ワイン初心者も、ワイン好きも。目指せ!家飲みの達人【中級編】 赤ワインも冷やして楽しもう!

家飲みでワインを美味しく楽しむのに欠かせない、重要なポイントの一つが、ワインの「温度」です。

「赤ワインは常温で、白ワインとスパークリングワインは冷やして」がルール、と覚えていらっしゃる方も多いと思います。

しかし、これはあくまで大原則。
ワインに「必ずこう飲まなければいけない」なんて堅苦しいルールはありません。

これからの季節、お肉料理に赤ワインを合わせたいけれど、暑くて飲みづらいな…と感じることもあると思います。そんな時、私たちワインのプロも、赤ワインを軽く冷やして楽しむことがよくあります。

ただし、ワインの種類によっては、冷やすとせっかくのワインの良さが損なわれてしまったり、飲みにくくなってしまうことも…。
そう、赤ワインを冷やして楽しむためには、ワイン選びが肝心です。

そこで本日は、「冷やしても美味しい赤ワイン選び」のポイントをご紹介いたします。

【ポイントその1】 渋みが少ないワインを選ぶ

「赤ワインは常温で」と言われる最大の理由が、赤ワインに豊富に含まれる、渋み成分の「タンニン」。
タンニンは低い温度で強く感じやすくなるため、タンニンが豊富なフルボディのワインは、冷やすと渋みが増したように感じ、飲みにくくなってしまいます。
冷やして楽しみたい時は、ワインの裏ラベルにある味わいチャートで「重い」ものや、味わいで「渋みがしっかり」と書いてあるものは、避けるのがおすすめです。

【ポイントその2】 フルーティな味わいのワインを選ぶ

フルーティな味わいの赤ワインは、冷やして飲むとフレッシュな果実味が引き立てられて、現地では冷やした方が一般的であることも。
選ぶ時には、比較的温暖な地域のカリフォルニアチリオーストラリア、欧州なら南フランススペイン、南イタリアなどのワインがおすすめです。

【ポイントその3】 ぶどう品種から選ぶ

ポイント【1】と【2】を満たしたぶどう品種がいくつかありますので、品種から選ぶのも一つの方法です。
おすすめは、渋みが少なくエレガントな「ピノ・ノワール」や「ガメイ」。
そして、ジューシーな果実味がたっぷりのカリフォルニア産「ジンファンデル」や、南フランスやスペイン産の「グルナッシュ」。
その他、南イタリアの地ぶどうから造られるワインもおすすめです。

まとめると、「渋みが少なく、果実味たっぷりでフルーティ」な赤ワイン。
これが、冷やして召し上がるのに、おすすめのポイントです。

このポイントに当てはまる、私のとっておきの一本がございますので、ご紹介いたします。

ディ・ジョヴァンナ ヴリア ネレッロ・マスカレーゼ

このワインが造られるのはイタリアの最南端、地中海に浮かぶシチリア島。
家族経営の蔵元「ディ・ジョヴァンナ」のもとを訪ね、そのこだわりを自分の目で見てまいりました。

ディ・ジョヴァンナは、「サンブーカ」と呼ばれる小さな村で、グンターさんとクラウスさんの兄弟でワイン造りを行っています。

訪問してまず驚いたのは、標高がとても高いことです。案内をしてくれた兄のグンターさんは、

「シチリアで最も標高の高い畑の一つで、海抜900m以上になるんだ。」

と語ってくれました。
この標高で、シチリア島の中では比較的冷涼かつ日照量の多い環境は、シチリア島の中でトップクラスに優れており、多くの有名ワイナリーもこの地区に畑を所有しているほどです。

ディ・ジョヴァンナのこだわりは、オーガニックなぶどう栽培です。
EUの厳格な有機認証を取得し、殺虫剤や除草剤などは一切使用していません。
今回タイミングよく畑仕事に立ち会うことができ、

「どの枝を残したら良いぶどうが実るかを考えて剪定している。だから、手作業にこだわるんだ!」

とグンターさんが語ってくれました。
確かに…!と、ぶどう畑を見慣れているはずの買付隊も感心するほどの、完璧に手入れされたきれいな畑でした。

こうして造られたワインをテイスティングさせていただくと、どれも果実味たっぷり。
思わず「本当に美味しい…!」と、自然と口から出てしまうほどで、ぶどうの果実味が自然に身体に染み込んでいくような感覚になりました。

特に、シチリアの地ぶどうの「ネレッロ・マスカレーゼ」から造られる赤ワインは、非常になめらかでエレガントな味わい。現地では、冷やしてマグロやトマトに合わせて楽しまれているそうです。


これまで暑い日に赤ワインをあきらめていた皆さま。
今年はぜひ、冷やして楽しめる赤ワインを試してみてくださいね。

そして本日のおすすめの一本が入った「家飲みの達人セット」で、ぜひ家飲みをお楽しみください!

WEB SHOP店長 井山

念願の・・・全店舗営業再開です!


こんにちは、新宿店店長の木村です。
本日、約二か月ぶりに、ルミネ北千住店・ルミネ新宿店が営業再開となりました。
おかげさまで、久々にヴィノスやまざきの全店舗揃って営業することができるようになりました。

▲ルミネ北千住店

▲ルミネ新宿店

休業中も温かい励ましの声をいただき、たくさんのお客様に支えられていることを、心より実感致しました。本当に、ありがとうございます。

休業期間中、お客様より非常に嬉しい、こんなお言葉をいただきました。
「以前木村さんにおすすめしていただいた白ワインが美味しくて、再開を待ちきれず、ネットで購入しました!」

そんなお声をいただいた白ワインは、こちらです。

パスカル・ボンノム ヴィレクレッセ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2018

このワインは、私自身が昨年夏に買付に訪れた、思い出深い1本です。


フランス屈指の銘醸地であるブルゴーニュ地方は、小規模な生産者が多いことで有名ですが、こちらの蔵元もその一つ。
ブルゴーニュ地方の中でも「ヴィレクレッセ」という小さな地区で、ほとんどご主人と奥様の2人だけでワイン造りを行っています。

現オーナー、パスカル・ボンノムさんの父は、この地区の発展を支えた立役者として有名なアンドレ・ボンノムという生産者です。

1998年に、この地区が特に良いワインを造ることが認められ、独立した地区名「ヴィレクレッセ」を名乗ることが出来るようになったのは、彼の父、アンドレさんの功績も大きかったそうです。

そんな職人気質の蔵元は、どんなに厳しいのだろう、と内心ドキドキしながら訪れたのですが…
「いらっしゃい!遠くからよく来たね!」と笑顔で出迎えてくれました。

現地に到着してまず驚いたのは、その畑です。

ぶどうの樹が健康で青々としているのはもちろんですが、このヴィレクレッセ地区で一番標高が高いところにある畑は、急な場所だと立っているのが怖いほどの斜面でした。
日照量と水はけが良く、ぶどう栽培に最適であることがうかがえます。

また、この地区のぶどうは90%以上が機械で収穫されているのに対し、パスカルさんは全て手摘みで収穫し、徹底してぶどうのチェックを行い、傷んでいるぶどうや未熟なぶどうは使用しないそうです。


そんな彼が造るワインの中で、私が一番感動したのは、樹齢約60年の古い樹のぶどうだけを使用した、「パスカル・ボンノム ヴィレクレッセ ヴィエイユ・ヴィーニュ」です。
※「ヴィエイユ・ヴィーニュ」とは、ぶどうの樹齢が高いことを示します。

今まで飲んだブルゴーニュワインの中でも、果実味のボリューム感と、キレのあるミネラル感、そして芳醇な香りがとても印象的で、上品なワインでした。

これは、ぶどうの樹齢が高いことにより、樹の根が地中深くまで入り込み、様々な地層からの栄養素を取り込むことができるので、複雑味と凝縮感を感じるワインができるのです。

そしてさらに、このワインは一部樽熟成を行うことで、酸味の角が取れ、まろやかで奥深い味わいに仕上げています。

パスカルさんが造るワインは生産量が非常に少ないため、店頭でも一年を通してご紹介できないことが多く、先ほどのお客様も「今ちょうど入荷していたから、12本買いだめしました!」と仰ってくださいました。

営業は再開しましたが、安全への配慮から、まだまだご来店が難しいお客様も多くいらっしゃるかと思います。
オンラインショップはもちろん、GOYOKIKIサービスも今月末まで延長いたしますので、引き続きお電話・メール・LINEでもお問い合わせを承っております。ぜひご利用くださいませ!
心よりお待ちしております。

新宿ルミネ店 店長 木村

ワイン初心者も、ワイン好きも。目指せ、家飲みの達人!~家飲みに最適なスパークリングワインとは?編~

シュワシュワと弾ける泡が魅力の、スパークリングワイン
お祝いのシーンに花を咲かせたり、食卓に彩りを添えてくれる華やかなスパークリングワインは、これからの暑い時期にもすっきりと飲める!と人気のワインです。
 


「スパークリングワインによって、翌日でも泡がまだ十分残っていることもあれば、すぐに泡が抜けてしまうこともある…」
こんな経験、ありませんか?
家飲みでスパークリングワインを選ぶ際、気になるポイントですよね。
 
グラスの中で立ち上るあの「泡」を造る方法が、じつは何種類もあることをご存知でしょうか?
スパークリングワインの泡立ちのきめ細かさやガス圧の強さは、造り方で決まります。
 
本日は、スパークリングワイン選びの時に知っておくと便利な「スパークリングワインの種類」を、代表的な造り方からご紹介いたします。
 



【製法その1】シャンパーニュ製法(瓶内二次発酵製法、伝統的製法)
発泡していない「ワイン」、「酵母」、酵母の栄養となる「糖分」をボトルに詰めて、瓶の中で発酵(=二次発酵)を行います。瓶内で発酵した際に発生した炭酸ガスが、長い熟成期間を経てワインに溶け込むことで、発泡したワインになります。
 
