前回の謎解き日誌(こちらから)では、「ワイン定期便」がなぜあんなにお得なのか・・・その謎を紐解いたけど、今回はずっと知りたかった謎を解きたい。
「ヴィノスやまざきのオリジナルワインは、どうやって生まれているのか?」
ヴィノスやまざきの大ヒットワインのうち、その多くはオリジナルワインが占めている。
たとえば、本当に美味しいナパワインを3,000円以下で、と生まれた「ストーンヘッジ・メリタージュ・ナパ・ヴァレー」や、
アルコールが苦手、でも健康のために赤ワインを飲みたい、という方のために生まれた、低アルコール(6%)の甘口赤ワイン「ソレイユ・キュヴェ・ユーコ」などがそうだ。
え?なぜ?
有名ワインを売ってきた元某有名インポーター歴の私からすると、理解できない。
前職の時に、「PBワイン(プライベート商品)」は何度も担当したことがある。
これは、ワイナリーがもともと造っていたワインのラベルや、商品名、価格を変えた商品のこと。
そんな中、入社時の会社説明会で、専務からとあるワインの説明があった。
「これは、ヴィノスやまざきオリジナルワインです。」
それが、「ダーム・ド・ペノティエ赤 2016」。
あ、美味しい。
熟したベリーの芳醇な果実の香りと、シラー種特有のスパイスっぽさ・・・メルロ種由来のなめらかな渋味とコクもある。
でも、オリジナルと言っても、よくあるPBワインと一緒で、既存ワインのラベルと商品名を変えただけだろうな・・・と思っていたら、なんと驚きの一言。
「このワインは、買付隊が現地でブレンドして、味を決めました。」
聞いた瞬間、度肝を抜かれた。
蔵元がブレンドをやらせてくれた・・・?本当に?
基本的に、ワイナリーは自分の表現したい味わいのワインをインポーターに提供する。
インポーターから日本のお客様からの意見を言っても、「自分の造りたいものを造っているから」「日本が基準じゃない。世界のニーズに合わせて造っているから。」と跳ね除けられることもある。
しかし、この「ダーム・ド・ペノティエ赤 2016」は、フランス南部ラングドック地方の蔵元「シャトー・ド・ペノティエ」のマダム・ミランと一緒に、「いつか一緒に、日本のお客様に喜んでいただけるコストパフォーマンスの高いオリジナルワインを造りたいね」という想いから造られたもの。
さらに、ぶどうの選定(ワンランク上の5,000円台のワインに使用していた畑のぶどうも一部使用)からブレンド、熟成期間、味わい、ラベルデザインに至るまで、一切の妥協無しに生まれたらしい。
つまり、完全に「日本のお客様」のためだけに造られている・・・
蔵元がここまで協力してくれるなんて・・・どうして?と聞いてみると、
「シャトー・ド・ペノティエは、蔵直便を始めた頃から20年以上お付き合いのある蔵元さんでね。 何度も来日して、お客様と直接意見交換もしているから、何を求められているのかも分かっている。 でも何よりも、私たちヴィノスやまざきと一緒で、お客様に喜んでいただきたい想いが強いから、実現できたんだよ。」
なるほど・・・まだまだヴィノスやまざきには驚きの瞬間が待っているかも。
そんな期待を胸に、次の謎解きは何にしようかと考えながら、本日はここまで。
ヴィノスやまざきの謎解きソムリエ
すみません、今回も匿名でお願いいたします