爽やかな風が心地よい季節になってきましたね。
今月のこだわり白ワインコースでご紹介するのは、世界のワイン専門誌で高い評価を獲得しているウルグアイの名門、ボデガ・ガルソンが手掛ける「シングル・ヴィンヤード・アルバリーニョ2024」です。
近年、Wine Spectator誌をはじめとする世界的評価誌で注目を集め、ウルグアイワインの評価を大きく押し上げた存在として、今や世界中のワイン愛好家から注目されています。
先日、ガルソンを訪問した際は、思いがけないトラブルからのスタートでした。
当初予定していたロサンゼルス経由のフライトが直前でキャンセルとなり、急遽ニューヨーク経由へ変更。結果として20時間以上の長旅となり、ようやく南米ウルグアイへとたどり着きました。日本からだと40時間以上・・・
ワイナリーに到着すると、ガルソンチームが温かく迎えてくれてほっとしました。

ボデガ・ガルソンは、南米を代表する実業家であり、世界各国の銘醸地にワイナリーを所有するほどのワイン愛好家、アレハンドロ・ブルゲローニ氏によって設立されました。
彼が「次なる理想の地」として選んだのが、ウルグアイのガルソン地区です。
「本当にウルグアイで世界クラスのワインが造れるのか?」という周囲の懐疑的な声を押し切り、この地のポテンシャルを信じて開拓をスタートしました。
ガルソン地区は、大西洋からの涼しい風が吹き込む海洋性気候と、水はけに優れた花崗岩土壌を兼ね備えた恵まれた環境です。さらに1500以上にも及ぶ区画を細かく管理し、それぞれの個性を最大限に引き出すことで、唯一無二のテロワールを表現したワイン造りを実現しています。

また、世界的醸造家で“世界の5大醸造家”の一人とも称されるアルベルト・アントニーニ氏をコンサルタントに迎え、コンクリートタンクによる発酵や大樽熟成など革新的な技術を導入。伝統と革新を融合させたスタイルを確立しました。

その品質は瞬く間に世界に認められ、ウルグアイ初となるTOP100ワインに選出されるなど、同国ワインの新たな可能性を切り拓く存在となっています。

私たちとガルソンとの出会いも、当初は「ウルグアイのワインが日本で受け入れられるのか?」という半信半疑の状態からのスタートでした。
しかし実際に試飲してみると、その完成度の高さに驚かされます。特にタナ種の赤ワインは力強く、肉料理と見事に調和する味わいでした。
一方で、日本ではまだ無名であり、さらにウルグアイからの輸送には船便で数カ月を要するという大きな課題もありました。
それでもまずは少量のみ輸入し、自社イベント『蔵の祭典』でお披露目することに。
結果は予想を大きく上回り、ボデガ・ガルソンのブースには長蛇の列ができるほどの大盛況となりました。
その後も「美味しかった」「また飲みたい」というリピートの声が相次ぎ、私たちはこのワインの確かなポテンシャルを確信。
取り扱いは徐々に拡大し、現在ではコンテナ単位で輸入するほどの人気ワインへと成長しました。
■ガルソン シングル・ヴィンヤード アルバリーニョ
蔵元;ボデガ ガルソン
品種:アルバリーニョ
評価:Decantor誌 94点/Descorchados guide 95点

ウルグアイを代表するワイナリー、ボデガ・ガルソンが手掛けるこのシングル・ヴィンヤード・アルバリーニョは、同蔵の白ワインの中でも頂点に位置づけられる特別な一本です。
厳選された約20区画のブドウのみを使用し、それぞれの区画が持つ個性を緻密に表現。

すでに高い評価を受けているアルバリーニョ・レセルバがWine Spectator誌にて世界TOP100ワインに選出される中、そのさらに上のクラスとして誕生したのがこのシングル・ヴィンヤードです。

醸造においては、最新のコンクリートタンクで発酵を行い、その後セメントタンクで澱とともに約8カ月熟成。
あえてバリック樽を使用しないことで、果実本来のピュアな味わいとテロワールの個性を最大限に引き出しています。これは「土地の個性をそのまま表現する」というガルソンの哲学そのものです。

グラスに注ぐと、上品な淡い黄色。トロピカルフルーツを思わせる華やかでフレッシュな香りに、柑橘やほのかなフローラルのニュアンスが重なります。
口に含むと、丸みのあるやわらかなアタックから、心地よい塩味とミネラルが広がり、バランスの取れた美しい余韻へと続きます。

世界的評価誌でも高得点を獲得するこのワインは、ウルグアイという新たな産地の可能性を体現する一本。ガルソンの技術とテロワールが生み出す、洗練されたアルバリーニョの魅力をぜひご堪能ください。
買付隊 福井