この製法で造られるスパークリングワインは、深いコクと複雑味のあるしっかりとした味わいに、きめ細かい泡立ちが特徴。フランスのシャンパーニュ地方で造られる「シャンパン」がこの製法で造られるため、シャンパーニュ製法とも言われます。

【製法その2】シャルマ製法
1のシャンパーニュ製法では、瓶内で発酵を行いますが、シャルマ製法では、密閉したタンク内で発酵させたスパークリングワインを瓶詰めする方法です。
 
ぶどう本来味わいを活かしたフレッシュでフルーティーなワインに仕上がり、シャンパーニュ製法に比べて比較的手頃な価格帯が多いのも魅力です。
 
【製法その3】炭酸ガス注入製法
発泡していないワインに、炭酸ガスを注入する方法です。
安定した品質のスパークリングワインを、短期間で大量に造ることができ、泡はやや粗いものになりますが、味わいはすっきり系で価格も手頃です。


この中で一番泡が抜けにくく、翌日でもシュワシュワ感をお楽しみいただけるのは、【その1】のシャンパーニュ製法(瓶内二次発酵)で造るスパークリングワイン。他の製法と比べ、長い時間と手間暇をかけて造るからこそ、しっかりと溶け込んだ泡をお楽しみいただけます。
 



シャンパーニュ製法のスパークリングワインは、熟成期間が長く手間暇がかかるので、どうしても高価格帯が中心です。しかしながら、シャンパーニュ製法ながら手頃な価格で楽しめ、家飲みに最適なのが、スペイン産「カバ」というスパークリングワインです!


この「カバ」に、ヴィノスやまざきの新しい仲間が加わりましたので、ご紹介させていただきます。
 


 
パラウ・レセルバ・カバ・ブリュット

大手メーカーが生産量の大部分を担っている「カバ」ではめずらしい、比較的小規模な生産者モンマルサルが造る一本です。
数々の大ヒットワインを造ってきたモンマルサルですが、手頃な価格で人気のカバ「パラウ」シリーズから、熟成期間が長いワンランク上の「レセルバ」が日本初入荷となりました!

今までご案内してきた「パラウ」に比べ、長期熟成による複雑味ときめ細やかな泡立ち、ドライで上品な味わいが特徴です!


「モンマルサル」との出会いのストーリーは、こちらから▼
https://www.v-yamazaki.co.jp/blog/blog/b93/
 
そしてこちらの新商品が入った「家飲みの達人」セットも、昨日から登場しています。
ぜひ家飲みをお楽しみください!
 
 
ヴぃノスやまざき 商品部
ソムリエ 保坂
 

ワイン初心者も、ワイン好きも。目指せ!家飲みの達人

最近、家飲みがすっかり定着してきましたね。

ワインを買おうとした際に、「種類がたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか分からない…」とワイン選びに困った経験、ありませんか?今週のダイアリーでは、誰でも「家飲みの達人」になれる、ワイン選びをグッと簡単に、そしてより楽しくするヒントをお届けいたします。

ワインを選ぶ時、まず知っておくと便利なのが、ワインの味わいを決める大きな要素「ぶどう品種」。
本日は、数あるぶどう品種の中から、白ワインのぶどう品種「シャルドネ」をご紹介いたします。

【特徴その1】世界中で愛される人気者
ワインを普段あまり飲まなくても「名前は聞いたことがある!」という方も多いのではないでしょうか。
「白ワインの女王」とも言われ、白ワインを代表するぶどう品種として知られます。
フランスのブルゴーニュ地方が原産ですが、現在では世界中で栽培されている人気品種です。

【特徴その2】振れ幅の大きさは、まるで俳優さながら?
他の品種に比べ、ぶどう自体には個性的な風味が無いと言われるシャルドネ。産地の気候や、それぞれの生産者の造り方によって、さまざまな味わいのワインになるため、産地や生産者の個性が色濃く反映されています。気軽なデイリーワインから高級ワインまで、幅広いワインが造られています。

【特徴その3】キリっとvsふくよか、産地から好みを見つける
世界中で栽培されているからこそ、産地による違いが楽しめます。
たとえば、ヨーロッパの涼しい産地だと、酸味がキリっとした、レモンやライムのような柑橘系の香りと味わいに。カリフォルニアやオーストラリア、南米など暖かい産地では、酸味が穏やかで、トロピカルフルーツのような果実味がたっぷりのふくよかなワインになります。

知れば知るほど奥が深いぶどう品種、シャルドネ。
豊かな果実味が魅力のカリフォルニアのシャルドネで、おすすめの一本が入荷しております。

ストーンヘッジ・シャルドネ・リザーヴ

真っ先に感じるのは、完熟フルーツのようなたっぷりの果実味!その後、バニラやバターのようなリッチな香りが広がります。濃厚で飲み応え十分なので、お魚だけでなく、鶏肉のグリルなどお肉料理と一緒でも美味しいです。

カリフォルニアで一番有名な高級ワイン産地ナパ・ヴァレーでは、多くの有名ワイナリーが、観光客向けの豪華なテイスティングルームを構えています。今から20年以上前、ここナパ・ヴァレーの街角の小さなテイスティングルームで、驚くほど手頃で美味しいワインを提供していた「ストーンヘッジ・ワイナリー」に出会いました。

彼らは、テイスティングルームに費用をかける代わりに、ぶどう農家との強いパイプを活かして銘醸畑のぶどうを買い付け、コストパフォーマンスの高いワインを造っています。昨年の夏に現地を訪問し、銘醸地区のシャルドネを使ったこの白ワインを買い付けました。

本日より、こちらのワインが入った「家飲みの達人セット」をご用意しております!
ぜひ家飲みにご利用ください。

本島

食いしん坊Cookブログ【腸活レシピ編】

最近、今まで以上に健康に気を付けるようになった方が多いのではないでしょうか。

健康食品として注目を集める甘酒の効果について、先日スタッフダイアリーでご紹介させて頂きました。
なぜワイン専門店なのに「あまざけ」なのか?こちらについても綴っておりますので、まだご覧になっていない方は、
こちらから→『キーワードは健康!改めて知りたい「飲む点滴」あまざけの秘密とは』

1日1杯の甘酒を、継続して飲むのが効果的。 しかし、そのまま飲むのは飽きてしまったり、甘酒が苦手な方もいらっしゃるかもしれません…

そこで、今週の食いしん坊Cookブログでは、毎朝でも楽しめる、簡単にできて、しかもダイエット効果もある「腸活レシピ」をお届けします!

ご自宅にある簡単な食材で出来ますので、ぜひお試しください。

「蔵のあまざけ」は5種類。静岡県の5つの蔵元から、それぞれ入手した純米大吟醸の酒粕を使用しております。


数々の国賓にも提供され、日本を代表する蔵元となった“磯自慢”
現代の名工にも選出された名杜氏・山影純悦氏が醸す“正雪”
純米大吟醸部門で日本一にも輝いた事のある“開運”
大吟醸はもちろん、全て小さなタンクで小仕込みし、食通を唸らす“臥龍梅”

そして、プレミアム地酒の元祖とも言われている“初亀”です。

初亀醸造は、静岡県中部にある岡部町という旧東海道に面した静岡県で一番歴史のある蔵。
 

今でこそ、日本酒の価格として一升瓶1万円というプレミアム地酒は珍しくありませんが、実は日本で一番最初にチャレンジしたのが初亀でした。

全国清酒品評会において5年連続第一位を受賞するなど注目を集め、名が知られてきた初亀。 日本酒専門家の間では、知る人ぞ知る蔵元となりました。

今でこそ「吟醸王国」とまで呼ばれるようになった静岡の日本酒ですが、40年前はなかなか「静岡=日本酒」のイメージは定着しませんでした。

しかし、地元のお客様から「静岡に美味しい地酒はないの?」とのお声をきっかけに、先代が蔵元達と共に県内日本酒の振興に取り組み始め、1981年からは7年間に渡り「静岡県産酒を見直してください」という広告を打ち続けるなど、県内酒の普及に努めてきました。

そのような取り組みがあり、元祖プレミアム地酒である初亀酒造の純米大吟醸の酒粕を譲っていただき、そして出来上がったのが「蔵のあまざけ 初亀」です。

初亀ならではの、香り高く旨味溢れる味わいになっております。

 

 

ぜひ皆様「蔵のあまざけ」で、美味しく健康で中からキレイになりましょう!
岩谷

 

新コスパワインのデビューなるか??カリフォルニアの無名産地で見つけた、無名バイヤーの新時代ワイン

新しい家飲みワインにふさわしいか、評価してください!--新商品ワインのデビューです!ーー
 
緊急事態宣言も解除され、ヴィノスやまざきのほとんどの店舗が営業を再開し、6月3日には久々に全店舗そろっての営業となります。
休業中、たくさんの応援メッセージをいただき、本当にありがとうございました。
 
やっと、私たちが昨年買い付けたワインのお披露目が出来ることになりました。
それが、「センターピース」というカリフォルニアのワイナリーの、シャルドネ種の白ワインとカベルネ・ソーヴィニヨン種の赤ワイン。
フルーティでいてまろやかな白ワインと、コクがあるのにキレがいい、まさにワイン好きには嬉しい赤ワイン。そして価格が高騰しているカリフォルニアで1000円台。

