最近、低アルコールのお酒がブームになっていますね。
大手ビールメーカーなども、アルコール度数が低めのお酒を次々と発売していて、テレビのCMなどでよく目にするようになりました。
「アルコールに強くない」という方だけでなく、「家飲みが増えて、健康が気になる」という方にも人気を集めています。
そんな低アルコールのお酒ですが、ブームになるずっと前から20年以上取り組んできたのが、ヴィノスやまざきです。
たとえば、本格ワインも数多く取り扱っている当店で一番人気のワインは、実は、低アルコールの甘口赤ワイン「ソレイユ・キュヴェ・ユーコ」。シリーズ累計の販売本数は135万本を超え、全国のお客様にお楽しみいただいてきました。
※ただ今、ワンランク上の「ソレイユ・キュヴェ・ユーコ・プレステージ」が限定入荷中です!
誕生のきっかけは、今から20年前。
直輸入ワインがマスコミで取り上げられて、天狗?になっていた(と、社長本人いわく)時に言われた、社長のお母様の一言・・・
「どんなに良いワインでも、高齢でアルコールが弱くなってきた私たちには飲めない。健康のために、ポリフェノールたっぷりで、しかも美味しい低アルコールワインを仕入れてきなさい。」という無理難題。
日本国内に流通していたワインはもちろん、世界中を探しましたが、その要望に応えられるものは存在しませんでした。
無いなら造るしかない・・・と、色々な生産者にお願いするも、生産者たちは今自分たちが造っているワインに誇りを持っているため、「甘口で低アルコールのワインなんて、冗談じゃない」と、取り合ってすらもらえませんでした。
それでも、フランスの生産者の元に足を運んで何度もお願いし、ようやく納得できるものが出来上がりました。
ワインのアルコール度数は、通常約12~14%。
この「ソレイユ」は、その約半分の6%です。
「ソレイユ(=太陽)」という名前は、お母様に元気になってほしいと、名付けた名前だそうです。
キュヴェ・ユーコは、「ユーコ(祐子)のために造った」という意味で、当初は種本祐子社長がお母様のために半分特注品のように造ってもらっていたので、このように名付けたそうなのです。
私も、もともとアルコールにあまり強い訳ではありません。
ヴィノスやまざきの会社説明会で、初めて「ソレイユ」を知った時、その飲みやすさに驚いたことを、今でもよく覚えています。
当時、業界では「低アルコールのワインなんか売れるわけない」と言われていたそうですが、今では、大手ビールメーカーまで、こぞって低アルコールの開発をしています。
ヴィノスやまざきは、ワインを飲まない方・・・というマーケットを開拓してきたのかもしれません。
そんな会社で、マーケティングを学ばせていただき、とても勉強になります。
今日は、山崎酒店の先代でもあり、「ソレイユ」生みの親の、お母様の米寿のお誕生日です。
遠州出身のお母様は、「やらまいか!(遠州弁で、チャレンジしてみよう)」というのが口癖だそうです。
私たちも「やらまいか」精神で、日々、お客様に喜んでいただけるワインを開拓しています。
たとえば・・・
オーストラリアの人気蔵元が造るマスカットの微発泡ワイン「リッチランド・モスカート」や、
イタリアのぶどう農家が造る、赤の微発泡ワイン「ランブルスコ」など、甘口でも、完熟したぶどうの旨みをしっかりと感じる、低アルコールワインを数多く輸入してきました。
そして今月、低アルコールのワインが飲みたい、でも甘口ではなく、食事に合わせて飲める本格的な辛口を・・・という方に、カリフォルニアのぶどうから造る低アルコール(5.5%)辛口ワイン「LESS」が、新たに入荷しました。
お客様から「低アルコールワインってあまり選択肢がないと思っていたけど、どれもはずれが無くて、しかも種類が豊富で助かります」と仰っていただくことがありますが、ただブームだからではなく、長年取り扱ってきて、そして、多くのお客様にお楽しみいただいてきたからこそ出来たことだと思います。
88歳の社長のお母様に教えていただいたDNAかもしれません。
山崎美奈子先輩、米寿のお誕生日、本当におめでとうございます。
本島
【プロフィール紹介】
ヴィノスやまざき、マーケティング隊
2010年ヴィノスやまざき入社。学生時代はほとんどワインを飲まず、ヴィノスやまざきの開発した甘口&低アルコール赤ワイン「ソレイユ」に衝撃を受けて入社。広尾店店長、商品部にて輸入業務を担当した後、現在はWEB・マーケティングを担当。JSAソムリエ、SAKE Diploma、WSET Level3。WSET Diploma受験中。