「ヴィノスやまざきは、なぜ、ここまでボジョレー・ヌーヴォーにこだわるのですか?」
と、よく聞かれます。
「ボジョレーって美味しくないし、私は飲みません。」というお話も伺います。
先日行ったワインセミナーの参加者の方も、おっしゃっていました。
が、ヴィノスやまざきのボジョレー・ヌーヴォーは、一般的なヌーヴォーと違うのです。
ヌーヴォーを飲まないという方におすすめして飲んでいただくと、
「ボジョレー・ヌーヴォーってこんなに美味しかったんだ!」
「ボジョレー・ヌーヴォーの概念が変わった!」
とお声をいただくことも。
飲んだことがないという皆さまには、ぜひ一度飲んで頂きたいと思っています。
ヴィノスやまざきが40年前から、ボジョレー・ヌーヴォーに取り組んできた意味とは…。
一年に一度、初物を楽しむ。
私達が季節を感じる「初物。旬のもの」が、ワインにあったら、もっとたくさんの方がワインに親しみを感じていただけるのに….
そんなことを思って、40年前、いち早くボジョレー・ヌーヴォーに取り組み始めました。
しかし、その後ヌーヴォーがブームになると、多くのインポーターがボジョレー・ヌーヴォーを輸入。
現地から解禁日に間に合うように大量の運ぶため、早めに早めに航空便を予約する必要があり、そのせいでぶどうの収穫を急ぎ、薄くてあまり美味しくないボジョレー・ヌーヴォーというものが出回ってきてしまいました。
親しみを感じてもらいたいと思っていたのに、逆に「ワインって美味しくない」と、ワインから離れていってしまう人の姿も見てきました。
これではいけない…
「ワインは産地ではなく、人」
そうだ、ボジョレーという産地ではなく、本当に美味しいワインを造る農家を探そう、と、何年もかけて探していたところ、20年ほど前に出会ったのが、ギヨさん。
ボジョレー地区の中でも、モルゴン村という、格付けワイン(ボジョレー地区でも特別に良いワインを造る村のワインは、村名ワインとして格付けされているのです)を造る村で、「グランクラ(特級 グランクリュの地元の呼び名)」の畑に、何と樹齢100年を超える葡萄の樹も所有している。
頑固で、地元では一番収穫が遅く、本当に美味しいブルゴーニュの格付けワインのようなワインを造っているギヨさんに、ヴィノスやまざきのボジョレー・ヌーヴォーを造ってもらおう。
交渉を始めました。

「完熟するまで収穫しないから、解禁日に遅れても責任とらないよ。」
商売人にとっては、痛い条件でしたが、
「遅れたら、私達が責任もってお客様に説明します。」
と約束をして、ギヨさんにボジョレー・ヌーヴォーを造って頂き始めました。
とにかく、量は少なくても品質重視。
そんなヴィノスやまざきの取り組みをボジョレーワイン委員会も認めてくれ、2015年には、「ボジョレーの騎士」の勲章を授賞したのです。

ギヨさんも大変喜んで下さり、「ボジョレーの騎士の勲章」をラベルにした、騎士にふさわしいヌーヴォーを造ってくれることとなりました。
それが、このラベル、「ヴィノス」×「ドメーヌ・ギヨ」合作のボジョレー・ヌーヴォーなのです。

何故 "合作" かと言うと、ヴィノスやまざきは、ギヨさんと一緒に「本当に美味しいボジョレーヌーヴォーを造る」と、決めてから、収穫に参加し、収穫後の発酵中のヌーヴォーの味の確認まで、現地に何十年も通っているからなのです。
そして、今年も、買い付け隊が、ボジョレーを訪問しました!
現地から届いた、毎年完売のギヨさんのヌーヴォー最新情報は、追っての記事でご紹介します。
現地、から届いた最新情報と、動画で、ギヨさんのボジョレーヌーヴォーをお楽しみ下さい!
ヴィノスやまざき
ファウンダー
種本祐子