まさに待望のワインだと自負してします。

 昨年夏にカリフォルニアを買付で訪れた時のこと。
1000円台で納得できるワインがなかなかなく、落ち込んでいた私達に、当店でも人気のワイン「トゥルー・ヴァイン」を造るデニスさんから「カリフォルニアの内陸でコストパフォーマンスに溢れるワインを造る蔵元がいる」と、一つのワイナリーを紹介していただきました。
 
聞いてみると、カリフォルニアのセントラル・ヴァレーという場所のワインだということ。
セントラル・ヴァレーは、カリフォルニアの中央付近に位置する広大な農業地帯。生産されるぶどうの大半は、日常消費用の安いワインにブレンドされており、大企業のワイナリーが多いのです。
え?セントラル・ヴァレー??今まで、色々試飲したけれど、納得できるワインはなかったのです。
が、デニスさんの家で飲ませてもらったら、確かに美味しい…フルーティでまろやかで、まさに求めていた味だったのです。
 
買付隊長は、翌日帰国のチケットを買ってあり、偶然にも私はぶどう畑の調査のために一日だけ予備日がありました。もう、これは自分たちが行くしかない…セントラル・ヴァレーに向かうことに決めました。
 

 
片道3時間以上を車で走破したどり着いたのは、内陸部のワイン産地「セントラル・ヴァレー」の中でも南部のサン・ホワキン・ヴァレー。南北350km、東西80kmの広大な生産地。ぶどうの生育に適した気候条件を持つことから、大手ブランドのワインが大量に造られている産地です。
 
到着してみると、とにかく乾燥していて暑い…
冷たい海風の影響で気温が下がりやすい沿岸部とは異なり、気温の高さがジリジリと肌から感じられます。この場所なら、完熟して糖度の高いぶどうが収穫できるに違いない!と、期待が高まります。
 

さっそく訪問して話を聞くと、彼らはここを拠点に、カリフォルニア州の様々な地域の中から厳選したぶどうを使用し、信頼のできるぶどう農家からぶどうの提供を受けながらも、自社でもぶどう栽培を行っていました。自社畑では、サステイナブル(保全農法)のぶどう栽培で、自然環境に配慮したワイン造りを行っています。

このワイン「センターピース」は、「カリフォルニアこそがアメリカのワイン生産の最も重要な部分(=センターピース)である」という思いを表しているとのこと。
 
カリフォルニアのそれぞれの地区の個性あふれるぶどうを使用することで、その味わいをいかんなく発揮しています。
デニスさんや、その奥様のアンドレアさん達と共に、カリフォルニア全土のぶどう農家とネットワークをもっているからこそ、このセントラル・ヴァレーで素晴らしいワインを造ることが出来るのです。

単一の品種の個性をしっかりと表現した、カリフォルニアの特徴を感じる一本に仕上がっています。
 
白ワインは、口の中で鮮烈なフルーツの印象が爆発!酸味は控えめで飲みやすい印象ですが、ほんのりとトロピカルな風味を感じる味わい。
そして赤ワインは、程よい渋味とそれに負けないリッチでパワフルな果実の風味を感じます。
 

今回、カリフォルニアワインの買い付けキャリア30年の買付隊長に代わり、私達隊員だけで輸入を決めたワインですので、お客様から評価して頂けるのか、まだ不安な気持ちで一杯です。
 
是非、皆様に召し上がって頂き、評価して頂ければ幸いです。
 
新しい生活が再スタートするこの時期にデビューする「センターピース」。
少しでも皆様の食卓を彩って頂ければ、こんなに嬉しいことはありません。
 
直輸入ワイン 買付隊 
ソムリエ 福井
ソムリエ 保坂
セノバ店店長 石井
 
キーワード #家飲み #新着ワイン #ハウスワイン
 

コレド室町店、本日営業再開いたしました!

こんにちは!
本日は、コレド室町店が営業再開をいたしました!
早速お知らせをしたく、本日のブログ担当させていただきます、コレド室町店店長の矢尾です。


休業中の間、近隣の有楽町店まで足を運んでいただいたお客様、またお電話にてご注文を頂きましたお客様、本当にありがとうございます。


私はコレド室町店のオープンの際に赴任して、もう6年になります。
先日家のみとして、とあるワインを飲んだ時、今でもお越し頂いているお客様とのエピソードをふと思い出したので、今日は書かせていただきます。


オープンしてまだ日が浅いころ、初めてご来店されたお客様に、「店長、あなたのおすすめを選んでくださる?」と言われました。

お話を伺ってみると、普段は高級ホテルのレストランや銀座にあるフレンチでワインを楽しまれているそうで、今度ご自宅でご友人を招いた食事会に合わせたものを探しているとのことでした。

それならば…と、現地を訪問し、改めてそのワインの凄さを実感した1本のワインをご紹介させていただきました。

翌週、そのお客様が再度ご来店され「本当に美味しかった!友達にもとても好評だったし、なによりこの価格なのが信じられないわ!」とその場で12本のケースでご注文をいただいたのです。そして今も変わらずご愛顧いただいているこのワイン。


レイニャック・キュベ・スペシャル

こちらは、私が2014年の夏に現地を訪問した蔵元のワインで、ヴィノスやまざきでは長年愛されているフランス、ボルドーの赤ワインです。

20年ほど前、新しい蔵元を探していた買付隊は、「ワイン産地としてはまだ無名の土地で、高級ワインに負けないものを作ろうとしている蔵元がいる」と聞き、早速伺いました。



ボルドーには大きな河があり、その左岸ではシャトー・マルゴー、右岸ではペトリュスといった、有名で販売価格は数万円~数十万円を超えるような高級ボルドーワインがたくさん造られています。

しかしながらレイニャックがあるのはその間にある、「アントゥル・ドゥ・メール」という産地です。
この産地はボルドーの中でも格付けは無く、高級赤ワインとしてはまだ知られていない地域でした。
 
しかし90年代後半に現オーナーのヴァテロさんが長年の夢であったワインを造るために購入した土地はボルドーの右岸と左岸の特徴を併せ持つ土壌だったのです!

「この地で必ず格付けシャトーに負けないワインを造る」
ヴァテロさんの改革は、当時最新の醸造設備をいち早く取り入れ、自然に配慮したぶどう栽培を行い、天才的な醸造家の招致や、1本の樹になるぶどうの房数を制限することで、ぶどうが濃く複雑のある味わいになるようにするなど、さまざまな改革を行いました。
 



畑では10年以上除草剤を使っていないことが認められ、近年HVE(環境価値重視)というフランス農水省による栽培農家への環境認証も取得したそうです。
 



その結果「クラスマン・デュ・グラン・ジュリー・ヨーロピアン」や「インターナショナル・ワイン&スピリッツフェア」では、メドック1級格付けワインを越える評価を獲得しています。

そして、そのレイニャックが私たちヴィノスやまざきのお客様のために、ヴァテロさんが特別に選んだ樽のワインがこの「レイニャック・キュベ・スペシャル」です。
 



味わいはボルドーらしい、どっしりとした重厚感とコク。樽による風味がしっかりと表現されていますが、自慢のぶどうから来る果実味が驚くほど押し寄せてきます。
ヴァテロさんはこの味わいについて、「うまい料理はあまりゴテゴテしたものではなく、素材本来の味を引き出して、スパイスはほんのりと上手に使うでしょ!」と言っていました。

只今店頭でご紹介しているレイニャック・キュベ・スペシャルは2016年ヴィンテージ。
ボルドーは前年の2015年がとても良い!と言われていますが、ヴァテロさん曰く、「2016年は天候も、醸造も上手くいき、よりバランスの取れたワインに仕上がっているよ。」とのこと。


店舗が営業再開となりましたので、私の中で「お客様に早くお会いしたい!」とはやる気持ちもありますが、
皆さまが安心してお買い物を楽しめる日が1日でも早く来るように、引き続きオンラインストア、お電話、「GOYOKIKI」でのご注文をお待ちしております。


ワインショップ ヴィノスやまざきコレド室町店
ソムリエ 矢尾 佳大



追記:下記店舗も6/1以降 オープン予定です。

札幌パルコ店 6月1日 11:00~19:00(当面の間)
※テイスティングバーは、当面の間休業致します



パルコヤ上野店 6月1日 11:00~19:00(当面の間)



サンシャイン池袋店 6月1日 11:00~19:00(当面の間)
※テイスティングバーは、当面の間休業致します



西武渋谷B2F店 6月1日 11:00~19:00(当面の間)
※テイスティングバーは、当面の間休業致します




ルミネ北千住店 6月3日 より平日11:00~20:00(当面の間)
              土日祝 11:00~19:00(当面の間)

ルミネ新宿店  6月3日 より平日10:00~20:00(当面の間)
              土日祝 10:00~19:00(当面の間)
 
そのほかの店舗の営業時間等はこちらよりご確認いただけます。
お知らせ:https://www.v-yamazaki.co.jp/shop/t/t1004/

普段ご利用いただいておりましたお客様には、長らくのご迷惑とご心配をお掛けいたしました。
順次再開予定でございますので、お電話、GOYOKIKIもお承りいたします。

 

キーワードは健康!改めて知りたい「飲む点滴」あまざけの秘密とは

ここ1~2カ月で、働き方や日々の暮らしがこれまでとすっかり変わった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ヴィノスやまざきでも、オフィス勤務スタッフの一部を対象に、リモートワークが導入されました。
私も在宅勤務の日が増えたことで、「運動不足でなんだか疲れやすいし、最近ちょっと不調かも…」とたまに感じることも。

とくに季節の変わり目で、気温の変化が大きいこの時期。
健康には気を付けたいですよね。

そんな中、最近ヴィノスやまざきの店頭でじわじわと人気が高まっているのが、「蔵のあまざけ」です。

日本の伝統食品である甘酒は、ビタミンやアミノ酸を豊富に含むことから「飲む点滴」とも言われ、身体にいいと改めて注目を集めています。

甘酒には、「酒粕」から造られるものと「米麹」から造られるものがありますが、「蔵のあまざけ」は純米大吟醸の酒粕から造られるので、ビタミンBや食物繊維も豊富!睡眠改善や美容にもいいと言われています。


酒粕のあまざけで期待できる効果

■ダイエット効果
米麹を使用した甘酒に比べ、低カロリー&低糖質。
また酒粕に含まれる「レジスタントプロテイン」の効果(下記)が期待できる。
①脂質を吸着し排出
②お通じの改善
③動脈硬化の予防(LDLコレステロール値の低下、善玉コレステロールの増加)

■肌のキメ改善
酒粕のタンパク質に含まれる「遊離アミノ酸」が肌細胞に供給される。

■睡眠改善
清酒酵母が睡眠を誘発する「アデノシン」の作用を強める。

→詳しくはこちらの特設ページから。


甘味成分は、希少糖ときび糖を使用。希少糖でカロリー控えめ、きび糖はミネラルを含み、一般的な甘酒よりもさらっとした甘さは食中にもおすすめです。

なぜワイン専門店なのに「あまざけ」なのか?

