解禁まで1カ月を切った、今年のボジョレー・ヌーヴォー!
先日、日本にボジョレーの第一便が到着した、というニュースをご覧になられた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ヴィノスやまざきのボジョレー・ヌーヴォーの生産者は、完熟するのをぎりぎりまで待って収穫をして、さらにぎりぎりまで熟成をしていただくためにまだ現地ボジョレー村を出ておりません…
毎年、本当に間に合うのか、ドキドキですが、本当に美味しいヌーヴォーをお届けするために妥協は許さない。
生産者にも焦って収穫しないようにお願いをしているほど…そんな本当に品質にこだわる生産者のヌーヴォーしかお届けしない。
それが、ヴィノスの心意気です…..
しかし、それには苦労もあります。天候に恵まれない時は、本当にお客様にお届けできないのですから。
ヴィノスやまざきのボジョレー・ヌーヴォーは、ドメーヌ・ギヨと、ドメーヌ・シャテルスを、長くご紹介してきました。
ところが、今年の春にシャテルスから
「今年は霜でやられてしまった。とても納得のできるヌーヴォーが出来ない。」
と連絡があったのです。
本当に悩みました。
余り出来の良くない葡萄で、薄い色のヌーヴォーをお客様にお届けするわけにいかない。
断腸の思いで、シャテルスのヌーヴォーを断念しました。
しかし、それではお客様にヌーヴォーが行きわたらない…
さらに、南フランスで船便ヌーヴォーを造ってくれていたラグラーブまで、
「今年は間に合わない。戦争の影響で船が5か月かかるんだ。」と。
それから、悩み、悩み、各方面で可能性を探りました。
すると、船便ヌーヴォーの変わりとして、カラブリアのアンドリューがピノ・ノワールでヌーヴォーを造ってくれることに。
そして、ちょうど南米・ウルグアイにいた買い付け隊に「赤のヌーヴォーを造ってくれないか頼んでほしい。」とお願いし、、高級ワインにまわす葡萄「タナ」でヌーヴォーを造ってくれるよう了承いただきました。
しかし、ボジョレーでなければという方も多く..
過去オファーのあったところに片っ端から電話をして、サンプルを取り寄せるも納得できず…諦めかけた時にモルゴン村のギヨさんから「私の最大のライバルで、友人を紹介する」と、連絡をいただきました。
その蔵元が…ドメーヌ・ボディヤールさんなのです!
実際に現地を訪れてみると、モルゴン村の斜面にその素晴らしい畑はありました。
彼らはオーガニックにこだわって、ワイン造りを行う有機ぶどう農家。
大変な思いをして、畑での作業に取り組んでいることがわかりました。
実際に畑のぶどうを口に含んでみると、しっかりとした甘さに一同びっくり!
蔵も想像以上に小さく、醸造所の片隅のテーブルで試飲をするほど。
5世代に渡りワイン造りをしている、ぶどう農家兼ワイン一家なんです。
10年以上に渡りオーガニックでぶどう栽培行い、2015年には認証も取得したとのこと。
彼らの畑は、ギヨさんが所有する「グランクラ」地区とは土壌の異なる、「コルセレッテ」地区にあり、一層ボディの引き締まった、程よい渋みを持った本格派ピノ・ノワールのような味わいになるそうです。
樹齢100年を超える古木も所有しているとのことで、ヌーヴォーにも樹齢80-90年のぶどうも一部使用されるとのことです!
ぶどうは収穫時、収穫後、醸造所と三度に渡り行い、本当に品質の良いものだけを使用します。
畑から収穫まで、とにかくぶどうへのこだわりが詰まったヌーヴォーをお届けしてくれそうです!
圧搾したばかりのぶどうのジュースを飲ませていただきましたが、あまりの美味しさに思わず笑みがこぼれました!
更に、果実味のたっぷりなタンクのワインを使ってください!とお願いをすることもでき、完成が今から楽しみです!
ボディヤールさんは、サンヴェランに素晴らしい畑を持っており、ヴィノスの為に白のヌーヴォーを造ってくれているので、こちらもご期待ください。
困った時に助けてくれる、ライバルたち。
ギヨさんの最大のライバル、ボディヤールが造る有機のボジョレーヌーヴォーと、白ヌーヴォー
そして
フランスのライバル?かもしれない、オーストラリアのカラブリアや、南米ウルグアイのヌーヴォーまで
ヴィノスやまざきは、全力を尽くしてヌーヴォーを運んでまいります。