想いを繋ぎ・・・「ワイン派も楽しめる静岡地酒」への新たな挑戦

「ワインのヴィノスさんが、日本酒の取り扱い始めたんだ!」
こう聞かれることがあるのですが、実は違います。

ヴィノスやまざきの原点は、日本酒。
静岡地酒を自らの足で探して、お客様へお届けしていました。
そして、同じ思いで始めたのが「蔵直(R)ワイン」です。

1913年に静岡市で創業し、先代の山崎巽が「静岡のうまい酒を、全国の人に飲んでもらいたい」という想いから、県内の蔵元をその足で訪れました。

日本酒の銘醸地と呼ばれていた他県と比べ、当時の静岡はまだ無名の産地でしたが、その質や味わいは日本が誇る逸品ばかりでした。先代は、蔵元と二人三脚でその味を全国へ広めていき、無名だった静岡の酒を世に出したことで、「酒の名伯楽」と呼ばれるまでになりました。

今でもその思いは引き継がれ、蔵元と共に銘酒を造り上げています。

当店の代表銘柄の一つが、洞爺湖サミットの乾杯酒にも選ばれた磯自慢酒造が特別に仕込む駿光の雫

そして、今でこそ1万円を越えるプレミアム地酒は珍しくありませんが、全国の蔵元に先駆けてチャレンジした初亀醸造と仕込んだ粋囲。粋な気持ちで飲んでいただきたい・・・と想いを込めました。

この他にも、蔵を訪問して味わいを確かめながら、蔵元と共に共同開発して取り組んでいる「蔵直(R)日本酒」が増えてきました。

そして今月、新たに特別な「蔵直(R)日本酒」を、初お披露目いたします。

初めて試飲した際には、「これは日本酒?白ワインに近いフルーティさで、柔らかい酸味と、ほのかに柑橘系の余韻を感じる」と、今まで味わったことのない新感覚のテイストで驚きました・・・

話を聞くと、なんと・・・ワイン酵母を使用した日本酒だったのです。

早速、蔵元を訪問し、仕込みについて伺いました。すると酵母は、フランスのブルゴーニュ地方の中でも、辛口白ワインの銘醸地「シャブリ」の白ワイン酵母を使用しているとのこと。

これなら、ワイン好きのお客様にも楽しんでいただける日本酒ができるのでは?と、原料米も静岡県産山田錦に変更し、試行錯誤を重ねること1年以上・・・

遂に、お披露目いたします。

その名は・・・Apero S(アペロ エス)純米吟醸

「Apero(アペロ)」とはフランス語で「食前酒」の意味で、近年フランスでは夕食前におつまみと一緒に軽くお酒を飲むスタイルが流行しています。このような楽しみ方を日本酒にも取り入れ、「もっと気軽に、様々なシーンでお酒を楽しんでもらいたい」という想いが込められています。

そして、原料米も水も静岡のものにこだわった「静岡("S"hizuoka)の酒("S"ake)」から、「アペロ"S"」と名付けました。

果たして、ワイン好きにも受け入れられるのか・・・?
早速、ブルゴーニュでワイン造りにも携わっていた寺田ソムリエと、フランスのワイン学校を卒業した女性ソムリエ・内藤に試飲してもらいました。

寺田「まるでブルゴーニュの白ワインのような、香りの華やかさと、上品な酸、みずみずしさを感じます。透き通るようなキレのある味わいながら、お米の甘みも感じられて、まろやかで美味しいですね。」

内藤「アルコール度数が12%で通常の日本酒よりやや低めなので、日本酒の高いアルコール度数が少し苦手な私でも、飲みやすく感じます!」

私が新入社員で本店勤務していた時の、
「常にお客様の方を向き、生産者とお客様をつなぐのが小売業の使命。お客様に満足していただくには、お客様の声にもっと耳を傾けていきなさい。それをしなければ、良い商品を提案できないよ。」
という先代の教えを、今でも大切にしています。

だからこそ、このアペロSも味わっていただき、ぜひ全国の皆さまからの率直なご意見をお待ちしております。

アペロSが入った特別なセット、「家飲み時代を制す3本セット」もご用意しております。
日本酒の新たな魅力を感じていただければ嬉しいです。

そして、実は今、静岡本店で取り扱いしている日本酒のほとんどを、通販とWEBショップでもご購入いただけます。
日本酒「山崎商店」はこちらから>>

年末年始に日本酒を飲もうかな、というお客様。
日本酒のご相談はお電話(TEL:0120-740-790)でも承ります。
ぜひ私までお問い合わせください!

福井

【プロフィール紹介】
静岡県出身。JSAソムリエ。きき酒師。
ヴィノスやまざきの新卒第1期生として入社。先代・山崎巽の最後の教え子として、商人魂と日本酒の知識を学ぶ。 有楽町店店長、店舗スーパーバイザーを歴任した後、上海店の立ち上げにも携わる。情熱は人一倍で、美味しいワインがあると聞けば、欧州やアメリカだけでなく、 南米や南アフリカなど地球の裏側まで足を運ぶ、その情熱とフットワークの軽さはヴィノスでNo.1。

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