高いワインが美味しいのは当然。
手頃で美味しい、これが大切ですよね。
ヴィノスやまざきの買付隊も、ワインを探す際に、一番大切にしているポイントの一つです。
本日もお客様から、このようなお問い合わせをいただきました。
「手頃で美味しいスパークリングワイン、ありますか?」
お客様のお好みなどをさらにじっくり伺っていくと、本当はシャンパンがお好きで、でも高くて日常的には飲めないので、お手頃なスパークリングワインが知りたい!というご要望でした。
お客様がお好きだとおっしゃっていた「シャンパン」は、フランスのシャンパーニュ地方で造られ、「シャルドネ」「ピノ・ノワール」など決められたぶどう品種だけを使用しています。
グラスに立ちのぼるキメ細かな泡も魅力ですが、じつはこの泡は、瓶内でワインを発酵したときに発生した炭酸ガスを閉じ込めた、いわば自然な泡。
「シャンパーニュ製法」といわれるこの特別な製法が、シャンパンならではのきめ細かな泡と、複雑で深みのある香りを生み出しています。
しかも熟成期間は最低15カ月以上、長いものでは5~10年の熟成を経て、ようやく市場に出てきます。
ですがシャンパンは、熟成期間が長くとても手間暇がかかるので、どうしても高額なものばかり…
それでしたら…とおすすめしたのが「モンマルサル・エクストレマリウム・カバ」です!
このエクストレマリウムは、あのシャンパンと同じ「シャンパーニュ製法」で造られるスペイン産のスパークリングワインで、「カバ」と呼ばれるタイプです。
「手頃で美味しい」と近年日本でも人気が高まってきた「カバ」ですが、じつはこの手頃さには、大きな落とし穴が…
じつは「カバ」は、大手メーカーがその生産量の大部分を占めていて、大量に生産し、一度に輸入することで、価格が抑えられたものがたくさん出回っているのです。
ヴィノスやまざきでは、
「大量生産ではない、本当に美味しいカバを日本のお客様に届けたい…
しかし小さな生産者の手造りカバだとどうしても値段が高くなってしまう…」
と、長年頭を悩ませていました。
そんな折に突然、ヴィノスやまざきのドアを叩く、とある蔵元の営業マンが。
日に焼けた顔で、「ぜひうちのワインを飲んでみてくれないか!」とカバを取り出したその蔵元が、スペインでワインを造っている「モンマルサル」でした。
聞くところによると、自分たちでぶどう栽培から家族経営でワイン造りを行っており、
「僕らがこだわって造っているワインだから、この気持ちを分かってくれるところでしか売りたくない」と、バックパック1 つで日本のヴィノスやまざきを訪ねてきたというのです。
その想いに心を動かされた買付隊は早速スペインに飛び、そこで目にしたのは、きれいに手入れをされた自社畑のぶどう。
そしてそのぶどう畑の下に広がる天然洞窟のワインセラー(貯蔵庫)でした。
この洞窟は年間を通して気温・湿度が安定しており、ワインの熟成に最も適しているとのこと。
そんな最適な環境の中で、通常のカバの熟成規定よりも長い18 カ月の熟成を施したのが、こちらの「エクストレマリウム」です。
さらに買付隊が驚いたのは、通常、価格が上がってしまうためほとんどカバに使用されることがない、樽熟成をした「シャルドネ」種をブレンドしていること。
ぶどうのフルーティーな果実味と、カバ特有のキレの良さもありつつ、樽熟成による芳醇なナッツの香り…また余韻の長さもこれまでに感じたことのないものでした。
販売を始めると、日本のお客様からも
「これは美味しい・・・本当にカバなの?」
「本格的なシャンパンの代わりとして、気軽に楽しめる!」
とたくさんのご支持をいただき、スパークリングワイン人気No,1 の座を獲得し続けています。
そして昨年からは「ヴィンテージ(年号)」入りになり、さらに品質が向上しました!
多くのカバは安定した味わい・量を供給するため複数年のワインをブレンドして造られますが、「エクストレマリウム」はぶどうの品質に自信があるからこそ、単一年のぶどうのみで造られています。
ただ手頃なだけでなく、こだわりがたくさん詰まったこちらのカバ。
ぜひ一度お試しください!
そして、さまざまなところで「新しい生活様式」が求められる中で、なかなか外出が難しい…という方も多くいらっしゃると思います。
少しでも「聞いてみたいな」ということがございましたら、ぜひお電話やLINE で、お気軽にお問い合わせください。
駒木根