赤ワインで健康も忘れず「家飲み達人」に。
最近、赤ワインに含まれるタンニンやアミノ酸などの成分が、新型コロナウイルスの増殖を抑える効果があることがいくつかの研究で発表され、話題になりました。
どれくらいの量で効果が出るかなどはまだ明らかになっていないようですが、今、赤ワインの健康効果に改めて注目が集まっています。
これまでも、ポリフェノールが豊富に含まれ、体に良いといわれてきた赤ワイン。
美味しく飲んで、体にも良い効果があれば、うれしいですよね。
(私のようについしょっちゅう飲んでしまう呑んべえなら、なおさらです・・・!)
赤ワインの中でも、特にポリフェノールを豊富に含み、抗酸化力が高いことで知られるぶどう品種といえば、赤ワイン用ぶどう品種の王様カベルネ・ソーヴィニヨン、そしてイタリアでもっとも高貴なぶどう品種ともいわれる「ネッビオーロ」です。(参考:日本ソムリエ協会教本2020、The Oxford Companion to Wine)
ネッビオーロは、「イタリアワインの王」と讃えられる偉大なワイン「バローロ」にも使われるぶどう品種。王に例えられるだけあって、バローロは通常5000円を超えることがほとんど、有名生産者のものになると数万円するものも珍しくありません。
そんなぶどう品種ネッビオーロをより気軽に美味しく楽しめるのが、人気上昇中の「家飲み達人の赤ワインセット」にも入っている、こちらの一本です。
マンフレディ・スアーニャ・ブリッコ・ロッソ
力強さだけでなく、ジューシーでまろやかな果実味もあって、渋みはなめらか。
トマトソースのパスタや、ローストポーク、ペコリーノのような旨みの強いチーズにもよく合います。
このワインを造るマンフレディ家は、イタリアの家族経営の蔵元。今から20年ほど前、イタリア人の友人から「手頃で美味しいワインを造る蔵元がピエモンテにある」と紹介してもらいました。
イタリア北部のピエモンテ州といえば、あの「バローロ」などの高級ワインが産出されるイタリア屈指の銘醸地。
「ピエモンテで安価なワインを造れるのは、大量生産のメーカーくらいだろう・・・」
そう思いながら、マンフレディを訪ねたところ、そんなイメージを覆す出会いがありました。
彼らのワイナリーがあるのは、ピエモンテの中でも、当時日本ではあまり知られていなかった「ランゲ」という地域。畑に案内してもらうと、かなりの急勾配ですり鉢状の畑に、ぶどうが植えられていました。
この急斜面によって日照量に恵まれた彼らの畑は、「ブリッコ・ロッソ(=一番先にぶどうが色づく丘の頂上)」と名付けられており、質の高いぶどうが育つ隠れた銘醸畑だったのです。
醸造所の中を見せてもらうと、飾ってあったのは「大八車」。
マンフレディは、1918年に創業した現当主のお爺さんが、造ったワインを大八車に乗せて丘をいくつも超えて行商し、お客様の声に耳を傾けていたそうで、「創業の精神を忘れないように」と大八車を飾っているのだそうです。
実は当店も、買付隊長・種本の祖父が1913年に創業当時、地元のお酒だけでなく、味噌や醤油を大八車で行商して販売していました。
創業の歴史が似ているマンフレディと意気投合し、ワインの直輸入を開始。それから約20年の間、変わらず多くのお客様に愛されてきたロングセラー蔵元です。
そんな彼らが造る「マンフレディ・スアーニャ・ブリッコ・ロッソ」は、ネッビオーロに、ピエモンテの土着品種ドルチェットをブレンドして造られます。
ネッビオーロ種は、赤ワインの渋み成分であるタンニンを多く含むため、がっしりとした渋みがあって、長年熟成してからでないと楽しめないことも・・・
それを、豊かな果実味があって、よりタンニンの穏やかなドルチェット種とブレンドすることで、バランスが取れた、若いうちからでも美味しく楽しめる味わいになっています。
実は、当主のマンフレディさんはバローロが大好きで、ご自身でもバローロを手がけているだけでなく、様々な生産者の各ヴィンテージのバローロをコレクションしているほど。
そんなバローロを知り尽くしたマンフレディさんが、「バローロにも負けない赤ワインを」という思いを込めて、「スアーニャ(=この地方の方言でVIPの意味)」と名付けたのだそうです。
「家飲み達人」への道は、健康にも気を付けて飲み過ぎず、食事や会話と一緒に美味しく楽しむこと。
私も「家飲み達人の赤ワインセット」で、達人を目指したいと思います!
通販部 本島
【プロフィール紹介】
2010年ヴィノスやまざき入社。学生時代はほとんどワインを飲まず、ヴィノスやまざきの開発した甘口&低アルコール赤ワイン「ソレイユ」に衝撃を受けて入社。広尾店店長、商品部にて輸入業務を担当した後、現在はWEB・マーケティングを担当。JSAソムリエ、SAKE Diploma、WSET Level3。WSET Diploma受験中。