買付隊の福井です。
カリフォルニア・南米に買い付けに来ています。
こちらで、速報をアップしていきますので、是非お読み下さい!
まずは、サンフランシスコに到着して向かったのがカーメルヴァレーにて、長年のパートナーであるジオリスワイナリーです。
ジオリスとの出会いは、今から20年以上前。
たまたまLAの有名ワインショップで、買い付け隊長・種本が、お土産ワインを買おうとオーパスワン等の有名ワインを購入しようとしたら、その店の店長さんが「せっかくアメリカに来たなら、日本では手に入らないワインをご紹介しますよ。」
と、こっそり店の奥から「ジオリス」という聞いたことのないワインを出してくれました。
ビバリーヒルズのお得意様(ハリウッドスター等)だけに特別にお分けしているのですが…というお話しながらも特別にわけて頂き、その夜ホテルで味を見て、びっくり!
多くの有名カリフォルニアワインを試飲してきたけれど、まるで「カリフォルニアのペトリウス?」と、思うくらい、美味しかったのだそうです。
日本初のカリフォルニアワインマスターコンテストで優勝し、有名ワインを飲みつくした種本が、震える位の美味しさに感動し、それから毎年、ジオリスを訪ねる旅が始まりました。
ジオリスは、ナパとかソノマではなく、カーメルヴァレーというモントレーから山に入り、さらに多くのワイナリーも途切れた、山の中にあるワイナリー。
そこまで行っても、ジオリスのオーナーは会ってくれなかったそうです。
本当に小さな畑とワイナリーで、出来たワインは、全て地元で売れてしまうからだそう、プライベートジェットで買い付けに来る、ハリウッドの大物スターもいる位らしいのです。
が、数年してから、毎回がっかりして帰る種本の後ろ姿を見て、ついに、日本でジオリスを売らせて頂くことになったのです。
その後、日本でジオリスのワインイベントを開催し、オーナーのウォルター氏が自ら来日しお客様と交流し多くの方がジオリスファンとなりました。
今回、数年ぶりにジオリスを訪問しましたが、電波が入りにくい場所でしかも標高が高くなるにつれて、道も狭くなりガードレールもない・・・
正直、ハンドル握りながらビビッておりました。
良くこんな所に何年も通ったものだと、先輩たちの努力に頭が下がる思いです。
やっと到着したジオリスは、まさに秘境ともいえる場所に広がる素晴らしいヴィンヤードでした。
そして満面の笑みで出迎えてくれたオーナーのウォルター氏。
ここ数年、山火事のスモークの影響でワインの醸造をやめていた時期やコロナ禍で自らオーナーを務めるレストランの休業など大変な時期でしたが、少しずつ乗り越えてきてやっとワイン造りに集中できるよ!と話していただき、ほっとしました。
ぶどうの畑もきれいに管理されており、フランス銘醸地ボルドーの超有名ワイナリーや、だれもが知るブルゴーニュ特級クラスのぶどうの苗木(クローン)を使用してワイン造りを行っております。
常に、新しいことにチャレンジしており、ブルゴーニュのさらに超有名ドメーヌの苗木を植えて進化が止まりません!
最新ヴィンテージのワインを樽から試飲を行いましたが、買付隊一同、言葉を失うほどの完成度の高い味わいでした。
特に、ジオリスのトップワイン「クロ・デ・ムートン」は、メルロ100%で洗練された果実味と奥行きのある余韻、凝縮感もありながらバランスの良い酸味、キメの細かい渋み、見事なハーモニーを奏でていました。
まるで、ボルドーのポムロル地区(メルロ種の有名産地)の上級ワインに匹敵する、いやそれ以上に味わいに感動しました。
このワインこそ、買い付け隊長種本が20年前飲んで、震えがきたワインなのです。
生産本数を伺うと、数樽のみでほとんどがレストランやワイナリーの倶楽部会員の方で完売してしまうとのこと。
現在、輸出は一切していないのですが、ヴィノスやまざきとは長年のパートナーであり、お客様に楽しんでいただきたいということで、毎年少しずつですが分けていただくことができました。
ここではまだ秘密ですがなんと2樽しかない秘蔵ワインも買付けることができそうです。
他にも、ワインセラーには普段販売されない樽で熟成しているお宝ワインが眠っていました。
「ヴィノスやまざきとは、15年以上一緒に取り組んでおり、ジオリスワインを日本のお客様に紹介いただき本当に感謝しております。
だからこそ、これからもロングパートナーとして宜しくお願いします。」
とメッセージをいただきました。
ただ、ワインを買付けるのではなく蔵元の想いと共に皆様にお伝えし、お客様の喜んでいただけるワインをこの買付けで探し、ご紹介していきたいと思います。
次回は、いよいよナパヴァレーに向かいます!
最新情報を楽しみしていてください!
買付隊 福井