きっかけとなったのは、お客様から甘酒のお問い合わせをいただいたこと。
お客様のために、当店ならではの美味しい甘酒を造りたいという思いから、何よりもこだわったのは、その元となる「酒粕」です。

ヴィノスやまざきの原点は、静岡の小さな酒屋だった「やまざき酒店」。
「静岡の旨い酒を全国の人に飲んでもらいたい」という思いから、当時はまだ無名だった地元の酒蔵を訪れ、蔵元と二人三脚で、全国へその味を広めていきました。
 

そしてやまざき酒店では、「磯自慢」「初亀」「正雪」「開運」「臥龍梅」など、名だたる銘酒を生み出す蔵元から酒粕を譲り受け、店頭で販売していました。この銘酒の酒粕は香り豊かで、この酒粕を買い求めて遠方からもご来店いただいていました。

静岡の日本酒の魅力を全国のお客様に楽しんでいただきたいという思いから、こうした静岡の酒蔵から希少な純米大吟醸酒の酒粕を分けていただき、「蔵のあまざけ」は誕生したのです。

楽しみ方もいろいろ。
冷やしてそのままでももちろん、これから暑くなる季節には炭酸水と1対1で割った「スパークリングあまざけ」で夏バテ対策もおすすめです!

お料理に使っても美味しく楽しめます。
以前こちらのダイアリーでは「あまざけ味噌」を使ったレシピをご紹介しました。

▼レシピはこちらから

今週日曜日の「食いしん坊Cookブログ」でも、「蔵のあまざけ」を使った簡単でヘルシーなレシピをご紹介予定ですので、ぜひお楽しみに!

本島

ワイン初心者も、ワインマニアも嬉しい、高コスパワインセット終了間近です!

みなさま、ワイン4本がいろいろな組み合わせでお得に楽しめる「家のみハッピーワインセット」、もうお買い求めいただけましたか?
 
発売を始めてから、多くのお客様にご利用を頂きまして、おかげさまで既に第4弾まで発売しております。
 
5,000円のセットはワインを気軽に楽しく、1万円のセットは本格的な高品質のワインをお手頃に。特に最近“家飲み”をお楽しみいただく中で、「レストラン品質のワインがこの価格で飲めるなんて!」と嬉しいお声をたくさんいただいております。
 
ご自宅で飲むワインは、どのように選ばれているでしょうか?
「食卓は和洋折衷だし、メインに合わせて赤ワインなのか?サラダと一緒に白ワインにするか…。」ワインが好きな方こそ、頭を悩ませてしまう問題だと思います。
 
そこでお薦めしたいのが、こちらのスパークリングワイン。

プロジェニーⅢ
 
「スパークリングワインは乾杯だけじゃないの?」と思われるかもしれません。
確かに、軽い口当たりのスパークリングワインは食前酒やさっぱりとした前菜と一緒にいただくのが良しとされていますが、実は乾杯からメイン料理まで合わせていただけるスパークリングワインもあります。
 
 
そもそもスパークリングワインとは発泡性ワインのことを指します。有名な「シャンパン」もこの一種ですが、シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で造られ、厳格な決まりを守って造られたものしか名乗ることができません。
 
プロジェニーⅢ」はシャンパンではありませんが、アルゼンチンの「カルロス・プレンタ」という蔵元が造っている、シャンパン顔負けの味わいでヴィノスやまざきの買付隊をうならせた、スパークリングワインです。


 
「カルロス・プレンタ」のオーナーであるカルロス・プレンタ氏は、アルゼンチンワインのパイオニアとして知られる存在。
栽培農家として質の高いぶどうを造るかたわら、「トラピチェ」など有名ワイナリーのプロデュースも手掛け、数々の優れたワインを世界に送り出すなど、アルゼンチンワインをけん引してきました。

日本からはちょうど地球の裏側にあるアルゼンチンは、飛行機を乗り継いで約30時間。
飛行機を降りたった買付隊が目にしたのは、間近に迫るアンデス山脈と、そのふもとで大自然に囲まれて広がる美しい畑でした。


 
アルゼンチン屈指の銘醸地として知られる「ウコ・ヴァレー」は、標高900~1200mの高地に広がるワイン産地。
この地の厳しい自然を切り開いて、初めてぶどうを植えた一人が、じつはカルロス氏の父でした。カルロス氏は父の志を継ぎ、親子二代でアルゼンチンワインを世界的に知られるまでにしたのです。
 
このプロジェニーⅢのぶどうが造られる畑も、ウコ・ヴァレーの標高1200mの高地に広がります。世界各国の蔵元を訪ねてきた買付隊も、あまりの標高の高さに、この畑を訪れた時は「歩くだけでも息が苦しい…」と感じたほど。1日を通じての気温差は20度近くにもなるため、その過酷な環境が、複雑さとキレのある酸味を兼ね備えたぶどうを育て、透明感ある味わいのワインを造り出します。


更にプロジェニーⅢは「シャルドネ」「ピノノワール」という、シャンパンに使用される品種のみを使用し、深いコクと長い余韻が楽しめるのです。
 
 
そしてなんといっても、このワインはお食事との相性が抜群!
乾杯のときには、キンキンに冷やしてクリーミーな泡立ちを楽しみ、そのあと少しずつ温度を上げていくと、香りの華やかさとキレのある酸が調和し、前菜・メインのどちらにも合わせていただくことができます。
 
また、このワインを一番楽しませてくれるのは意外にも中華料理です。
毎年日本で行われる、女性審査員が選ぶアジア最大級のワインコンクール「サクラワインアワード2015」にて「中華に合うベストワイン」として選ばれ、またその年の最高金賞「ダイヤモンドトロフィー」も獲得しました。


(写真は旧ボトルデザインです)
 
 
ご家族みなさまでワインを召し上がる際には、「プロジェニーⅢ」と白ワイン&赤ワインも入ったこちらの「家のみハッピーワインセット(泡・白・赤2)」もおすすめです!

 


こちらのセットは今月31日までのご案内となっておりますので、お早めにお買い求めくださいませ。
 
みなさまの食卓が、より楽しくなるお手伝いになりましたら幸いです。
 
ワイン通販 ヴィノスやまざき
ソムリエ 駒木根 郁美
 

ファーマーズ(農家の)こだわりワインが入荷しました!

緊急事態宣言が、ようやく全面的に解除されましたね。
まだまだ気を抜けませんが、それでも少しほっとした気持ちになった方も多いのではないでしょうか。

もともと飲み会が大好きだった私ですが、ここ一カ月ですっかり家飲みが板についてしまいました。
お客様からも、おうち時間を当店のワインと一緒にお楽しみいただいている様子を、
SNSでたくさん投稿していただいております。誠にありがとうございます!
 
つい先日、私にとって非常に思い入れのある一本を投稿してくださったお客様がいらっしゃいましたので、
居ても立っても居られず、本日ご紹介させていただくことにしました!

 

ネルソン・メルロ
 
「手頃で美味しい」「リピートしたい」というお声を頂戴したこちらのワイン。
じつは、日本のお客様のお手元に届くまでには、長い道のりだったのです…
 
 
 
造り手のネルソン家との出会いは、今から約3年以上前。
 
カルフォルニア随一の高級ワイン産地、ナパ・ヴァレーをご存じの方もいらっしゃると思います。
有名ワイナリーの豪華なテイスティングルームが軒を連ねていますが、実はこうしたワイナリーも郊外のぶどう農家からぶどうを購入してワイン造りを行っていることもあるのです。
 
華やかなナパ・ヴァレーの有名ワイナリーを陰から支えることもあるぶどう農家ですが、通常彼らにスポットが当たることは、ほとんどありません。
 
ヴィノスやまざきの買付隊は、「品質のいいぶどうを使った、だけど手頃で美味しいワインを見つけたい!」という思いから、こうした有名ワイナリーにぶどうを卸しているぶどう栽培農家も訪問しています。
 
こうして出会ったのが、ナパ・ヴァレーから車で2時間ほど移動したメンドシーノと呼ばれる地区で、自然派のぶどうからワイン造る「ネルソン・ヴィンヤード」です。


 
買付隊がこの農家のワインを輸入し始めたきっかけは、彼らがナパ・ヴァレーの有名蔵元にぶどうを卸しているだけでなく、今では現地でも希少な品種「オレンジ・マスカット」の栽培を行っていたためでした。

オレンジ・マスカットは、オレンジの花やマスカットのような華やかな香りが特徴の白ぶどう。
このぶどうから造る甘口ワインが、今から約10年前、ヴィノスの店頭で大ヒットしていました。
 
ところが近年、カリフォルニアワインの人気に伴い、古来の品種から、世界的な有名品種への植え替えが、多くの農家で行われています。

いまでも大切に「オレンジ・マスカット」の畑を守り続けられるのは、この地で50 年以上ぶどう栽培を続けてきた、家族経営のネルソン家だからこそです。


この時買付隊が、もう一つ「手頃で美味しく、日本のお客様に届けたい!」と思ったワインが、先ほどの赤ワイン「ネルソン・メルロ」でした。


さっそく輸入したい!と交渉をしましたが、返ってきた答えは「ノー」…
 
「うれしいけど、すぐに販売できるワインは無いんだ」と話すグレッグさん。
 
詳しく話を聞くと、長年ぶどう栽培を行ってきたネルソン・ヴィンヤードは、ナパ・ヴァレーの大手ワイナリーにもぶどうを提供しているため、ぶどう自体が予約でほぼ売り先が決まってしまうのだそうです。
 
それならば…と、買付隊はネルソン親子のもとまで何度も足を運び、ぶどうの品質を確認し、収穫前に予約することで、ようやく輸入を実現することが出来ました。

 

 
しかし、ヴィノスのこだわりは、これだけではありません!
 
