7月早々から連日の酷暑が続き、40度を超える地域もあり年々各地の気温上昇を感じます。少しでも「涼」を求めたい季節、夏野菜などを食べ身体を冷やし、水分・塩分を補給し乗り切りたいですね。
今月の「地酒倶楽部 蔵」は、そんな酷暑に「涼」を感じる初亀の夏酒「純米吟醸 Blue」をご用意いたしました。合わせるおつまみも静岡市の中山間地、奥静岡(オクシズ)からジビエの鹿を使用したサラミをご用意。是非、どちらも合わせてお楽しみください。
ストーリー
【初亀醸造】
静岡最古の酒蔵
寛永13年(1636年)屋号を「足名屋」とし、初代当主・橋本九郎右衛門が駿府城からほど近い場所(現在の静岡市葵区中町)で酒造業をはじめました。
明治9年(1876年)には藤枝市岡部町の造り酒屋を買収し第2醸造所として操業を開始。後に岡部町の蔵に一本化されて現在に至ります。現存する中では静岡県で最古、全国でも31番目に古い歴史を持つ酒蔵です。銘柄である『初亀』は「初日のように光り輝き、亀のように末永く栄える」事を願い命名されました。
初亀醸造は全国的にも早くから「吟醸づくり」に着手した蔵のひとつで、昭和42年(1967年)には主要な3つの鑑評会においていずれも第1位を獲得したことを記念し「大吟醸 愛」の市販を開始。続く昭和52年(1977年)には「日本で最も高価な日本酒」として当時の小売価格1万円の「秘蔵大吟醸 亀」の発売に踏み切り、「大吟醸の初亀」として全国にその名を馳せ、高級日本酒の市場創出に貢献しました。
静岡の食文化との調和
蔵を構える静岡県は日本のほぼ中央に位置し、南側には太平洋に面した約500kmの海外線を有し、北側には3,000m級の山々が連なります。
中でも標高3,776mの富士山と水深が2,500mの駿河湾は共に日本一を誇り、この豊かな自然の恩恵を受けて育まれた多彩な海と里の食材が静岡の食文化を発展させました。
こうした背景から、初亀醸造は「静岡のヒト・食文化との調和」を第一に考え、丁寧な手仕事と感謝の心で酒を醸しています。
甘さと酸味は控えめで、爽やかで品のある香りをまとい、口当たりは軽やかで酒米由来の程よい旨味が口の中で広がります。
初亀が理想とする「静岡型」のクラシックな日本酒の世界観を、ぜひ四季折々の御料理と共にご堪能下さい。
厳選した酒米と清冽な水
原料米には静岡県のオリジナル酒造好適米「誉富士」と兵庫県特A地区東条産の「山田錦」を主に使用。
いずれも比較的気温の低い時期に登熟期を迎える「晩稲」品種であり、大粒で高精白に耐え、醪によく溶け、熟成に適した初亀醸造にとって理想的な酒米です。
また、蔵内の地下約50mの井戸から汲み上げられる南アルプスの伏流水は、水質が良いのはもちろんのこと水量も非常に潤沢で、洗米と浸漬、酒の仕込み、割水、用具の洗浄に至るまで全ての醸造工程で使用されます。
日本酒の成分の約8割を占める水は、蔵の酒質や個性を決定づける重要な要素の一つです。
この適度なミネラルを含む清冽な水なくして初亀が理想とする旨酒を表現することは出来ません。
【Wild Hunt】
この土地の、美味しいジビエを届ける。
めぐり、めぐむ。
近年増え続ける獣たちは自然環境へ大きな影響を及ぼしています。
自然を守るため、ただ狩るのではなく、どう生かすのか。
ジビエを敬遠するのではなく、共存する。
野生鳥獣に対する深い理解と感謝の念を持ち、「いただく」気持ちを大切に。
彼らは静岡市の中山間地、奥静岡/通称オクシズにこだわり自ら猟を行います。
狩り、調理し、美味しくいただく。そうして静岡の自然がより豊かに循環していく未来を夢見ています。
鹿-かせぎ-
「かせぎ」とは、鹿の古名を意味します。
南アルプスの過酷な環境下で豊かな自然を食べて育った鹿肉は、柔らかくあっさりと食べやすいのが特徴です。狩猟後すぐに処理をすることで、獣特有の臭みもなく新鮮な鹿肉をいただくことができます。
商品詳細
日本酒:【初亀 純米吟醸 Blue】
爽やかな果実を思わせる吟醸香を纏い、ドライな口当たりと心地よい酸によって上品な清涼感か口の中で広がります。淡くさっぱりとした御料理との相性がよく、暑い時期におすすめの純米吟醸酒です。
産地:静岡県
蔵元:初亀醸造
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
使用米:静岡県産令和誉富士
精米歩合:麹米・掛米 ALL55%
アルコール分:15%
おつまみ:【ワイルドサラミ】
静岡市(オクシズ)で獲れた鹿肉を使用し、造られたサラミはクセが少なくさっぱりした味わいになります。一部豚肉を使用することでほどよい脂身が加わります。味付けはあくまでも塩がメイン、鹿肉本来の味わいを日本酒と共にご堪能ください。