当店でもトップクラスの人気を誇る「あのワイン」を、明日から特別価格で先行リリースすることが決まりました。
レイニャック・キュヴェ・スペシャル2014
昨年末に2016年産のものを販売したところ、「待っていました!」と人気が殺到した「レイニャック・キュヴェ・スペシャル」。
今回到着したのは、それよりもさらに2年熟成期間の長い、2014年ヴィンテージ。
圧倒的にパワフルで凝縮感にあふれ、渋みは熟成を経てよりなめらかに、そして風格を感じさせます。
蔵直ボルドーワインを代表する蔵元が、この「レイニャック」。
ボルドー地方の中では無名の地区ながら「格付けシャトーにも負けない、これまでの常識を打ち破るワインを造る」と、徹底したこだわりのもとにレベルの高いワインを生み出してきた「ボルドーの革命児」ともいえる蔵元です。
過去には、ブラインドテイスティングのコンクールで、5大シャトーなどボルドー格付の頂点に君臨する数万円級のワインにも勝利を収めたこともあり、世界の注目を集めてきました。
私も現地での買付にこれまで何度も同行してきましたが、そのたびにヴィノスのオーナーとレイニャックのオーナーのヴァテロ氏とは激論を交わしてきました。
「レイニャックは5大シャトーより高い評価を得るまでとなった。アメリカでは安くても$70(実際にそれ以上の価格を私たちもこの目でアメリカのワインショップで見てきました。)なのに、ヴィノスは安く売りすぎる!レイニャックはブランドにしたい。もっと高く売ってくれ。」と、ヴァテロさん。
「ワインをブランド品として販売したくない!お客様が毎日飲んでくださってこそのワイン。ヴィノスは5000円位で売りたい!」
相当激論になったこともありましたが、お互いに長年の信頼があるから出来る激論なのだと思います。 仕事を離れれば、お互いの子供たちまで親戚のように仲良くする間柄。
今回も、大変な時だからこそより多くのお楽しみいただきたいと、昨年の夏頃から協議を重ね、通常5,800円のところを3,980円(税別)という特別価格を実現しました。
さらに実は、今回入荷した2014年ヴィンテージは、このたび日本のお客様に初めてお披露目します。
数年前に現地を訪問した際に、複数年のレイニャックを試飲し、「2015年と2016年は果実味があって若いうちからでも楽しめる。2014年はコクがあって美味しいけれど、まだ硬いね。」と、2015年と2016年を先に輸入して、2014年は飲み頃を迎えるまで現地のセラーに置いておいてもらうことにしたのです。
ワインの熟成には、場所も時間もコストもかかるため、通常であれば長く熟成させた分、当然価格も高くなります。それにも関わらず、こうして寝かせておいたワインを、変わらない価格どころでなく、さらに特別な価格で提供してもらうことができたのは、ヴィノスやまざきとお客様、そして生産者の関係があってこそ。
こうして7年の熟成を経て、飲み頃に差しかかったレイニャックのワインを、お届けすることができることになりました。いち早くお楽しみいただきたいと、先行でご案内させていただきます。
ご自宅での時間に、ぜひじっくりとお楽しみくださいませ。
鶴見
【プロフィール紹介】
フランスワインが好きすぎて、某地方銀行を退職。ヴィノスやまざきの存在に触発され、その数年後の1999年の夏に単身語学留学。場所は当店フランスワイン直輸入発祥の地、スペインとの国境沿いのワイン産地「ラングドック・ルーション地方」。 片道30㎞以内は自転車で蔵元を巡り、すっかり南フランスのワインの虜に。 2001年9月末に帰国後、早速ヴィノスやまざきに履歴書と入社への熱いメッセージを送り、同年12月25日からアルバイトとして渋谷店にて勤務を開始し、現在に至る。