ヴィノスやまざき小田原店が開店したのは、2003年10月2日。
そうです、本店、渋谷店に次ぐ、3店舗目が小田原店なのです。
※改装前の小田原店
元々、お店をそんなに多く出店するつもりはありませんでした。
ただし、創業100年を超える古い会社であるヴィノスには、暗黙のルールがあって、「お客様から呼ばれたら行商してでも」という、創業者の想いを脈々と受け継いでおりました。
突然、静岡の本店を訪ねてこられたのが、当時の小田原店の大家さん。
「絶対にヴィノスは小田原に必要なのです。」とのこと…
ダイナシティ小田原は、地域のお客様が多く、城下町ということや、海の幸にも恵まれ、食にこだわったお客様が多いということでした。
そして、ボルドーワインやドイツの高級ワインが売れる土地で、当時はデパート形式だったので、外商の方が、ワイン好きの方にわざわざお取り寄せをして、お届けしていた、という話も伺いました。
さらに、この地域NO.1の老舗ショッピングセンター、お車でいらっしゃる方が多いので、若いお客様も増えている、皆ヴィノスのようなワインショップを待っていると言うのです。
これは、無理してでも出店すべきだ…心が揺れました。
しかし、お車でいらっしゃるということは、ワインの試飲も出来ないし、本当に売れるのだろうか…
不安な気持ちの中、担当者の方の強いパッションに惹かれるように、第3号店を出すことを決意したのでした。
お車の方は多かったですが、館内のレストランでワイン会を開くと、ご同行者の方は飲まずにお二人以上でご参加下さったり、ワインの情報収集に熱心なお客様が多いと感じました。
すでにボルドーやブルゴーニュのワインを楽しみ、ワインに詳しい方も多かったのですが、そんなお客様方が、絶賛して下さったのが、ヴィノスやまざきが1994年に初めて直輸入したラングドックワインたち。
当時は、無名の産地と、ワイン好きが見向きもしなかった地域のワインを、沢山のお客様が喜んで下さったのです。
ボジョレーヌーヴォーや、船便ヌーヴォーも、「安いのに美味しいね。」と、まとめて買って下さる方が増え、蔵元には6本セットの箱も作って頂いたりしました。
グールガゾーのシャルドネは、まるでブルゴーニュの高級白ワインのようですね。
特に、グールガゾーのカベルネソーヴィニヨンは、とても1000円前後とは思えないコスパで、多くの方が5000円クラスのボルドーに負けないね、と、まとめ買いでケースでお買い上げ下さいました。
そんなお客様たちに励まされ、自信を持って蔵直ワインに取り組むことが出来るようになりました。
静岡の本店も、渋谷店も、基礎になって下さったのは、古くからのお客様たち。しかし、まったく基盤も土地勘もない中で出店したのは、小田原店が初めてでした。
お店を増やした時に、本店のある静岡の方に、
「静岡だから売れるんだと思うよ。昔からの老舗だし、先代や先々代のお客様たちが支えてくれているから、ヴィノスやまざきは売れているんだ。君のことを知らない土地では無理だと思う。」
と、アドバイスを頂いたことがありました。
そんな意味で、小田原はチャレンジでした。
が、そんな小田原で、まとめ買いのお客様が増えたことが、ヴィノスやまざきにとっても、蔵元にとっても、勇気と自信を頂き、その後のチャレンジにつながったと感謝しています。
グールガゾーもチャレンジを続けています。
樽をかけなくても美味しいカベルネソーヴィニヨンを、樽熟成して頂いたヴィノスやまざきの特注ワイン。
6本買っても、1万円そこそこ。
世界的にワインの価格が上昇する中で、昔とあまり変わらない価格でご提供できるのも、長きに渡り、まとめ買いをして、蔵元を支えて下さっているお客様のおかげ。
そんな想いで、ヴィノスやまざきの誕生祭、グールガゾーのカベルネソーヴィニヨンを特別価格でご提供させて頂きます。
グールガゾー カベルネ・ソーヴィニヨン 樽熟成 2022|ヴィノスやまざき|ワイン通販
小田原店のお客様、そして全国の「コスパワイン」の応援団のお客様のお役にたてたら、小田原店スタッフ一同、そして蔵元一同、こんなに嬉しいことはありません。
※現在の小田原店
21周年をむかえ、小田原店30周年目指してこれからも頑張っていきますので,どうぞよろしくお願いいたします。
ファウンダー
種本祐子
2014月11月22日まで「誕生祭フェア」開催中