【ここだけの話】人気蔵元が造る、掘り出し物の赤ワイン


普段からワインが好きでよく飲む私が、最近「これは、掘り出し物だ…!」と驚いた赤ワインがあります。

そのワインは、良い意味で、私の期待を大きく外してくれました。

このワインの産地は、白ワインで世界的に有名であり、生産量の7割以上を白ワインが占めています。
赤ワインも造られてはいるのですが、一般的にこの地方の赤ワインは、色調も明るく、酸味を感じるエレガントな味わいが多いのです。
さらに、このワインを造る蔵元は、白ワインで世界のトップクラスの評価を獲得したこともある「白ワインのプロフェッショナル」。

そのため、彼らの白ワインは絶品なのですが、正直なところ、彼らが造る赤ワインにはあまり期待していませんでした。一口、口にするまでは…

グラスに注ぐと、その赤ワインは色調が非常に濃くて、熟したベリーの香りが注いだ瞬間から広がります。口に含むと、圧倒的な濃縮した果実味とスパイシーさにびっくり!
でも、適度な酸味が余韻を軽やかに感じさせてくれ、夏でも楽しめる…

一言でいうと、本当に美味しかったのです!

その赤ワインとは…

ドメーヌ・ジボー・エモーション

このワインが造られるのは、フランスのロワール地方。
中でも、東部の「サンセール」や「プイイ・フュメ」といった産地の、ソーヴィニヨン・ブラン種から造られる白ワインが有名です。

当店でも以前から、サンセールやプイイ・フュメの白ワインを輸入してきましたが、「今ひとつ物足りない…」そう感じていました。

「美味しいソーヴィニヨン・ブランのワインは、高価なものばかり。
もっとフルーティーで濃くて美味しいワインを、3,000円以下で売れたら…」
そんな強い思いを胸に、現地に渡り、ありとあらゆる生産者を回りました。

朝から晩まで、ソーヴィニヨン・ブランの試飲、試飲。
白ワインの試飲がこれほど苦痛に思えたのは初めてです。
どのワインを飲んでも、とにかく「酸っぱい!」。

納得できるものはやはり高い…と諦めかけていた時、ロワール地方の中央に位置するトゥーレーヌ地区の蔵元を紹介してもらいました。

その蔵元が、「ドメーヌ・ジボー」です。

彼らのソーヴィニヨン・ブランを試飲すると、フレッシュでトロピカルフルーツのような溢れる果実味と、柔らかい酸味、そして旨味のある味わい…
それはまさに私たちが探し求めていた味だったのです!

酸がしっかりしているのがソーヴィニヨン・ブランの特徴ですが、 彼らはぶどうを完熟させて、さらに収穫量を落とすことで、これほどまでに豊かな果実味を持ったワインを造っていました。

奥様と二人、手造りで造る無名のワインこそ、私たちの理想のワインだったのです。

そんな彼らが少量のみ造る赤ワインが、「ドメーヌ・ジボー・エモーション」

改めて思えば、白ワイン同様、しっかりと完熟を待って造るからこそ、ぶどうの旨みをたっぷり感じる味わいになるのだと実感しました。
過去に当店の蔵直Rワイン定期便で登場し、今では隠れた銘品として、ワイン好きのお客様やヴィノススタッフの間でも密かに人気です。

このワインを飲むと、また新しいワインの魅力に引き込まれることは間違いありません。
そして、8月7日(金)までご案内中の「サマーワインセット」では、このワインが入った組み合わせもご用意しています。

白ワインの名手が手がける「掘り出し物」の赤ワインを、ぜひお楽しみください。

鶴見

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