6月上旬に買付隊は、蔵直ワインの原点・フランスの蔵元を訪問しました。
先週帰国したばかりで興奮冷めやらぬ中、買付隊の福井が、最新の買付情報をお届けします!
買付隊長の種本が南フランスの蔵元を訪れ、お客様に喜んでいただける美味しいワインを一軒ずつ自らの足で探し出し、輸入したところから始まった「蔵直」ワイン。
直輸入を開始して今年で31年目になりますが、今もなお買付隊が足を運び、確かなワインを買い付ける、というスタンスを変えずに取り組んでいます。
長年パートナーとして取り組んできた蔵元とも、時には意見の衝突などもありましたが、両者でお客様の声に耳を傾け、会話を重ねることで、品質は年々向上。
多くのお客様に愛されるロングセラーのワインへと成長しています。
多くのお客様に愛されるロングセラーのワインへと成長しています。
今回の訪問では、たくさんの蔵元と話をしましたが、ワインの魅力・美味しさはもちろんですが、その人柄にも感動し、「ワインは人」なんだ!と改めて実感しました。
ほんの一部になりますが、ヴィノスやまざきのパートナーをご紹介します!
ほんの一部になりますが、ヴィノスやまざきのパートナーをご紹介します!
まずは、長年のパートナーであるフランス・ボルドーのシャトー・ムーラン・オーラロックの当主トーマさん。

ムーラン・オーラロックは、漫画「神の雫」や星付きレストランの推薦、ワイン評価誌などでご存知の方も多い、ボルドーの名門シャトー。
ですが、価格がどんどん跳ね上がっていくネゴシアン(新酒を買い取り、熟成させてから高値で販売するワイン商)を通じて取引するボルドーの商習慣に疑問を持ち、お客様の顔が見える商売をするという、先代のエルヴェさんの想いを受け継ぎ、現在は二代目のトーマさんが丁寧なワイン造りを行っています。
ですが、価格がどんどん跳ね上がっていくネゴシアン(新酒を買い取り、熟成させてから高値で販売するワイン商)を通じて取引するボルドーの商習慣に疑問を持ち、お客様の顔が見える商売をするという、先代のエルヴェさんの想いを受け継ぎ、現在は二代目のトーマさんが丁寧なワイン造りを行っています。
畑に行ってみると、ぶどうの花が咲いていました。
この花が終わると、果実が徐々に膨らんできます。
飲み頃になってから譲ってくださるムーラン・オーラロックなので、2025年ヴィンテージに出会えるのは10年前後かかると思いますが、畑でこの花とぶどうから出来たワインに想いを馳せてしまいました。

愚直にぶどう造り、ワイン造りを行っているムーラン・オーラロック。
畑の管理には徹底的に気を配っているほか、農薬の使用も最小限に抑えています。
平均樹齢が65〜70年の古木も多くあるので、ぶどうはすべて手摘みで行っているそうです。
畑の管理には徹底的に気を配っているほか、農薬の使用も最小限に抑えています。
平均樹齢が65〜70年の古木も多くあるので、ぶどうはすべて手摘みで行っているそうです。
特にマルベックは、なんと樹齢120年という貴重なものを少量使用。古木のぶどうだからこその、深みと奥行きが加わるんですね。

見てください!
醸造所は、こんなにピカピカなんです!

果実本来の持ち味を最大限引き出すそうと、菌やカビなどが発生しないよう、清潔に管理。
また、果実にストレスを与えないよう、ポンプの仕様も避け、絞った果実がそのまま下に落ちていくような醸造方法を採用しています。

樽も見せてもらいましたが、「ムーランの熟成にはこの樽でなければならない」と言い切る、こだわりよう。
現在は、トーマさんのお兄さんもワイン造りに加わり、家族全員で伝統の味を守り続けていました。
2011年ヴィンテージは、そんなトーマさんに特別に提供いただいた一品。
トーマさんは、「このヴィンテージは上質な熟成を楽しめる、大好きな一本」と話してくれました。
トーマさんは、「このヴィンテージは上質な熟成を楽しめる、大好きな一本」と話してくれました。
色調は深みがあり、ほんのりとした熟成香が漂います。
ブラックベリーやプラムの果実香に加え、洗練された果実味とスパイシーさ、バランスの取れた酸味と長い余韻をお楽しみください。
ブラックベリーやプラムの果実香に加え、洗練された果実味とスパイシーさ、バランスの取れた酸味と長い余韻をお楽しみください。
次にご紹介するのは、南フランスの蔵元グールガゾーのアニックさん。

グールガゾーは、南フランス・ラングドック・ルーションの小さな家族経営の蔵元。
私たちが1994年に訪れたときは無名の蔵元でしたが、果実味溢れる味わいで美味しい!と当時から多くのお客様に支持していただき、今では大人気ワインとなっています。
ラングドックで初めてシラーやヴィオニエなどの品種の栽培をはじめたパイオニアですが、当初は、危機感を感じた周囲の生産者にぶどうの樹を抜かれたこともあったそう。そんな多くの苦労もありながら、この地域を有名にした立役者の一人です。
ラングドックで初めてシラーやヴィオニエなどの品種の栽培をはじめたパイオニアですが、当初は、危機感を感じた周囲の生産者にぶどうの樹を抜かれたこともあったそう。そんな多くの苦労もありながら、この地域を有名にした立役者の一人です。

ワインは農産物であり「良いワインは良いブドウから生まれる」という考えから、畑の手入れを徹底。
近年はビオロジックに近い農法も導入し、より進化を続けています。
白はステンレス、赤はコンクリートタンクで醸造するという伝統的な製法を守りつつ、果実の魅力を引き出すことを大切にしているからこその味わいなんですね!
アニックさんに個人的なお気に入りの一本は?と聞くと、シャルドネではなくヴィオニエとのこと。

フローラルで華やかな香り、ライチや青りんごのような爽やかな果実味が特徴。アニックさんが、日本の食事とも相性が良いのよ!と言っていました。
そんな蔵元のイチオシのワインを揃えた「匠の情熱ワインフェア」を本日6月21日からスタート。
ご紹介した2本を含む、「匠ワインの特別セット」もございます。
ヴィノスやまざきで長年愛されるパートナー的蔵元のワインが勢ぞろい。ぜひこの機会にお楽しみください!
ヴィノスやまざきで長年愛されるパートナー的蔵元のワインが勢ぞろい。ぜひこの機会にお楽しみください!

フランスからの買付報告はまだ続きます。
どうぞお楽しみに!
情熱 買付隊長 福井謙一郎