2020年のMVPは!?

今年も残すところ、あと2日となりました。

世界的な困難の中、私たちも蔵元たちも、これまでにない状況に直面してきましたが、本当に多くのお客様に支えていただき、誠にありがとうございました。

振り返ってみると・・・
2020年2月末には、開催予定だった「蔵の祭典2020」を、お客様の安全を最優先に考え、いち早く中止を決断。

さらには、お取引先の飲食店のデリバリーサービスのご案内も行うなど、店舗スタッフだけでなく、営業部や通販部のスタッフが部署の垣根を越えて一丸となって前向きに取り組み、少しでも多くのお客様に元気をお届けしようと「ONE TEAM」になりました。

また、ワインフェスタや生産者来日イベントも自粛となる中、蔵元とお客様が一緒になって楽しめるオンラインイベントを開催。毎年恒例のボジョレー・ヌーヴォー・カウントダウンも、今年はリモートで、ギヨさんに参加していただき解禁を祝いました。

全てが初めての取り組みで、試行錯誤の連続でしたが、蔵元に直接お客様の声をお届けすることができ、私たちも多くのことを学ぶことができました。

まさにそんな「挑戦の年」となった2020年。
現地を訪問することができない中でも、新たなヒットワインが誕生しました。

たとえば1月には、ヴィノス未開拓の地だった「ポルトガル」から新着ワインが到着。
ポルトガルと言えば「ポート」や「マデイラ」などの酒精強化ワインのイメージが強いですが、実は隠れたコスパワイン産地として今、世界のバイヤーたちが注目しています。

2019年秋に現地を訪問し、何時間も山奥で車を走らせ、なかなか納得できるワインに出会えなかった中で、最後に訪問した蔵元でワインを飲んだ瞬間・・・「これだ!」と感動し、その場で交渉したワインが、2020年の初荷で待望の入荷となりました。

造り手の「キンタ・ダス・アルカス」は、ポルトガル北部のヴィーニョ・ヴェルデ地区とアレンテージョ地区に自社畑を所有する、家族経営の蔵元。1980年代にぶどう栽培を始め、自分たちで畑の管理からワイン造り、瓶詰めまで一貫して取り組んでいます。

中でも、多くのお客様から「濃くて美味しい」とご好評いただいたのが、アレンテージョ・レセルバ

当店の蔵直第一号ワイン「シャトー・レゾリュー赤ラベル」を彷彿とさせるギュっと凝縮した果実味と、心地よい酸のバランスが良い味わいで、一気に人気が急上昇しました。

そしてワインだけでなく、初お披露目の日本酒も登場しました。
ワイン酵母を使用した、新感覚のテイストを楽しめるアペロS

静岡県産の山田錦を使用し、地元の名水で仕込んだ、静岡産にこだわった一本。爽やかな酸と、米由来の甘みが調和し、まるで白ワインのように爽やかでフルーティな味わいに仕上がっています。

さらに、数々の静岡地酒を世に送り出し「日本酒の名伯楽」と呼ばれたヴィノスの先代・山崎巽に敬意を表し、静岡ならではの特別な酒を造りたい・・・そんな想いから誕生した巽酒

仕込むのは、静岡酵母の生みの親・河村傳兵衛氏の一番弟子として、静岡酵母のみで醸す静岡型吟醸の伝統を守り続ける「國香酒造」。杜氏の松尾氏が目指す「柔らかで綺麗で軽く、口に含むと香りが広がり、爽やかな酸味のある味」を実現した、飲み飽きのしない1本です。

今年秋には、ヴィノスと実は深い縁のある獺祭の取り扱いもスタート。(ヴィノスと「獺祭」のご縁とは?詳しくはこちら>>

「新生獺祭 純米大吟醸」「アペロS」「巽酒」の入った「家飲み時代を制す3本セット」も、年末やお正月にお楽しみいただきたいとご用意いたしました。

来年も日本酒の蔵元を訪問し、仕込みから参加して、新たな商品開発に挑戦していきたいと思います。

そんな数多くのワインや日本酒が登場した2020年。
その中で、今年もっとも困難に立ち向かい、逆境を跳ねのけて大ヒットした今年のMVP蔵元といえば、そう・・・ウォーターストーン

その彼らから、感謝の気持ちを込めた日本限定のワイン「ウォータ―ストーン カベルネ・ソーヴィニヨン スペシャル・キュヴェ2017」が先日到着。その濃くもなめらかな味わいに、早くも店頭で人気を集めています。

今年、一度はワイン造りをやめるかもしれない・・・というところまで追い込まれた「ウォーターストーン」ですが、たくさんのお客様の応援によって、ワイン造りを続けられることになりました。

過去には1本約2万円で落札されたこともある、ウォーターストーンのオークションワイン「スタディ・イン・ブルー2017」の最終在庫も、年内最後の船便で到着!

この2本をはじめ、先日お披露目した「100倍返しのシャブリ」のワンランク上の一級畑や、蔵直ボルドーを代表する人気蔵元シャトー・ムーラン・オーラロックの10年熟成など・・・「希跡」のワインを詰め込んだ「ニューイヤー希跡のワイン6本セット」で乾杯していただければ幸いです。

2021年も皆さまにとって幸多き年にとなりますよう、心からお祈り申し上げます。Cheers!

福井

【プロフィール紹介】
静岡県出身。JSAソムリエ。きき酒師。 ヴィノスやまざきの新卒第1期生として入社。先代・山崎巽の最後の教え子として、商人魂と日本酒の知識を学ぶ。 有楽町店店長、店舗スーパーバイザーを歴任した後、上海店の立ち上げにも携わる。情熱は人一倍で、美味しいワインがあると聞けば、欧州やアメリカだけでなく、 南米や南アフリカなど地球の裏側まで足を運ぶ、その情熱とフットワークの軽さはヴィノスでNo.1。

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