ボジョレーではない、もう一つの隠れたヌーヴォーの物語

いよいよ11月の第3木曜日に解禁する「ボジョレー・ヌーヴォー」の予約が始まります。
ヴィノスやまざきも、毎年人気のボジョレー・ヌーヴォーを仕入れることに決定いたしました。

ヌーヴォーは、薄くてすっきりした味わいのもの・・・そのため、コスパが悪いから飲まないという人や、取り扱わないというインポーター(輸入会社)もあります。

しかしながら、ヴィノスやまざきは、この時期多くの人が楽しむ新酒(ヌーヴォー)だからこそ、これをきっかけにワインを好きになってほしい・・・と、信じられない濃さの美味しいヌーヴォーを、現地の農家から買い付けています。

さて、そんなヌーヴォーの中でも、今年のヴィノスやまざきでは、1,380円(事前ご予約で1,280円)という驚きの価格のヌーヴォーを販売いたします。

ラグラーヴ・ヌーヴォー赤2020
ラグラーヴ・ヌーヴォー白2020

こちらは、ボジョレー地方ではなく、フランス南部のラングドック地方の新酒(ヌーヴォー)。
ボジョレーの解禁は11月第3木曜日なのですが、ぶどうの完熟が早い南のラングドック地方では、なんとヌーヴォーの解禁は10月!
船で運ぶことができるため、手頃な価格で極上のヌーヴォーが楽しめるのです。

26年前、ラングドック地方のワインを初めて輸入してから、ラングドックにも新酒があることを知りました。そして、当時取引していたワイナリーに新酒を造ってもらい、ラベルの商品名が「プリムール(新酒という意味)」だったので、「ヌーヴォー」に変えてもらいました。

こうして誕生した「ラングドック・ヌーヴォー」。
おそらく、ラングドック・ヌーヴォーを大きく世に出したのは、日本では当店が初かもしれません。

しかしその後、増産や価格高騰によって、輸入を中止してしまいました。
そんな時・・・その蔵元のオーナーの甥だったオロスケットさんが、
「だったら、私に造らせてほしい。」
と、申し出てくれたのです。

彼のおじさんが造っていたワイン以上の味は当然のこと、ボジョレー・ヌーヴォーにも負けず、ワインとして本当に美味しくなければ仕入れない・・・と、毎年仕入れる前に現地に行き、「良いけれど素晴らしいとは言えない。もっと濃く、もっとなめらかに・・・」とリクエストを続けました。

オロスケットさんはきっと、うるさい人だと思ったことでしょう。でも、お客様の代弁者として、納得のいくワインが出来るまで、造り手に厳しい要望を出すのは当然のこと・・・

それでも、オロスケットさんは、そんなうるさい注文に毎年応えてくれて、今では「本当にこれがヌーヴォーなの・・・!?」と思うほど、素晴らしいヌーヴォーを造ってくれるようになりました。


今年、ラングドック地方では、ぶどうの収穫量が大幅に少なくなった生産者もあり、ヌーヴォー価格は高騰しています。
でも、こんな大変な時だからこそ、本気でお客様に安くて美味しいヌーヴォーを楽しんでほしい・・・と、今年は他のラングドック・ヌーヴォーはお休みして、オロスケットさんのヌーヴォーだけに絞ることで、物流コストを下げ、過去最安値を実現することができました。

今年は天候的にも難しく、さらに新型コロナの影響で、大手生産者は収穫の人材確保も苦労したようです。そんな中でも、オロスケットさんは、白ぶどうは8月20日にまたいつものように真夜中の3時に収穫し、8月27日には完熟した黒ぶどうを収穫。

(写真)今年の発酵前のジュースの色合い

そしてまさに今日、「素晴らしいヌーヴォーが出来た。日本のお客様に向けて、今日出荷するよ!」と、オロスケットさんから連絡がありました。
ヌーヴォーコンテストで最高賞を受賞した実績もあり、地元でも大変な人気となっています。

こんなうるさい私のわがままを、本気で叶えてくれて・・・オロスケットさん、本当にありがとう!
絶対に今年もケースで買います。

そして今年はなんと、ボジョレーの解禁日より早く、11月14日(土)に一足早くお届けできそうです。

長年の苦労と友情に乾杯!


買付隊長 種本

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