今年は、家で泡を楽しむ人が多く、ヴィノスやまざきの店頭でも赤ワインに並び、シャンパンやスパークリングワインが売れています。
シャンパンは、フランス・シャンパーニュ地方で、瓶内二次発酵(ボトルの中で自然に泡を発生させる)で造られるのですが、では、この造り方は、他の地方や国では出来ないの??
ずばり、出来ます。
スペインやイタリアにも有名なスパークリングはあるのですが、今日は、私の第二の故郷、フランスのスパークリングをご紹介。
白ワインの得意な、ロワール、アルザス、ボルドー地方には、この方法で造るクレマンというものがあり、特に、クレマン・ド・ボルドーは人気で、長年取り組んできました。
が、ほとんどのクレマン・ド・ボルドーは、ぶどうを契約農家から買って造られ、美味しいのですが、スーパーウルトラ美味しいかというと・・・?と、心の中にくすぶっていました。
「ならば、白ワインの得意なシャトーに造ってもらおう。」
と、7年前にお願いに行ったのが、シャトー・レ・グラーヴ。
20年以上前からのお付き合いです。
知り合うきっかけとなったのが、フランスで最も有名なグルメ雑誌『ゴー・ミヨ』のワイン特集。
産地名に「コート」と名の付く400本以上のワインの中で、当時全くの無名であったレ・グラーヴのワインが、見事第2位に選ばれたからです。
(一位も輸入しましたが、訳あって止めました。この話は、また後日・・・。)
訪ねてみると、本当に小さな小さな家族経営の蔵元。
ボルドーなのに、ワイン商にも売らず、
「え、その価格で大丈夫!?」
と聞き直してしまったほど、本当に安かったのです。
ぶどう畑に行くと、真面目に減農薬農法に取り組んでおり、きれいなぶどうが溌剌と育っていました。
そして、とにかく美味しい!
そんなシャトーにお願いしたので、まず、スパークリングの設備を造るところから始まり、数年前にやっと商品化しました。
ミュスカデルという繊細なぶどう中心に、シャンパン並みに1年以上も熟成させ出来上がったスパークリングは・・・
もう、美味しくて美味しくて、「スーパーウルトラ美味しい」。
フランス語で言うと、「トレトレ ボン!」
フランスワインにはまり、銀行から転職して19年。
やっぱり小さな農家のワインは、本当に旨い!!
今、農家の泡のセットもご案内しているようです。
是非、日本代表の活躍を見ながら?おうちスパークリングを楽しんでください。
フランスかぶれソムリエ T
【プロフィール】
ヴィノスやまざきのフランスワインにはまり、銀行やめてフランスにワイン留学してしまった変わり者。お陰で、買い付けの運転手と通訳を努めるため、フランスの隅々の農家ワインには、めちゃくちゃ詳しい。現在は、静岡在住。