私自身も同行した、昨年夏の買付時のこと。
現地で試飲をした際に、「美味しいけど、ヴィノスのお客様のためにもっと濃い味わいにしたい…!」と、さらに樽での熟成を施してもらいました。

 

 
ワインは木樽で熟成させることで、より複雑で深みのある香りと味わいになります。
元々はぶどう農家が本業の彼らは、ぶどうの味わいを活かした、樽熟成をしないフレッシュなタイプのワインを造っていました。
しかし、「日本のお客様のためにやってみるよ!」と、樽での熟成を快諾してくれたのです。
 
そのおかげで、より果実の濃縮感を感じ、より深みのある味わいに仕上げることができました!
 
何度も交渉を重ねて実現した、ネルソン・メルロ
お肉料理との相性も抜群の味わいに仕上がっておりますので、ぜひまだお召し上がりいただいていない方にもお試しいただければ幸いです。
 
商品部 保坂  

京都店、涙の営業再開です


ヴィノスやまざき京都店、店長の藤木です。
ふだんはあまりこちらのブログに登場することがない京都店ですが、本日はお客様へどうしてもお伝えしたい!と思い、こうして筆を執らせていただきました。

先週、京都・大阪・兵庫の近畿3府県の緊急事態宣言が解除され、商業施設や飲食店が少しずつ営業を再開しはじめました。
そして、京都店のある商業施設「LAQUE四条烏丸」も、本日5月25日(月)に、約一カ月ぶりに全館の営業を再開いたしました!

店舗が休業中の約一カ月間、お電話やメール、LINEでご注文を承っていたのですが、たくさんのお客様からご心配や励ましのお言葉をいただきました。
「大変な中、ワインを届けてくれてありがとう。家で飲む美味しいワインが、今の私の楽しみです。」
「外出が難しいので、届けてくれて助かります。お身体気を付けてくださいね。」

お客様に支えられていることを改めて実感し、涙が出るほどでした。
本当に、ありがとうございます。


ところで、休業中にお電話でのご注文で「このワイン、まだありますか?」とお客様からの指名買いが非常に多かった、ちょっと意外なワインがあります。南米ウルグアイの蔵元、「ボデガ・ガルソン」です。
 

「ウルグアイでワイン?」と、あまりイメージが湧かない方も多いかもしれません。
私も学生時代スポーツをやっていたので、ウルグアイといえばサッカーのイメージが強く、ヴィノスやまざきで直輸入を開始するまでは、全くワインの印象がありませんでした。

しかし、ウルグアイでワインを造る蔵元「ボデガ・ガルソン」が昨年10月に来日し、京都店のイベントで実際にお会いしたことで、その印象が大きく変わりました。


なぜ、ウルグアイでワイン造りを行うことにしたのか?

オーナーのアレハンドロ・ブルゲローニ氏は、ワインをこよなく愛し、実際に会って話を聞いた買付隊も彼のワインへの熱い情熱に驚いたそうです。
世界各国の銘醸地のワイナリーのオーナーをしていて、ヴィノスやまざきが取り扱うアルゼンチンの「カルロス・プレンタ」や、カリフォルニアの「レンウッド」のオーナーもじつは彼。
カリフォルニアの高級産地ナパ・ヴァレーでは、一部の顧客にのみ販売され通常では手に入らない、超少量生産の「カルトワイン」と呼ばれる高級ワインも造っています。

その彼が、みずから開拓したのが、ウルグアイのガルソン地区。
豊かな大自然に囲まれたこの土地こそが、世界の銘醸地を知り尽くした彼が見つけた「最高の土壌」だったそうです。
 

買付隊も実際に現地まで足を運び、所有する畑を1000以上の区画に細かく分けて徹底的に管理し、丁寧にぶどう栽培を行っている様子を目の当たりにしました。

「畑に起伏が多くて地形が複雑なので、たとえ隣の区画でも、日当たりや土壌の質が全然違ってしまう。大変だけど、良いぶどうを造りたいという思いからだよ。」と説明をしてくれました。
 

質の高さが注目され、昨年は『世界の一流ワインブランド(朝日新聞出版株式会社)』で世界中の一流ワインブランドに並んで紹介された他、今年に入っても、南米の最有力ワインガイドで「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー2020」に選出されるなど、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの蔵元となりました。
 

ウルグアイでサッカー以外に有名なのが、地元の特産品である牛肉です。昨年日本でも輸入が解禁になったので、記憶に新しい方もいらっしゃるかと思います。
ウルグアイは人口よりも牛の頭数の方が多く、国民一人あたりの年間の牛肉消費量も世界トップクラスで、その量はなんと日本人の約10倍!

この牛肉との相性がぴったりなのが、ウルグアイを代表するぶどう品種「タナ」です。ワインの渋み要素である「タンニン」が語源と言われる「タナ」は、濃さとパワーが特徴。
京都店で一番人気のワインも、この「タナ」から造られる、力強い渋みとしっかりしたベリーの果実感がお楽しみいただける「ガルソン・タナ・レゼルバ」です。

実は、私もつい最近まで知らなかったのですが、日本で牛肉消費量が最も多いのは京都府。
そんな理由もあって、京都のお客様からの指名買いが多いのもうなずけます。
 

"

まだまだ油断がならない中、お店に行きたくても行けない時には、お電話、メール、LINEで、いつでもお気軽にご相談ください。
そして、またお店で皆さまにお会いできる日を楽しみにしております。

京都店 藤木
 

食いしん坊Cookブログ【初夏の訪れ時短レシピ編】

毎週日曜日は、ご自宅で簡単に出来るレシピを動画にてご紹介しております。
今週の食いしん坊Cookブログでは、初夏に旬を迎える野菜を使用し、時短で、でもワインに合うそら豆を使用したレシピをご案内いたします。

この時期旬のそら豆ですが、実はイタリア(特に中部)でもよく食べられている食材。
現地では生のそら豆にペコリーノという羊乳製チーズをかけるレシピが人気です。

本日はこれを少し日本風にアレンジしたサラダ仕立てと、オリーブオイルで煮たアヒージョの2品をご紹介します。ぜひお試しください!

 

そして、初夏のレシピに合わせたワインは、 カリフォルニアの秘境産地“メンドシーノ”産のシャルドネ種を使ったフルーティーな白ワイン「トゥルーヴァイン・シャルドネ」。



「メンドシーノ」は数万円~数十万円という有名・高級ワインが産出されるナパ・ヴァレーから、車で2 時間ほど北西に移動したところにある産地。世界的に有名なナパ・ヴァレーに比べ、まだあまり知られていませんが、実は隠れた名ぶどう産地です。
多くのぶどう農家がナパ・ヴァレーなどのワイナリーに原料のぶどうを提供しており、環境に優しい有機栽培やサステイナブル(自然で持続可能な)農法が、全米の中でも特に盛んな産地として注目を浴びています。

今から20年以上前、当店が初めて輸入したカリフォルニアワイン第一号も、実はこの「メンドシーノ」産のワインでした。
そのワインは、当時人気を博したものの、蔵元の事情で輸入を断念せざるを得ませんでした。



お客様からの「あのメンドシーノのワインはもう入らないの?」という声を受け、
「もう一度、メンドシーノの美味しいワインをお届けしたい…」
この思いを胸に、ヴィノスやまざき買付隊は、3 年前に再度現地へと足を運びました。

そして、長期に渡ってメンドシーノでワイン醸造家として活躍したデニス氏とともに、メンドシーノ産のぶどうを使い、日本のお客様のためだけのワイン「トゥルーヴァイン」を造ることになったのです。


 
デニス氏の40 年以上に渡る醸造人生だからこそ、地元の信頼のおける農家からぶどうを譲ってもらうこ とができ、口当たり滑らかで落ち着きのある、上品でまろやかなワインに仕上がっています。

シャルドネは、この地で100 年以上6 世代に渡ってぶどう栽培を続け、有名ワイナリーもぶどうを指名 買いするぶどう農園「ヒルドレス・ファームス」のマイク氏に、樹齢が高く凝縮感のある古木のぶどうを 「トゥルーヴァイン」のために選んでいただきました。

マイク氏が選んだシャルドネは、完熟した味わいがありながら、濃すぎずフルーティでアロマティックな仕上りに。
フレッシュな果実の風味とエレガントな酸を合わせ持ち、本日ご紹介したそら豆など野菜を使ったお料理との相性も抜群です。
本日は、野菜も農家のものですが、ワインに使われるぶどうも環境に優しいサステイナブル農法で農家が手塩を掛けて大切に育て、そして熟練の醸造家が造ったワインをご紹介させていただきました。

これからもご自宅で簡単に出来るレシピ等をご紹介させて頂きます。
岩谷

 

 

人気ワインの裏側の秘密を、ここに解き明かします… by裏事情を知る元女性バイヤー

「ヴィノスやまざきは2000~5000円代に圧倒的なコスパワインが多いよね」
と、お客様に言っていただくことが多く、大変うれしく思います。

特に最近は、ご自宅でワインを飲まれる方が多く、今まで星付きレストランで数万円クラスを召し上がっていたお客様から「ヴィノスの2000~5000円ワインの品質に驚きました!」というお声もいただきました。本当にありがとうございます!

