深い絆で結ばれた出会い

毎週日曜日の「食いしん坊COOK」シリーズにもあるように、ヴィノスのスタッフは基本的に食いしん坊が多いんですよね。

今日は、フランス・ロワール地方の白ワインと、簡単なおつまみ「野菜とベーコンのブロシェット」をご紹介します。

材料の新玉ねぎ、ミニトマト、ベーコンブロックを、チリパウダー、オリーブオイル、塩、胡椒のマリネ液に浸して冷蔵庫の中で約5時間。

後は材料を串刺しにして、オーブンレンジに入れるだけです。焼くことで新玉ねぎとトマトの甘味が増し、ベーコンの香ばしい香りと風味が口の中でメランジュ(混ざり合い)。



そして、最後にもう一度、チリパウダーをたっぷりと。

もちろんお好みですが、白ワインの酸味とミネラルが和らぎ、素材と香辛料とワインの味わいが調和するなぁと、感じました。

ところで、「火打石」(フランス語でシレックス・SILEX)と言われて、そのワインの味わいや土壌の特徴って、そんなに簡単に想像できませんよね!?

もちろん、ワインの勉強をされている方であれば、そんなことはない!とおっしゃられるかとも思いますので、あくまでも私たちワイン屋にとっての普段ワインをお楽しみいただいているお客様にとってはの話です。

プロである私たちはもちろん最低限知っておくべき知識ですが、お客様にそのまま特徴をお伝えしても、「???」となってしまい、少し敬遠してしまいますよね…。

とはいえ、造り手が自らのアイデンティティーを語る上で、土壌はとても重要なことの一つであることも確かです。

例えば、現地を訪問した際に、ヴィノスが最初に蔵元にお願いするのは、醸造施設の見学でもなければワインの試飲でもありません。

先ずは「ぶどう畑」なのです。


やはりワインは農産物なので、原料であるぶどうが、どのような気候、自然環境、土壌で栽培されているのかを最初に知ることは本当に重要だからです。

さて、おつまみとのマリアージュでご紹介したワインはこちらです。

『フランシス・ブランシェ・プイィ・フュメ「シリス・SILICE」2018年』

フランシス・ブランシェは蔵元名、プイィ・フュメは地区名、シリス・SILICEは商品名です。ここで、ピーンときた方はなかなか鋭いです。

「シレックス・SILEX」→→→「シリス・SILICE」
そう、「火打石・シレックス」の土壌でできたワインなので、「シリス」を名付けたそうです。


フランスワインの全生産量の約5%がロワール地方で生産され、そのロワール地方の中でも、わずか3%前後がプイィ・フュメ地区のワインです。

そのプイィ・フュメ地区の中で、この蔵元「フランシス・ブランシェ」が所有するぶどう畑の面積は、地区全体のたったの1%前後です。

化学除草剤は使用せず、減農薬農法を実践し、畑での作業は主に「鋤(すき)と鍬(くわ)」を使用する等、手作業にもこだわっています。

畑の区画毎に最適な完熟度に達した時に収穫を開始するからこそ、シレックス土壌からくる綺麗なキレのある酸味とミネラルに加え、「固さの中の丸みと深み」があるのです。

通常プイィ・フュメ地区のワインは4,000円前後が多く、世界的に有名な生産者ラドゥセットが造る「バロン・ド・エル」は、なんと1万円以上する高級ワインなのです。

実は、今から7年前、ヴィノス買付隊がプイィ・フュメ地区の多くの蔵元を探し回りましたが、これぞ!という蔵元に結局出会えず、仕方なく以前お付き合いのあった蔵元を訪問することに。


そうしたら、その蔵元は知り合いの蔵元である「フランシス・ブランシェ」を快く紹介してくれたのです。

この地区では、比較的果実味のあるワインを造っている自分たちと、少しミネラルと酸味にあるワインを造っている彼らとは、同じプイィ・フュメ地区のワインでも、タイプが違うので、日本のお客様に楽しんでいただきたいと!

このようなストーリーを聞くと、今このコロナで大変な時だからこそ、蔵元との深い絆を強く感じずにはいられません。

現在、『フランシス・ブランシェ・プイィ・フュメ「シリス・SILICE」2018年』は通常販売はしておらず、入会された会員様にだけご案内しているコースの中の1本です。

しかも、もう1本赤ワインが付いて、2本で4,750円(税抜)という【蔵直ワイン定期便】の『プレステージ赤白コース』でしか購入することはできません。

先月の『プレステージ赤白コース』でご紹介したワインですが、破損予備分で確保していた分を、なんとかご用意することができるようになりました。

ぜひ、おつまみと一緒にお楽しみいただければと思います。

詳しくはコチラから▼

STAY HOME!

鶴見

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