ボジョレー・ヌーヴォーから撤退、という、一部大手インポーターの記事を読んだ時に驚き、胸が痛みました。
ご安心下さい。
ヴィノスやまざきは撤退どころか、さらに良いヌーヴォーを今年もお届けすべく、先月フランスの造り手にお願いに行ってきました。

今から40年前、まだ、ボジョレー・ヌーヴォーがあまり日本では知られていなかった頃、「出来立ての新酒を楽しむ」フランスのボジョレー地方のお祭りを是非、日本のお客様にも楽しんで頂きたい、と、ボジョレー・ヌーヴォーの取り組みを始めました。
その後、日本が時差の関係で世界で一番早ボジョレー・ヌーヴォーが解禁すると、空前のボジョレー・ヌーヴォー ブームがやってきました。
しかし、ブームは一時のもの。
バブル崩壊と共に、多くのインポーターが、ボジョレーヌーヴォーから撤退。
そんな中で、ブームに関係なく、お客様と造り手をつなぎたい、という思いで、高品質のボジョレー・ヌーヴォーをご予約のみで扱っていたヴィノスやまざきは、当然、例年どおりボジョレー・ヌーヴォーを販売しました。
「ボジョレーヌーヴォー、ブーム終焉」そんなマスコミの記事の中、解禁日の開店と同時にボジョレーヌーヴォーを買いに来てくださったお客様の盛り上がりに驚き、
「ブームは去ったが、ファンには根強い人気」
と、新聞紙面に大きく取り上げられたのです。
それがきっかけで、翌年からは、また業界でボジョレー・ヌーヴォーが復活。
それどころか、解禁日に間に合わせるために、かなり早めに輸入をするインポーターも増えていき、収穫を早めたり、大量生産するメーカーも続々と登場し、「ボジョレーヌーヴォー=薄いワイン」というイメージすら、一部の方には持たれてしまったのです。
ワインはぶどう農家の方々が造る、ぶどうから造られるお酒。
ぶどうの樹齢が古くなればなるほど収穫量は減りますが、味は濃厚で複雑になります。

そんな造り手のヌーヴォーは、ほんとうに濃くて滑らかでフレッシュで美味しい。

*ボジョレー・ヴィラージュ2024の色合い
「必ず毎年買います」
ヴィノスやまざきは生産者にコミットして安心して良い栽培と醸造を行ってもらえるよう、お客様と共に生産者の葡萄の樹を守っています。
だからこそ、年々、さらに樹齢が古くなり、さらに美味しいワインがご提供できるというわけなのです。
お客様から「ホームパーティで樽入りのヌーヴォーがほしい。」と、リクエスト頂いた時、ほとんどの日本に輸入されている樽ヌーヴォーは、樽の中にビニールパックでワインが入っている「ディスプレイ樽」でした。

しかし、ヴィノスのパートナーのギヨさんのワインなら、樽熟成に耐えられるのでは。と、樽職人に本物の熟成樽まで造って頂き、樽ヌーヴォーをお届けできるようになったのです。
すべて特注でオーダーメイドの樽となっております。8月中に樽職人に注文するため、早めのご予約をおすすめいたします。
3L、5L、10Lの3サイズがありますが、樽詰めしているボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーは、かなり貴重です。
この厳しい状況の中でも、「美味しいヌーヴォーを、出来るだけ手頃な価格で楽しんで欲しい」とギヨさんが頑張ってくれました。
価格も、昨年同様に据え置きしてくれました

樽詰ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーの予約は8月9日予定です。
ヴィノスやまざきのヌーヴォーのパートナーでもある、ローラン・ギヨさん。
ボジョレー地方の中でも、長期熟成に耐えられるワンランク上のモルゴン村でお爺さんの代から、葡萄を栽培してきてきたモルゴン村のとっておきのボジョレー・ヌーヴォーを今年も皆様にお届けできることを心から嬉しく思います。

ボトルのヌーヴォーの予約は、もう少し後になりますが、
必ず、瓶詰前に、私どもが責任もって試飲を行い、とびきり美味しいヌーヴォーをお届けすることをお約束いたします。
今年も、ボジョレーヌーヴォーで乾杯しましょう! サンテ
*ボジョレーヌーヴォー
フランスのボジョレー地区で造られた新酒のこと
11月の第三木曜日が解禁日となり、時差の関係で日本が一番最初に解禁することから大人気となった新酒です。
ブームに左右されないで、蔵元と共にヌーヴォーを盛り上げる
ヴィノスやまざき買い付け隊
福井謙一郎