が、じつはヴィノスやまざきはそれ以下の1000円台ワインにも力を入れています!

毎日家族でお惣菜にワインをあわせて…という方に最も人気のワインはどれもこの価格。
たとえば某大手コンビニでも、ヴィノスやまざきの「ウエストエンド・ブラック・シラーズ」というワインが大人気となっているのです。
ブラック・シラーズは、ヴィノスやまざきの店頭でも販売しており、かなりの人気!
1000円台赤ワインの売上No.1です。



しかし、このブラック・シラーズに負けず、直輸入を開始した26年前から、この価格帯の赤ワインの売上本数トップをいくのが、南フランス・ラングドック地方の「ドメーヌ・プティプロ」のカベルネ・ソーヴィニヨン

濃厚でいてシルキー、赤ワインに期待されるボディや渋みもしっかりとありながら、果実の味わいがギュッと来るので、渋いとか酸っぱいと感じない、なんとも美味しい味わいなのです。


このワインの造り手は「ドメーヌ・プティプロ」といって、輸入を開始した当初は「ドメーヌ・グールガゾー」と名乗っていました。ラングドック地方という、当時は無名だった産地のパイオニアです。
26年経った今でも、毎年買付隊は現地に通って交流を深めています。




彼らの「シャルドネ」というぶどう品種から造られた白ワインに26年前に出会った時には「まるで高級ブルゴーニュ産ワイン??」とびっくりして、「ワインの直輸入ビジネスを、借金してでもやろう」と、買付隊長が決意したワインの一つだと聞いています。



それから、ヴィノスの白ワインの看板商品は、ドメーヌ・プティプロのシャルドネ 樽熟成
赤ワインの看板商品は「シャトー・レゾリュー 赤ラベル」に、自然となっていきました。

ですが、その陰で密かに、この当時から爆発的に売れていたワインこそが、
ドメーヌ・プティプロのカベルネ・ソーヴィニヨンだったのです。


このワインについて、なぜ社内外でほとんど語られないのか。その秘密を解き明かすと…

第一に、「当初プティプロでは、赤ワイン用ぶどうは南フランスの地場品種がメインで、カベルネ・ソーヴィニヨン種の畑がとても小さく、生産量が少なかった」

第二に、「一度召し上がった方のリピートやケース単位でのご購入が多く、いつも在庫が欠品している」
(ご迷惑をおかけし、申し訳ございません…)

そして第三に、「あまりに人気なシャルドネの陰に隠れてしまい、ラベルも目立たないので、新しいお客様が手に取られる機会が少ない」からなのです。

つまり、PRしなくても、何もしなくても、売れ続けているワインだということなのです。


特にワインの名前を「グールガゾー」という屋号から、「プティプロ(=この蔵の中で最高の畑の名前)」に変えてしばらくたった3年前頃から、品質がさらに向上し、しかも価格もずっと変わらないということで、毎回リピーターの方の購入であっという間に売り切れてしまいます。




ヴィノスやまざきには、このように派手ではないけれど、隠れたロングセラーワインがたくさんあります。何もしなくても売れるので、ラベルの変更や、アピールを何も行っていない…

現在マーケティング担当の私としましては、もっと目立つようにアピールすべきなのでは…?と、このブログを書きましたが、目立たない実力派だからいいのかな、とも思うのです。

え?まるで、私のようですか…?
ありがとうございます。
私も今年からは、思い切って自己主張しようかと決意しているのですが…

入社10年、男子リーダーの陰に隠れていた 本島

一番人気である理由

高いワインが美味しいのは当然。
手頃で美味しい、これが大切ですよね。
ヴィノスやまざきの買付隊も、ワインを探す際に、一番大切にしているポイントの一つです。

本日もお客様から、このようなお問い合わせをいただきました。
「手頃で美味しいスパークリングワイン、ありますか?」
 

お客様のお好みなどをさらにじっくり伺っていくと、本当はシャンパンがお好きで、でも高くて日常的には飲めないので、お手頃なスパークリングワインが知りたい!というご要望でした。

お客様がお好きだとおっしゃっていた「シャンパン」は、フランスのシャンパーニュ地方で造られ、「シャルドネ」「ピノ・ノワール」など決められたぶどう品種だけを使用しています。

グラスに立ちのぼるキメ細かな泡も魅力ですが、じつはこの泡は、瓶内でワインを発酵したときに発生した炭酸ガスを閉じ込めた、いわば自然な泡。
「シャンパーニュ製法」といわれるこの特別な製法が、シャンパンならではのきめ細かな泡と、複雑で深みのある香りを生み出しています。

しかも熟成期間は最低15カ月以上、長いものでは5~10年の熟成を経て、ようやく市場に出てきます。

ですがシャンパンは、熟成期間が長くとても手間暇がかかるので、どうしても高額なものばかり…

それでしたら…とおすすめしたのが「モンマルサル・エクストレマリウム・カバ」です!

このエクストレマリウムは、あのシャンパンと同じ「シャンパーニュ製法」で造られるスペイン産のスパークリングワインで、「カバ」と呼ばれるタイプです。

「手頃で美味しい」と近年日本でも人気が高まってきた「カバ」ですが、じつはこの手頃さには、大きな落とし穴が…
じつは「カバ」は、大手メーカーがその生産量の大部分を占めていて、大量に生産し、一度に輸入することで、価格が抑えられたものがたくさん出回っているのです。

ヴィノスやまざきでは、
「大量生産ではない、本当に美味しいカバを日本のお客様に届けたい…
しかし小さな生産者の手造りカバだとどうしても値段が高くなってしまう…」
と、長年頭を悩ませていました。

そんな折に突然、ヴィノスやまざきのドアを叩く、とある蔵元の営業マンが。
日に焼けた顔で、「ぜひうちのワインを飲んでみてくれないか!」とカバを取り出したその蔵元が、スペインでワインを造っている「モンマルサル」でした。

聞くところによると、自分たちでぶどう栽培から家族経営でワイン造りを行っており、
「僕らがこだわって造っているワインだから、この気持ちを分かってくれるところでしか売りたくない」と、バックパック1 つで日本のヴィノスやまざきを訪ねてきたというのです。

その想いに心を動かされた買付隊は早速スペインに飛び、そこで目にしたのは、きれいに手入れをされた自社畑のぶどう。

そしてそのぶどう畑の下に広がる天然洞窟のワインセラー(貯蔵庫)でした。

この洞窟は年間を通して気温・湿度が安定しており、ワインの熟成に最も適しているとのこと。
そんな最適な環境の中で、通常のカバの熟成規定よりも長い18 カ月の熟成を施したのが、こちらの「エクストレマリウム」です。

さらに買付隊が驚いたのは、通常、価格が上がってしまうためほとんどカバに使用されることがない、樽熟成をした「シャルドネ」種をブレンドしていること。
ぶどうのフルーティーな果実味と、カバ特有のキレの良さもありつつ、樽熟成による芳醇なナッツの香り…また余韻の長さもこれまでに感じたことのないものでした。

販売を始めると、日本のお客様からも
「これは美味しい・・・本当にカバなの?」
「本格的なシャンパンの代わりとして、気軽に楽しめる!」
とたくさんのご支持をいただき、スパークリングワイン人気No,1 の座を獲得し続けています。

そして昨年からは「ヴィンテージ(年号)」入りになり、さらに品質が向上しました!
多くのカバは安定した味わい・量を供給するため複数年のワインをブレンドして造られますが、「エクストレマリウム」はぶどうの品質に自信があるからこそ、単一年のぶどうのみで造られています。

ただ手頃なだけでなく、こだわりがたくさん詰まったこちらのカバ。
ぜひ一度お試しください!

