暑さが一段と強まる季節となりました。今年は昨年に引き続き酷暑が予想されるとのことですので、熱中症には十分気をつけてお過ごしいただければと存じます。
ヴィノスやまざきでは、この時期おすすめの「夏ヌーヴォー2025」の販売が開始します。
今年は、例年と比べると温暖で乾燥していており、降雨量が少なかったため収穫量は落ちましたが、ぶどうはしっかり完熟し、果実味がギュッと凝縮された、香り豊かなぶどうを収穫することができました!
フレッシュで飲みやすく、夏にぴったりな味わいをぜひご堪能ください。
今月のうま得白白ワインコースは、南アフリカを代表する産地「ステレンボッシュ」のクラフトワイナリーが造る白と、同じく南アフリカの老舗蔵元が造る爽快ソーヴィニヨン・ブランをお届けいたします!
■ヘロンズ・ネスト シャルドネ
クロ・マルヴェルヌとの出会いは今から約19年前。まだ南アフリカのワインが日本でそこまで流通されていなかった頃に現地まで訪問して出会いました。南アフリカを代表する人気産地「ステレンボッシュ」で昔ながらのワイン造りを行っている家族経営の小さな生産者です。
元々はステレンボッシュ・ファーマーズ・ワイナリーへぶどうを販売していた栽培農家でしたが、現オーナー(写真上)のシムールさんが、友人のアドバイスで1986年から自分たちでワイン造りを始めました。
今では耳にすることが増えてきた「ケープブレンド」というワイン、ピノタージュを中心(30~70%)に他の品種をブレンドして造るワインですが、実は最初にケープブレンドを造り始めたワイナリーの一人。さらに、南アフリカでもっとも権威あるワイン評価誌「プラッターズガイド誌」で、初めてケープブレンドのワインで最高5星を獲得したのもクロマルヴェルヌでした。
シムールさんは、ここまで躍進できたのは、家族経営だからこそのスピード感と徹底的に手造りにこだわって品質の高いワイン造りに取り組んできたからと言います。
そんなクロマルヴェルヌ、「赤ワインが得意なのでは?」と思われるかもしれませんが、白の品質も負けていません!
【醸造家のアイピーさん】
このヘロンズ・ネスト 白は、ステレンボッシュエリアの中でも品質に定評のある「デボン・ヴァレー」のぶどうを中心に造られます。デボン・ヴァレーでは海からの冷涼な風や昼夜の寒暖差によってぶどうが理想的な酸味を保ったまま完熟するため、バランスの良いぶどうが収穫されます。
フレンチオークでの発酵を経て、澱とともに樽内で約3か月間熟成させることで穏やかな酸味と旨味のある味わいに仕上げています。
スムーズな口当たりとギュッと詰まった旨味とお愉しみください。
蔵元:クロマルヴェルヌ
産地:南アフリカ
品種:シャルドネ
ペアリング:魚介のマリネ、ホワイトソースパスタ、生ハム
■ジョンB ソーヴィニヨン・ブラン
ジョンB を造るリエトヴァレイは、南アフリカの内陸にあるワイン産地「ロバートソン」で1864年から続く家族経理のワイナリーです。家族経営のワイナリーとしてはロバートソンエリアでは一番古いと言われている、歴史ある生産者の一人です。
ケープタウン空港からロバートソンまでは車で約2時間。途中からは上記写真のような周りが断崖に囲まれ道へと変わっていきます。
リエトヴァレイはヴィノスやまざきが南アフリカのワインの輸入をするきっかけになった蔵元の一人でもあり、その高いコストパフォーマンスには輸入当初から定評があります。
ロバートソンは、多様な土壌の性質と昼は30度を超え夕方には20度近くまで下がるという温度変化を有す産地であることから、様々な品種が造られるワイン産地です。リエトヴァレイがコストパフォーマンスの高いワインを造ることができるのも、それぞれの畑の特徴に適した品種を選び、質の高いぶどうを収穫できていることにあります。
現オーナー兼醸造家のコーバスさんは、畑のワイナリーの経営だけでなく、畑の管理か醸造までを担当する凄腕。イギリスの飲料雑誌では、2025年のMASTER WINEMAKER100にも選ばれています。
ジョンB は、コーバスさんの父「ジョニー・バーガー」さんの名前にちなんだシリーズです。優しくプレスした果汁だけを使用し、樽とタンクに分けて12か月間熟成させたものをブレンドして造ります。
ソーヴィニヨン・ブランは、溌溂とした酸味、フレッシュな柑橘系果実の風味、心地よいハーブの香りといったソーヴィニヨン・ブランの特徴がたっぷりの味わい。リエトヴァレイのこだわりが詰まった1本をお愉しみください!
蔵元:リエトヴァレイ
産地:ロバートソン
品種:ソーヴィニヨン・ブラン
ペアリング:サラダ、シェーブルチーズ、魚介のマリネ
最後に、次回8月のお引き渡しは、8月15日(金)の開始を予定しております。
入荷の関係で引き渡し開始日や、引き渡し商品の変更が生じる場合がございますので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
それでは、来月の蔵直Ⓡワイン定期便でお会いしましょう!