ご家族や友人と集まる機会も増えるこの時期。 ご自宅でも少しの手間で手抜き感なく、簡単に造れるおもてなし料理はいかがでしょうか。
今週の【食いしん坊Cookブログ】では、当店で販売しているチーズや食材と、コンビニなどでもすぐに手に入る食材で、簡単にできるおもてなし料理をご紹介します!
そして、やはり“おもてなし”には、スパークリングワインが欠かせません!
テーブルを華やかに彩り、食前酒としても食中酒としても人気のスパークリングワインは、1本ストックしてあるだけで、急な来客があっても大丈夫。
そこで本日ご紹介するのは、まるで当店とは親戚のような、イタリアの小さな蔵元が造るスパークリングワインです。
今から20年ほど前。
イタリア人の友人から「手頃で美味しいワインを造る蔵元がピエモンテにある」と、「マンフレディ」という蔵元を紹介してもらいました。
イタリア北部のピエモンテ州は、「ワインの王様」とも呼ばれる赤ワイン“バローロ”などの高級ワインが産出される、イタリア屈指の銘醸地。
「ピエモンテで安価なワインを造れるのは、大量生産のメーカーくらいだろう・・・」
そう思いながら、マンフレディを訪ねました。
すると、そのイメージを覆す出会いがあったのです。
彼らのワイナリーがあるのは、ピエモンテ州の中でも、当時日本ではあまり知られていなかった「ランゲ」という地域。
畑に案内してもらうと、十分な日照量を確保できるよう、急勾配ですり鉢状の土地に、ぶどうが植えられていました。
彼らの畑は「ブリッコ・ロッソ(一番先にぶどうが色づく丘の頂上)」と名付けられており、質の高いぶどうが育つ、隠れた銘醸畑だったのです。
そして、醸造所の中を見せてもらうと、飾ってあったのは「大八車」。
マンフレディは、1918年に創業した現当主のお爺さんが、昔は造ったワインを大八車に乗せ、丘をいくつも超えてお客様のもとへ行商し、お客様の声に耳を傾けていたそうです。
「創業の精神を忘れないよう、大八車を飾っているんだ」と教えてくれました。
実は当店も、買付隊長である現社長・種本の祖父が1913年に創業当時、地元のお酒だけでなく、味噌や醤油を大八車で行商して販売していました。
創業の歴史が似ているマンフレディとは、一瞬で意気投合し、ワインの直輸入をスタート。
約20年経った今でも、マンフレディが造るワインは、多くのお客様に愛されるロングセラーです。
そして、シャルドネ種と地場品種のコルテーゼ種を使用し、辛口ながら柔らかい果実味も兼ね備えたフルーティーなスパークリングワインが、「マンフレディ・ブリュット・ミレジマート2019」です。
実は、スパークリングワインのほとんどは、品質を安定させるために、複数の年に収穫したぶどうを使用しており、ラベルにはヴィンテージ(年号)が記載されません。
しかし、「当たり年」と呼ばれるぶどうの出来が素晴らしい年や、優れた区画のぶどうを使ったワインなどは、単一の収穫年のぶどうだけを使用し、ラベルにはヴィンテージが記載されます。
つまり、ヴィンテージが記載されるのは、ぶどうの質への自信とこだわりの証なのです。
こちらのスパークリングワインにも、ラベルに2019年と記載されています。
出来が良かったこの年のぶどうだけで造られ、よく晴れた日が続いたピエモンテを象徴するような、果実味に富んだ味わいに仕上がっております。
グラスに注ぐとほんのりと麦わら色で、太陽の光をしっかりと浴びて育ったぶどうならではの、力強くもフルーティーな香り。
完熟ぶどうを頬張ったかのようなフレッシュな果実味と、きめ細かくて繊細な泡立ちがいつまでも続き、食前酒としてだけでなく、お食事の最後までこの1本で楽しめます!
また、今回使用した食材とこちらのワインを合わせた限定セットもご用意いたしました!
この夏を美味しく楽しく乗り切るマストアイテムとして、ぜひお料理とワインをご一緒にお楽しみください。