5月から広尾店長に拝命させて頂きました。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今は来年度の就職活動の真っ最中。
思えば、私がヴィノスやまざきにどうしても入社したいと、就活をしたのも今から6年前の今頃です。
私がヴィノスやまざきに入社するきっかけとなったのが、学生時代に現地フランスで出会った1本の赤ワイン・・・「レイニャック」でした。
とにかく美味しい、気品があって、こんなワインが世の中にあったのか・・・と、帰国後輸入元がヴィノスやまざきという会社ということを知り、迷わずエントリーしたのです。
「レイニャック・キュヴェ・スペシャル」。
レイニャックは、90年代半ばから様々な審査会で、ボルドーの1級シャトーや、ペトリュス、シュヴァル・ブラン、アンジェリュスなど名だたる格付けシャトーを圧倒し、世界に知られるようになりました。
ですが、まだ無名な時代にレイニャックを見つけ出し、日本に輸入したのがヴィノスやまざき。
最高のワインを造りだすために敷地内の改革を行い、ワイン造りに全身全霊を傾けてきたオーナーのヴァテロさんとは、レイニャックが誕生して間もない頃から約30年来のパートナーです。
聞けば、輸入を始めた当時は、ヴァテロさんと意見が合わず、衝突も絶えなかったそうです。
世界的なソムリエや評論家に高い点数をつけてもらうようになり、ヴァテロさんは当然、高額な販売価格を設定しました。そして毎年決められた数を必ず販売する、という契約も。
勿論、これはボルドーだけでなく、多くのワイナリーにとっての常識なのです。
しかしヴィノスやまざきの現社長は、ヴァテロさんと話し合うために現地ボルドーまで飛び、何度も議論を重ねました。
① どんなに素晴らしいワインでも、消費者が毎日飲める価格であること。理想は3000円~5000円。1万円だとハードルが高い。
② 毎年試飲して、納得しなければ仕入れません。
③ 特に多くの樽の中でも、一番良くできた樽のワインだけを使うこと。
あまりの無理難題にヴァテロさんは憤り、激論になったこともあったそうです。
それでも、こう思いを伝えました。
「評論家ではなく、お客様のためにワインを造ってほしい。少しずつ時間をかけてワインの魅力を伝えていくことで、レイニャックを長年愛していただけるファンを作っていく。それが、私たちが考える誠実な商売のあり方です。」
それから日本に何度も足を運び、お客様の声に耳を傾け、お客様が求めるワインは何か・・・それを追求するようになったヴァテロさん。品質はぐんぐん上り、また最近では、自然派の認証のHVEも取得し、ボルドーのグランヴァンでは珍しい自然派ワインにもなったのです。
そんな経緯があって、今では在庫が足りない位の人気ワインとなりました。
広尾は場所柄、数万円のボルドーのグランヴァンも良く売れるのですが、毎日飲めるグランヴァンをご紹介し、広尾の地域の方々に愛されるお店を作れるよう、頑張っていきたいと思います。
私の広尾店店長就任を祝って???実はサプライズが!!
長年のパートナーだからこそ、ヴィノスのお客様には飲み頃のワインを楽しんでほしい、と特別に譲っていただいた、7年熟成の「レイニャック・キュヴェ・スペシャル2014」。
5月21日(金)まで3,980円(税込4,378円)という本当に特別な価格でご案内しておりますが、「理想は3000円~5000円」といった社長の無理難題が実現した、奇跡の価格です。
是非、お楽しみください。