先日、少し驚いた出来事がありましたので、ご紹介させていただきます。
新入社員たちが入社してから、一週間。
ヴィノスやまざきの東京オフィスでは、さまざまな研修が行われてきました。
その中の一つ「ワイン研修」では、5本のワインを試飲し、美味しかったかどうかを「○」「△」「×」のどれかに手を上げてもらいました。すると、少し意外な結果が・・・!
新入社員の10人全員が、このワインを飲んで「○」に手をあげたのです。
ドメーヌ・ド・ラ・キラ ミュスカデ シュール・リー
このワインは、フランスのロワール地方で「ミュスカデ」というぶどう品種から造られる白ワイン。
通常であれば、ミュスカデは「さっぱりした白ワインの代名詞」として知られ、強い酸味が特徴です。
このため、「酸味が強くて苦手・・・」という人がもし1~2人いたとしても、驚きません。
そんなミュスカデの白ワインに、全員が「美味しい」と「○」をつけたのです。
感想を聞いてみると、「キリっとした酸味もあるけど、フルーティさもしっかりあって、美味しかった」とのこと。確かにこのワインは、上品な酸味がありながらも、普通のミュスカデにはあまりないくらいの、豊かな果実味を感じます。一瞬驚きましたが、うれしい誤算でした。
実は、このミュスカデは、当店で15年以上のロングセラーワイン。
ヴィネさん親子がワイン造りを行う、小さな家族経営の生産者です。
大きく宣伝することはなくても、手に取ってくださる方が多い、隠れた人気ワインです。
「ドメーヌ」とは、ぶどう栽培から、ワインの醸造、瓶詰までを一貫して行う農家のこと。その名の通り、自分たちの畑でぶどうの栽培から行っているので、しっかりと完熟したぶどうから、果実味の旨みにあふれたワインを造ることができます。
ふだんは取り上げられることがあまりないこのワインですが、「ロングセラーには訳がある」と、改めて感じた出来事でした。
春の陽気にぴったりの爽やかな白ワインなので、これからの季節、和食や春野菜を使ったお料理などに合わせて、ぜひお楽しみください。
本島
【プロフィール紹介】
2010年ヴィノスやまざき入社。学生時代はほとんどワインを飲まず、ヴィノスやまざきの開発した甘口&低アルコール赤ワイン「ソレイユ」に衝撃を受けて入社。広尾店店長、商品部にて輸入業務を担当した後、現在はWEB・マーケティングを担当。JSAソムリエ、SAKE Diploma、WSET Level3。WSET Diploma受験中。