飲み比べるなら、まずはこれから!黒ぶどうの王様カベルネ・ソーヴィニヨン


毎年この時期に行われる、ワインのプロの登竜門「ソムリエ試験」。
今年は、コロナの影響で試験日程が延期され、ワインスクールも開講が5月にずれ込むなど、ソムリエ試験にも少なからず影響が出ています。

ヴィノスやまざきでも、新入社員のワイン研修が今年はリモートになったりと、四苦八苦・・・

ところで、ワイン業界で働いていないワイン通の方でも、取得できるワインの資格があることをご存知ですか?
実は、ワインの資格にも様々な種類があり、

ワイン通の腕試し「ワイン・エキスパート」
飲食業や輸入会社はじめとするワイン業界の人が受験する「ソムリエ」
勤務経験とより高度な知識が求められる「ソムリエ・エクセレンス」など・・・

ヴィノスでも、新入社員からベテランまでが、毎年さまざまな資格に挑戦しています。

ワイン好きの皆さまも、ぜひ「ワイン・エキスパート」の資格を、また飲食業の方でしたら「ソムリエ」の資格を取得して、 いつかヴィノスやまざきで一緒にお仕事ができればうれしいです。

そして、どの資格でも共通して、二次試験では「ブラインド・テイスティング(=銘柄を伏せて行うテイスティング)」が行われます。そのため、この時期は、色々なぶどう品種別に試飲の勉強をしている方も多いと思います。

実はプロでも難しいのが、このブラインド・テイスティング・・・
長年勤めているヴィノススタッフでも、常に試飲のトレーニングを続けているほどです。

そして、ぶどう品種別にテイスティングをする上で、最初に抑えておきたいのが、赤ワインに使われる品種「カベルネ・ソーヴィニヨン」。
赤ワイン用のぶどう品種を代表する「黒ぶどうの王様」的な存在です。

力強く濃厚な果実味に、しっかりとした渋みがあり、重厚で飲み応えある味わいが特徴。
フランスのボルドー地方が原産と言われていますが、その美味しさに加えて栽培のしやすさもあり、今では世界中のワイン産地で栽培されています。

面白い(そして難しい・・・)のは、同じぶどう品種でも、国や産地によって香りや味わいが大きく異なること。たとえば、フランス・ボルドー地方では、果実味の中にしっかりとした渋みを感じ、重厚で複雑な味わいになりますが、温暖なアメリカ・カリフォルニア州では、完熟したベリーのような果実味をたっぷり感じる、濃くて甘い味わいになります。

(左)ボルドーのおすすめカベルネ・ソーヴィニヨン「エスプリ・デスチュエール
(右)カリフォルニアのおすすめカベルネ・ソーヴィニヨン「ストーンヘッジ・カベルネ・ソーヴィニヨン・リザーヴ



そんな世界に数ある「カベルネ・ソーヴィニヨン」の中でも、これまで数々のカベルネ・ソーヴィニヨンを飲んできた私のイチオシであり、長年多くのお客様からリピートいただいているワインがあります。

その一本とは・・・

アルタム・カベルネ・ソーヴィニヨン

フランスでもカリフォルニアでもなく・・・チリのカベルネ・ソーヴィニヨン!
福井ソムリエが、実際にこのワインを造る南米チリの蔵元「テラ・マター」にまで自らの足で赴き、その目でワイン造りを確かめてきた一本です。

一般的に、チリのカベルネ・ソーヴィニヨンの最大の特徴は「ボリューム感」。
太陽をたっぷり浴びてよく熟したぶどうから造られるため、アルコール度数が高く、香りも味わいも果実味満載で、思わずお肉を頬張りたくなるようなふくよかさと力強さがあります。

その中でも、この「アルタム・カベルネ・ソーヴィニヨン」は、芳醇な果実味だけでなく、骨格のある渋みと複雑味も持った、ボルドーワインを彷彿とさせる味わい・・・

チリでもカベルネ・ソーヴィニヨンは広く栽培されていて、数多くのワインが存在しています。
しかしながら、その中で、なぜ当店がテラ・マターを選んだのか?
きっかけは、約15年前にさかのぼります。

今でこそ、日本に輸入されるワインの国別輸入量で5年連続第1位になるなど、コストパフォーマンスの高さで人気となったチリワインですが、当時の日本は「ワインといえばフランス」という時代。
まだまだ知名度は低く、店頭で手に取る人はほとんどいませんでした。

そんな中、「本当に美味しくて手頃なワインを探しているなら、ぜひこれを飲んでみて欲しい」と紹介されたのが、テラ・マターでした。「こんなに飲み応えがあって、コストパフォーマンスの高いワインがあるなんて!」と衝撃を受けたことが、チリワインの直輸入に踏み切るきっかけとなったのです。

以来、15年以上のロングセラーとなった、ヴィノスの蔵直チリワイン第一号蔵元「テラ・マター」。
その味わいの秘密を探るべく、飛行機を乗り継ぐこと、20時間以上・・・現地を訪れました。

チリでもっとも古いぶどう農家が所有する畑を受け継いだテラ・マターは、古木のぶどうも所有。
大規模なメーカーも多いチリではめずらしく、自社ぶどうを100%使用し、突出したクオリティのワインを生み出しています。

さらに醸造所では、なんとボルドー5大シャトーの一つ「シャトー・オー・ブリオン」で醸造経験を積み、チリの名門「カネパ」で醸造責任者を10年間務めた女性醸造家のパウラさんが、醸造チームを率いていました。

そして、テラ・マターが造る「アルタム」は、所有する畑の中でも特に優れた「単一畑」のぶどうにこだわった特別なワイン。まるでフランス・ブルゴーニュ地方のグラン・クリュ(特級畑)のように、チリで単一畑までこだわって造っているワイナリーがあったなんて・・・と、現地を訪れて改めてその味わいが生み出される理由を知り、驚いた一本です。

その奥深く複雑味のある味わいは、過去には某テレビ番組のブラインド・テイスティングで、ボルドーの超有名ワイン(数十万円)と間違えられたほど・・・それでも、テラ・マターは、この「アルタム」をデイリーに楽しめる価格で提供し続けてくれています。

そんな福井がおすすめする「アルタム・カベルネ・ソーヴィニヨン」は、カベルネ・ソーヴィニヨンを飲み比べできる「カベルネ・ソーヴィニヨン6本セット」でもお楽しみいただけます。

ぜひ私たちヴィノススタッフと一緒に、カベルネ・ソーヴィニヨンのテイスティングに挑戦してみませんか?

ソムリエ 福井

【職務経歴】
静岡県出身。ヴィノスやまざきの新卒第1期生として入社。 有楽町店店長、店舗スーパーバイザーを歴任した後、上海店の立ち上げにも携わる。 ワインへの情熱は人一倍で、「美味しいワインがある」と聞けば、欧州やアメリカだけでなく、 南米や南アフリカなど地球の裏側まで足を運ぶ、その情熱とフットワークの軽さはヴィノスでNo.1。

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