もうすぐ到着いたします!
日本とは季節が反対のオーストラリアから、2020年に収穫したぶどうを使ったリッチランド・ヌーヴォー(新酒)と、同じくオーストラリアで造られたチーズが、まもなく入荷致します。
そこで今週の食いしん坊Cookブログでは、リッチランド・ヌーヴォーに合わせて入荷するチーズの中から、濃厚な白カビチーズの「タスマニア・ブリ―」を使ったアヒージョをご紹介します。
「チーズをアヒージョに?」と思われるかもしれませんが、簡単で見た目も華やか、そしてワインにぴったりなパーティー料理が完成しますので、ぜひお試しください。
加熱することで、濃厚なチーズがとろけ、ミルクの香りがより引き立ちます。
素材の味を生かしたシンプルな味付けなので、柑橘系の香りを持つ、キリッと冷えた白ワインを一緒に合わせてみてはいかがでしょうか。
当店は、ワインだけでなくチーズやオリーブオイルなども、生産者の元を訪ね、直接買い付けを行っております。
今から5年ほど前、ヴィノスの買付隊は小さなプロペラ機に乗り、オーストラリア本土から200km以上離れた秘境タスマニア州を訪れました。
タスマニアは、政府の厳しい管理の元に豊かな自然が守られ、美しい空気、美しい空と海、そして濃い緑の草が一年中茂っています。
すべてを見渡せないほどの広い農場に放牧されている牛たちは、その新鮮な牧草を一年中食べることができるそうです。
青々とした牧草にはカロテンが豊富に含まれているため、それを食べる牛のミルクは、やや黄色がかった甘味のあるものになります。
そして、そのミルクから作られるチーズは、奥深い味わいに出来上がります。
ここでチーズを造っている職人のユーリさんは、実はチーズの本場であるスイス出身。
タスマニアには、チーズ造りの指導のために短期間だけの滞在予定でしたが、この土地のミルクの質があまりにも素晴らしかったため、スイスから移住したそうです。
早速、出来立ての「タスマニア・ブリ―」をそのまま試食させていただきました。
カットすると、ふわふわの白カビに覆われた中から、カスタードクリームのような黄色味を帯びたチーズが現れます。
口に入れた瞬間、ミルクの香りがしっかりと感じられ、噛むと白カビの皮のプチッとした食感と、クリームのように濃厚な味わいが楽しめます。
チーズ特有のクセは少なく、後口はさっぱりとしているので、とにかく美味しくて食べやすい!
実はユーリさんの造るチーズは、日本ではほとんど手に入りません。
しかも1日に造れるチーズの量が少なく、また通年での安定供給は出来ないとのこと。
放牧された筋肉質で健康な牛のミルクは、一般的な飼育方法の牛よりも搾乳量が少なく、さらに厳選した良質なミルクだけをチーズに使用するためです。
今回はその中でも、ヴィノスやまざきでマーケティングを担当するソムリエの本島が、「絶対に日本のお客様の口に合う!」と思い買付けてきたこだわりの3種類をお届けします。
こちらも買付隊が現地で何度もディスカッションを重ねて、特別に造ってもらった「リッチランド・ヌーヴォー」と共に、ぜひお召し上がりください。