先日、横浜駅西口に国内25店舗目となるCIAL横浜店が誕生いたしました。
買付隊長の種本のメッセージにもあったように、このような事態でのオープンについて、様々な意見交換が社内でもなされ、種本だけではなく社員の想いが詰まった店舗となりました。
https://v-yamazaki.myshopify.com/blogs/news/20200617
しかし、全ての店舗の誕生には物語があります。
今月で15周年を迎えた店舗があります。ヴィノスやまざき広尾店です。
創業の土地である静岡から、初めて東京にお店を出したのは2001年。
無名でも品質の高いワインを蔵元から直輸入する「蔵元直送便」で、静岡の小さな酒屋に首都圏からもたくさんのご注文をいただくようになりました。
そんな時に、東京のお客様から「ぜひ東京にお店を出してほしい」と声があり、大八車を曳くような気持ちで、西武渋谷内に東京第一号店を出店しました。
それをきっかけに新しいお客様も増え、遂には「ぜひ気楽に立ち寄れる路面店を出してほしい」とのご要望をいただきました。
広尾の駅前・交差点角地という、当時の私たちではとても考えられないような場所で出店できたのは、その時の大家さんが渋谷店のお客様だった、というご縁で、数々の出店希望がある中ヴィノスやまざきにお声かけいただき、2005年に広尾店は誕生したのです。
近くにそうそうたるワインショップや高級スーパーがあることを知り、大丈夫だろうか?と不安を感じたこともありました。
しかし「自分たちらしく静岡のお店と変わらないスタイルで頑張ろう」と、とにかくお客様に真摯に向き合い続けてきました。
・・・そして気が付けば15年。広尾という街が、お客様が、私たちを育てて下さったのだと本当に感謝しています。
もちろん、お客様に本当に美味しいワインを提供するためには知識や経験も不可欠です。
既にワインに精通した方が多い広尾店のお客様にご満足していただけるよう、歴代店長は代々ワインのプロ中のプロが務めてきました。
ワイン好きが高じ、銀行員をやめフランスのラングドックにワイン留学した鶴見。
ブルゴーニュ国立醸造学校を卒業し、現地の有名なワイナリーで醸造士をしていた寺田。
日本でも数少ない「インターナショナル・ソムリエ・ディプロマ」を持つ現池袋西武店長、四家。
ディプロマを目指しながら、現マーケティングチームの責任者である本島。
そんな歴史があるからなのか、広尾店の若手店長やスタッフはかなりの勉強家が多いです。
脈々と受け継がれてきた想いを継いだ現店長の小泉。
彼が、広尾店の中でも絶対的な人気を誇るワインとしておすすめするのが「レイニャック2016」です。
「レッドベリーやプラムのような果実の香りに、黒コショウのようなスパイス、スモーキーなニュアンスもあり、複雑実のある味わい。そしてタンニン(渋味)はシルキーで滑らかな口当たり、長く続く余韻が素晴らしいです!」とイチオシです。
ボルドー地方の中でもアントゥル・ドゥ・メールという地区に位置するレイニャック。
この地区は“格付け”が無く、高級赤ワインとしてはまだ知られていない地域でした。
しかし90年代後半に、現レイニャックオーナーのヴァテロさんが、長年の夢であったワイン造りのために購入したこの土地は、いくつかのボルドー高級ワイン産地の特徴を併せ持つ土壌だったのです。
以降、2004年には世界的なソムリエたちによる大会で、格付けワインである5大シャトーをも超える評価を獲得し、今では「HVE」(環境価値重視)という環境に配備したぶどう造りの認証を受け、グランヴァンと戦うだけでなくナチュラルなワイン造りにも気を配っています。
長年のファンが唸る、納得の1本をぜひお楽しみ下さいませ。
今後とも広尾店、そしてヴィノスやまざきをご愛顧いただきますよう
よろしくお願い申し上げます。
ヴィノスやまざきスタッフ一同