そして、さまざまなところで「新しい生活様式」が求められる中で、なかなか外出が難しい…という方も多くいらっしゃると思います。
少しでも「聞いてみたいな」ということがございましたら、ぜひお電話やLINE で、お気軽にお問い合わせください。

駒木根

営業再開の兆しが・・・

大阪、京都、兵庫の関西2府1県で、緊急事態宣言が解除される見通しになりました。

4月20日より京都店のあるラクエ四条烏丸が休館となり、ここ一カ月は関西では神戸阪急店の1店舗のみでの営業でしたが、5月25日より京都店も営業を再開することが決まりました。

わたくしは普段は、通信販売部で勤務しておりますが、もともと京都店のオープン時からの店長を経験しており、現在でも関西のお店を担当しております。この2か月間お店を訪問できず、歯がゆい思いも・・・。
 



しかしながら、普段京都店をご利用いただいたいるお客様とは、GOYOKIKIでのお電話や店舗のLineチャットでやり取りさせていただき、離れていても繋がっていることを実感しておりました。
 



ワイン専門誌などでは「京料理には、ブルゴーニュワインが合う」と言われることも多く、
勝手にブルゴーニュワイン好きが多いかな?と先入観を持っていたのですが、予想を裏切ってカリフォルニアのナパ・ヴァレー産のワインをお好きな方が多いようです。


先日もお客様とお電話で「最近、どんなワインをお召し上がりですか?」とお話しした際に、まだお試しいただいておらず、ぜひ一度飲んでみたい!と会話が盛り上がった1本も。

ウォーターストーン・スタジオ赤 ナパ・ヴァレー



当店の20年来のパートナーである「ウォーターストーン・ワイナリー」が造るこのスタジオ赤は、じつはとてもユニークで、他では手に入らないナパワインです。

ナパ・ヴァレーといえば、カリフォルニアで一番有名なワイン産地。
「オーパスワン」を筆頭に、数万円~数十万円クラスのワインも産出する、世界でもトップクラスの高級ワインの産地です。

1999年からこの地でワイン造りを行うウォーターストーン・ワイナリーのブレントさんは、自分たちで畑や醸造設備を所有するのではなく、ぶどう農家との強いパイプで質の高いぶどうの提供を受けながら、醸造所を借りてワインを造っています。
 



このスタジオ赤の誕生は、ある出会いがきっかけでした。

現在ウォーターストーンで醸造を手掛けるのは、ナパで最も老舗の名門ワイナリーの一つで15年以上醸造を行っていた女性醸造家のローリーさん。
女性ながらこの超有名ワイナリーの醸造長も務め、有名評論家ロバート・パーカーから97点という高得点を獲得したこともある、敏腕醸造家です。

ブレントさんは、実力のある女性醸造家としてナパでも有名だったローリーさんのことを、かなり以前から知っていました。その後、たまたまワインとは無関係の場所で、二人は出会い、知り合いになります。

ウォーターストーンの前の醸造家フィリップさんが引退するちょうど同じタイミングで、ローリーさんも偶然そのナパの有名ワイナリーをやめる決意をしていて、意気投合したブレントさんと一緒にワイン造りを始めることにしたのです。
 


 
有名ワイナリーでは、「いつも型にはめられていて、自由なワイン造りができなかった」というローリーさん。そんな彼女が、ブレントさんのぶどう農家との繋がりを活かして、その年に一番出来が良いぶどうからベストだと思うブレンドで造り上げたワインが、スタジオ赤なのです。
 
2017年に現地を訪問した際に、まだ試作品だったこのワインを飲んだ買付隊が、「これだ!」と買付を決意しました。

真っ白なキャンバスに画を描くように、自由な発想から生み出されたワイン。
ラベルもこれを象徴するように、真っ白なキャンバスにペイントしたようなデザインになっています。




京都店と神戸店、関西の店舗にも、過去何回も足を運んでくれているブレントさん。
毎回、直接お客様と話し、お客様の声に耳を傾けることを欠かしません。
お客様の声を柔軟に取り入れ、ワイン造りに反映させています。



じつは今店頭でご案内しているスタジオ赤2015も、初ヴィンテージ(2014)のリリース後、お客様の声を受けてカベルネ・ソーヴィニヨンの比率をアップし、さらに美味しくなって帰ってきました!
 



その味わいは、リッチなフルボディながら、とってもなめらか!
濃縮したぶどうの旨みと、しっかりとした渋みが感じられます。コクのある赤ワインがお好きな方は、間違いなくご満足いただける1本です!

この文章を書きながらも、思い出して飲みたくなってきました・・・。


ウォーターストーン・スタジオ赤 ナパ・ヴァレー」には、シンプルに焼いたステーキが相性抜群!今週末はプチ贅沢で、スタジオ赤と牛肉のステーキを楽しみたいと思います。


全国のヴィノスやまざきはまだまだ本格的な再開とはなりませんが、日々、元の生活に向けて少しずつ動き出しております。

ただいまオンラインショップでのお買い求めはもちろん、営業中のお店へのお電話や、ヴィノスやまざき公式Lineでもお気軽にお問合せ下さい。

また、ヴィノスやまざき各店でLineチャットを使用したGOYOKIKIも開催中です。

ぜひ、ご注文お待ちしております。

関西エリア担当 深澤

シャブリに負けない!?白ワイン

「シャブリ、ありますか?」
店頭に立っていると、このお問い合わせをよくいただきます。
これから夏場にかけて、キリッと冷やして飲むシャブリ。美味しいですよね。

「シャブリ」は、ご存知の方も多いかもしれませんが、フランスでもっとも有名な産地の一つブルゴーニュ地方の、シャブリ地区で造られる白ワインを指します。
「辛口白ワインの代名詞」と言われるほど、キリっと爽快な味わいで、日本でとくに人気が高い白ワインの一つです。
ワインを飲まない方でも、「シャブリという名前は聞いたことある!」という方も多いのではないでしょうか。

これだけ有名で人気なので、ワイン専門店には必ずと言っていいほど、シャブリが置いてあります。
素晴らしい(けれども高額な…)シャブリもたくさんあるのですが、その一方で、大量生産品で酸味が強いだけのシャブリも出回っています。シャブリはじつは、手頃で本当に美味しいものを見つけ出すのが難しいワインです。
ヴィノスやまざきでも、シャブリの取り扱いはございます。
ですが、あまりにも有名な「シャブリ」という銘柄の陰に隠れてしまっているとある白ワインで、「シャブリに負けないくらい美味しいのに…!」と思うイチオシの一本がありますので、ご紹介させていただきます!

シャテルス・ブルゴーニュ・シャルドネ



ドメーヌ・シャテルスの当主パスカルが、ぶどう栽培から手掛けるこの白ワインは、ふくよかな果実味と心地よい酸、そして上品な樽の香りがフワっと広がります。

パスカルは、毎年美味しいボジョレー・ヌーヴォーを届けてくれる、ブルゴーニュ地方で最南端のボジョレー地区の蔵元。
ぶどう栽培とワイン造りに熱中するあまり、長い付き合いの私たち買付隊が訪問した時でさえ、だいたいしかめっ面のことが多く、「頑固おやじ」の愛称が付いたくらいです。

それでも、彼が造るボジョレー・ヌーヴォーは過去何度も金賞を受賞し、リピーターのお客様も非常に多い、確かな腕を持った職人です。

「ヌーヴォー職人」のイメージが強すぎて、じつは常連のお客様にもあまり知られていないのですが、パスカルが造る隠れた銘品が、こちらのブルゴーニュ・シャルドネ

このワイン、ラベルをよく見ると、じつは「Pour Vinos Yamazaki(ヴィノスやまざきのための)」と書いてあります。そう、当店のオリジナルワインです。

手頃で美味しいブルゴーニュ産の白ワインを探していたときに、パスカルが「ブルゴーニュに小さなシャルドネの畑も持っているから」と、その自社ぶどうから白ワインを造ってくれることになりました。

2012年に始めてリリースしたのですが、じつはその当時はもう少し樽の香りも弱く、さらっとした味わいでした。

毎年現地に足を運び、「もっと果実味を豊かに、そしてもっと樽を効かせてほしい。日本のお客様に必ず喜んでもらえるはずだから!」と直談判をしても、パスカルはいつものしかめっ面で「そうですか…」とわずかに答えるだけ。

それでも、しっかりとワインで応えてくれるのが、職人パスカルです。

新しいヴィンテージを試飲するたび、驚くほど年々進化していて、現在では14カ月もの樽熟成を行っており、なおかつ1850円(税別)という手頃さとの両立を実現してくれています。

ブルゴーニュ産の上質なシャルドネ、しかも樽熟成しているものですと、5000円を超えるものも少なくありません。
ブルゴーニュでの醸造経験もあり、ヴィノスで一番ブルゴーニュワインに詳しい買付隊メンバー寺田も、「デイリーワインの白はこれ」と心に決めているそうです。

寺田いわく、パスカルは仏頂面ですが、長年かけて打ち解けると、じつは冗談も言うような優しい一面も見せてくれて、その優しさがワインの味わいにも表れている、とのこと。

頑固で無口、本当は照れ屋な職人パスカルの、ブルゴーニュ・シャルドネ
彼のワイン造りに対する真摯な態度が表れた、ぶどうの旨みがストレートに伝わる味わいです。
ぜひ一度、お試しください。

本島


実はこのワイン…本当にすごいんです!

こんにちは、品川店店長の設樂です!
 
私は大学でスペイン語を勉強したことで、スペインの文化や、人柄、ワインが大好きになり、ヴィノスやまざきに入社しました。働いてからも、来日イベントなどで、スペインに関わる仕事をさせていただく機会があります。


そんな私が新入社員のころ、正面に大きく展開しているわけでもないのに不思議と自然に売れていく、とある一本のスペインワインがあることに気付きました。
 
実際こちらのワイン、店頭ですとこんなところや

あんなところでご紹介しております。

それにも関わらずなんでこんなに売れていくんだろう・・・と不思議だったので、調べてみると・・・
じつは、ものすごいワインだったことが分かったのです!
 
スペインはワインのイメージが強い国だと思いますが、低価格帯のワインも非常に多く、「銘醸地」として知られているのはほんの一部。
このワインの作り手は、とくに有名な銘醸地の一つである「リベラ・デル・ドゥエロ」という場所で、古くからワイン造りを行う蔵元です。
 
リベラ・デル・ドゥエロには現在、産地には約7000軒のぶどう農家と約290軒のワイナリーが存在しています。
 
この地で有名なワイナリーとして名前を連ねるのは、「ウニコ」という高級ワインで知られる生産者「ベガ・シシリア」や、あの有名評論家ロバート・パーカーがスペイン初の100点を出した「ピングス」など、数万円~10万円以上にもなる超高級ワインです。
 
ヴィノスやまざきの店頭で売れていたあのスペインワインの造り手は、そんな高級ワイン産地で1777年からワインの生産を行っている、地域で最古の蔵元のひとつ。さらになんと、スペインで現存するワイナリーとしても、最古の蔵元のひとつとしてあげられるのだそうですから、驚きです!

