朝出勤すると、こんなワインを見つけました。
南フランスから届いた、瓶詰めされたばかりのヌーヴォー(新酒)のサンプルボトル・・・!
「えっもう!?ヌーヴォー解禁は11月中旬では?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ボジョレー地方よりも温暖な南フランスでは、ぶどうが早く熟すので、実はヌーヴォーも早く出来て、解禁日も早いのです。 そして、完成した南フランスヌーヴォーはまさに今、日本に向かって出発するところです。 (南フランスヌーヴォーとは?詳しくはこちら>>)
ヴィノスやまざきの買付隊は、ヌーヴォーの味わいチェックのために、毎年この10月中旬の時期に必ず、フランスを訪問しています。 出来立ての南フランスヌーヴォー、そしてまだ発酵途中のボジョレー・ヌーヴォーの味わいを確認し、生産者と共に「アッサンブラージュ(味わいを決めるための調合)」を行っているのです。
しかしながら今年は、例年のように現地を訪問することはできません。
そこで、蔵元にお願いして、出来上がったヌーヴォーをいち早く送っていただいたのです。
早速、届いたばかりのヌーヴォーを試飲することに!
「美味しくなければキャンセルもありえる」ほど、味わいには妥協しないのがヴィノスやまざき。
このヌーヴォーを造ってくれた蔵元ラ・グラーヴのオーナー、オロスケットさんともオンラインで繋いで、一緒にヌーヴォーを試飲しました。
緊張の一瞬。試飲した全員の第一声は・・・
「これって本当にヌーヴォー(新酒)なの・・・!?」
もちろんヌーヴォーなのですが、白も赤も、とてもヌーヴォーとは思えないくらい、果実の凝縮感がある本格的な味わいだったのです・・・
この味わいを、店長たちにも飲んで欲しい・・・!と、早速本日、店長たちとも試飲することにしました。
白は・・・
「香りが本当にすごい!グラスに鼻を近づけなくても、香りがあふれ出てくる!」
「完熟ぶどうの旨みがたっぷりで、いつもより厚みがあって美味しい!」
そして、赤は・・・
「飲みやすくて、本当にスルスル飲めてしまう!美味しくてすぐ飲み切ってしまいました(笑)」
「フレッシュ感がすごい!まるでもぎたてチェリーみたい!」
オロスケットさんとの出会いから約15年。
その間ほぼ毎年、現地を訪問してきました。
その中で一番感じてきたことは・・・
必ず期待以上の「感動するヌーヴォー」を造り上げるプロ魂を持っていること。
ワインは農産物なので、年によってぶどうの出来不出来があるのは当たり前なのですが、それでもオロスケットさんは、毎年私たちが本気で納得できるヌーヴォーに仕上げてくれるのです。
冬の寒い時期の剪定からはじまり、収穫から醸造までの間までも、私たちには計り知れないほどの苦労と努力の積み重ねによって、この味わいは生まれるのです。
「去年よりももっと良いものを造りたい。日本のお客様に、私たちのヌーヴォーを飲んで笑顔になってもらいたいからだよ。」
そんな言葉を、オロスケットさんから何度も聞いたことがあります。
当店は「こんなワインを飲みたい」というワインをお客様に代わって探すお手伝いをしたいと、長年蔵直ワイン取り組んできました。
その集大成とも呼べるワインの一つが、この「ラ・グラーヴ・ヌーヴォー」です。
今年は収穫量も例年より少なく、ぶどうの価格が高騰する中で、
「こんな時だからこそ、本気で手頃で美味しいヌーヴォーをお届けしたい」
という想いで、オロスケットさんと交渉し、物流コストを減らし、過去最安値の1380円(ご予約で1280円)を実現しました。
今年はさらに「赤白両方飲みたい」というお客様のお声から、赤白各3本入りの6本専用BOXもご用意いたしました。
本当に今年のラ・グラーヴのヌーヴォーから目が離せません!
ソムリエ 鶴見
【プロフィール紹介】
フランスワインが好きすぎて、某地方銀行を退職。 ヴィノスやまざきの存在に触発され、その数年後の1999年の夏に単身語学留学。 場所は当店フランスワイン直輸入発祥の地、スペインとの国境沿いのワイン産地「ラングドック・ルーション地方」。 片道30㎞以内は自転車で蔵元を巡り、すっかり南フランスのワインの虜に。 2001年9月末に帰国後、早速ヴィノスやまざきに履歴書と入社への熱いメッセージを送り、同年12月25日からアルバイトとして渋谷店にて勤務を開始し、現在に至る。