融合させたワイン造りを確立しました。

その品質は瞬く間に世界から高く評価され、ウルグアイワインとして初めて世界的なTOP100ワインに選出されるなど、同国ワインの新たな可能性を切り拓く存在となっています。
私たちとガルソンとの出会いも、決して順風満帆なものではありませんでした。
当初は「ウルグアイのワインが日本のお客様に受け入れられるのだろうか」という半信半疑の状態からのスタートでした。
しかし実際に試飲すると、その完成度の高さに誰もが驚かされました。特にウルグアイを代表する品種タナから造られる赤ワインは、力強さとエレガンスを兼ね備え、肉料理との相性も抜群だったのです。
一方で、日本ではまだ無名の産地であり、さらにウルグアイからの輸送には数カ月を要するという大きな課題もありました。
それでも私たちは、その味わいを信じて少量のみ輸入し、自社イベント「蔵の祭典」でお披露目することにしました。
結果は予想を大きく上回るものでした。
ボデガ・ガルソンのブースには長蛇の列ができ、「美味しかった」「また飲みたい」といった声が次々と寄せられたのです。
こうして私たちは、このワインが持つ確かなポテンシャルを実感し、取り扱いを徐々に拡大。現在ではコンテナ単位で輸入する人気ワインへと成長しました。
そんなガルソンが手掛ける最高峰ワインとして、世界中の評論家から高い評価を受けているのが「バラスト」です。
バラストは、その年の最良区画から収穫された最高品質のブドウだけを厳選し、ブレンドして造られるワイナリーのアイコンワインです。
現地を訪問した際、ワインメーカーのヘルマン氏にブレンドについて伺う機会がありました。

ヘルマン氏によると、バラストのブレンドは一切妥協することなく、神経を研ぎ澄ませながら数日間かけて何度もテイスティングを繰り返し、最終決定を行うとのこと。
さらにそのテイスティングには、ヘルマン氏を中心に、コンサルタントのアルベルト・アントニーニ氏、GMのクリスチャン氏、そして時にはオーナーであるアレハンドロ・ブルゲローニ氏も参加します。

まさにガルソンの「ドリームチーム」が総力を挙げて生み出す特別な一本です。
そのため、本当に納得できる品質に到達した年にしか生産されず、生産量も限られる極めて希少なワインとなっています。
「BALASTO(バラスト)」とは、ガルソン地区に広がる花崗岩が風化してできた石混じりの土壌のことを指します。

この痩せた土壌は優れた排水性を持ち、ブドウの根を深く張らせることで、凝縮感とエレガンスを兼ね備えたワインを生み出します。
ラベルにも、この「バラスト土壌」の地層が表現されています。
現在、バラストはボルドー格付けシャトーをはじめとする世界の名門ワインが取引される「ラ・プラス・ド・ボルドー」を通じて販売されています。
世界のトップワインと同じ舞台に立つことを認められた数少ない南米ワインであり、ウルグアイ最高峰のプレミアムワインとして高い評価を受けています。
ヴィノスやまざきはガルソンと直接取引を行っているため、この特別なワインをワイン商経由ではなく、蔵元から直接お客様へお届けすることができます。
バラスト2020は、タナを主体にカベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、メルロ、マルセランをブレンド。
樽の中を焦がしていないフレンチ大樽で20ヵ月熟成しています。

赤い果実やスパイスの香りに加え、鉛筆の芯を思わせる複雑で上質なニュアンスが感じられます。
口に含むとジューシーでフレッシュな果実味が広がり、ほのかなミネラル感と樽由来のバニラの風味、そして美しい余韻が長く続きます。
ボルドー格付けシャトーと肩を並べる評価を獲得した、南米最高峰クラスの一本。
ガルソンの情熱とテロワールの魅力が結実した「バラスト2020」を、この機会にぜひお楽しみください。

*日本、ウルグアイ国交樹立100周年を記念した植えられた桜の前で。
テクニカルデータ
■バラスト2020
品種:タナ40%、カベルネ・フラン34%、プティ・ウ゛ェルド18%、メルロ5%、マルセラン3%
発酵:セメントタンク
熟成:トーストしていないフレンチオーク樽で20か月
評価:Wine Enthusiast 94点 / James suckling 96点 / Tim Atkin 98点
買付隊 福井