この蔵元が所有する畑は、高級ワイン「ウニコ」を造るベガ・シシリア社の畑に隣接しています。それだけでなく、ベガ・シシリアにぶどうを卸していた歴史もあるほど、ぶどうの質の高さは確かです。
 
私も2年前、蔵元が来日した際に見せていただいたその畑の写真は、樹齢130年という古木のぶどう畑で、周りの他のぶどう畑のどの樹よりも生き生きと力強く輝いて見え、「この蔵元が古くから素晴らしいぶどうを造っていたからこそ、この土地で高級ワイナリーが生産を始めたのだろう」と思うと同時に、蔵元のことを、さらに好きになるきっかけにもなりました。

そんな有名高級ワインと肩を並べる品質、といっても過言ではないワインを造るのが、
「バルバス」という蔵元です。

どの赤ワインも「テンプラリーニョ」と呼ばれるスペイン特有の品種を中心に使用して造られ、凝縮感の強い豊かな果実味と、高級感すら漂う深みのあるこっくりとした味わいのワインは、5~10年と長期熟成することも可能です。

特に「果実の濃厚さと樽熟成の風味がバランス最高だね!」と人気なのは、18カ月の熟成を施した「クリアンサ」タイプと呼ばれるワインです。

スペインでは古くから独自の熟成基準があり、熟成年数によってランクがあります。
そしてその基準は、ほかのどの国でも見ない、ワインとしては異例の厳しい基準なのです。
もしフランス・ボルドーで同じ基準をクリアしたワインでしたら、倍くらいのお値段がついても不思議じゃない・・・。
 
更には、夏は35度を超え、冬は氷点下という非常に過酷な気候条件の中で、年によっては収穫時期が2カ月も遅くなる時があるそうです。
あまりに過酷な環境のため、リベラ・デル・ドゥエロでは、有機栽培の認証を取得しているワイナリーはほとんど存在しません。
それでもバルバスは、環境に配慮したサステイナブル(持続可能な)農法を実践し、ほぼ有機栽培でぶどうを育てている、数少ない蔵元なのです。

実際購入された方は、

「おすすめしてくれて買ってみたんだけど、本当に美味しかったんだよ!」
「すごくしっかりしているのに、上品な味というのは他になくって。」

とリピーターになっていただく方が非常に多いです!

外出をなるべく控えていらっしゃる中で、なかなか店頭でお買い求めいただくことが難しいと思いますが、ただいまオンラインショップ、またはGOYOKIKIなどでもお求めいただけます!
 
隠された人気を知って「思わず飲んでみたい」と思った方!ぜひ一度お試しください!
きっと「飲んでよかった」と心からご納得いただけるワインだと思います。
 
品川店 設樂


 

 

静岡から、この喜びを皆様へ!



新静岡セノバ店、店長の石井です。
今日はお客様へ待ちに待った嬉しいお知らせがあり、こうして筆を執らせていただきました!
 
ヴィノス創業の地である静岡県では、商業施設や飲食店が少しずつ営業を再開し始め、セノバ店が入っている商業施設「新静岡セノバ」も、本日5月18日から約一カ月ぶりに、全館の営業を再開いたしました!

 


 
ヴィノスのセノバ店は、館内の他のテナントが休業するなか、「生活を支えるお店」として、時間を大幅に短縮して営業を続けてきました。
 
緊急事態宣言のあいだも、お店に足を運んでくださったお客様。
まだまだ外出をできるだけ控えなければならない状況で、お店に行きたいけれど難しいというお客様。
 
これまで支えてくださった全てのお客様に、今日はどうしてもメッセージをお届けしたいと思い、先輩たちにお願いして、こちらのブログを発信させていただくことにいたしました!

 

                                                                                                                                     
静岡では、徐々に飲食店や商業施設が営業を再開してきましたが、家に帰ってニュースをつけると、
いまだ世界各国の深刻なニュースがいまだに飛び交っています。とくにアメリカは世界で一番深刻で、毎日心を痛めています。
 
私は昨年7月、初めて買付隊に同行させていただきました。
そのとき訪問したのが、アメリカ・カリフォルニアだったのです。
 
 
買い付けは初めてでしたが、アメリカというと写真などで見るナパヴァレーのイメージがあり、またアメリカの農業というと広大で、とにかく大規模なものを想像していました。
 
・・・が早速、そんなイメージが覆るようなワイナリーを訪れることになります。
 
 
カリフォルニア中部、モントレーという海や街並みが非常にきれいなリゾート地。
眼下に広がる広大なぶどう畑を尻目に、買付隊は車でひたすら山の中を登っていきます。
 

 
ガードレールも道案内の看板もない険しい山道をひたすら車で奥へ奥へと進んでいくので、
途中で「道を間違えているんではないか?」と疑ってしまうほどの険しさです。
 
そうして4時間かけて山をいくつも超えた先にようやくたどり着いたのは、リゾート地の広大な畑でもなく、ナパヴァレーのような大きく立派なテイスティングルームがあるわけでもない。
蔵にツタが這い、まるで小屋の様な小さなワイナリーだったのです。
 

 
この小さなワイナリーは、ヴィノスやまざきの長年のパートナー蔵元である「ジオリス」

 
モントレーの山奥、カーメル・ヴァレーという、まさに「秘境」としか言えないようなこの場所ですが、現地でもハリウッドスター御用達として話題となり、知る人ぞ知るワインです。
 
 
ヴィノスのワインを良く知る静岡のお客様からも大変人気があるワインで、古いお客様の中にはジオリスが好きすぎて、ご自身でレンタカーを借り現地まで行かれた方もいらっしゃるほどです。
(行くまでの道が険しすぎて、残念ながら次に行く予定はないそうですが…)
 
 
到着すると、ウォルターさんはまるで古くからの親友のように買付隊を出迎えてくれたことに、改めてパートナーとしての絆を深く感じました。
 
 
畑を見てみると、山の斜面や日当たりを考慮し、目の届く範囲でだけのぶどう栽培がおこなわれています。
畑には有機栽培の象徴でもある薔薇が植えられ、農薬を最小限に抑えたサスティナブルな農業をしていることが見て取れます。

 
 
ジオリスは大きな蔵元ではないため、それぞれのワインはとても丁寧でピュアなぶどうの味わいが感じられるのが特徴です。
 

 
その中でも特に「ジオリス・メルロ2016」は、グラスに顔を近づけた瞬間に感じ取れる力強い香りと口に含んだ時のシルキーで滑らかな口当たり。
そして、後からブラックベリーなど熟した黒い果実の濃厚な果実味に黒こしょうの風味も感じます。
その絶妙なバランスに、思わず「美味しい・・・」と唸ってしまうワインでした。
 

 
じつは、現地を訪問するまで、私はいつも「ジオリスのワインは高い!」と思っていました。
でもこの印象は、現地を訪れ、実際に彼らの畑やワイン造りを見たらガラリと変わり、「これだけこだわっているからこそ出せる味わいなんだ・・・それならば、7800円でも安い・・・」と思い直しました。
万が一、この味わいでもっと気軽に飲めるワインがあれば凄いことです。
 
そこで生意気にも、ウォルターさんにこう尋ねてみたのです。
「この美味しさで、もっとお手頃なワインはありませんか?これは私の年代のお客様が普段飲むには価格が高すぎて、美味しさを伝えることができません。」
 
私の言葉にウォルターさんは苦笑しながらも、「今はまだ開発途中なんだけど…」と言って、おもむろにこのジオリス・メルロと、何か違うボトルのワインを飲ませてくれました。
 
それは先ほどのメルロよりも若々しい果実味と、華やかな印象を感じ、またしっかりとした樽熟成のニュアンスも残る、濃厚なワインでした。
 
・・・「これだ!」と心の中でガッツポーズ。
買付隊一同も「日本のお客様に喜んでもらえる味に違いない!」と喜びを隠せません。
 
こうして出来上がったのが、ジオリス・ファミリーワイン赤です。
 

 
こちらのワインはジオリス・メルロと同じメルロを65%も加えているのに、お値段は3,500円と、私も納得の価格でご用意することが出来ました!
またラベルも、ジオリスの昔からのシンボルマークである「太陽」をあしらったラベルにしてもらい、昔からご利用いただいている静岡のお客様にも、「懐かしいねぇ」とすぐに手に取っていただくことができました。
 
只今WEBショップ、店舗共に入荷待ちとなっておりますがご安心ください…
もうすぐ第2便が到着となります!
 
 
アメリカでは一部流通業を中心にコロナの影響で遅れが出ておりますが、嬉しいことに、ワイン造りに関しては他ワイン生産国同様、ワイナリー=農業なので、代わりなく続けていられるとのこと。
 
ジオリスも、「今後新しい生活様式(New Normal)に世界が変わっていく中で、これまでには考えれなかったけれどもマスクの着用を徹底したり、ソーシャルディスタンスを取りながらの生活に少しずつ慣れていかなければならない。
それでも、ヴィノスやまざきや日本のお客様、そしてジオリスのワインを愛してくださる方のために、ワイン造りをやっていくことは変わらないよ。」とメッセージをくれました。
 
 
全国のヴィノスやまざきはまだまだ本格的な再開とはなりませんが、静かに少しずつ動き出し、お客様の笑顔に会えることが、今の私にとって、本当にうれしいことです。
 
ぜひ、次回店頭にいらっしゃった際にはジオリスの「太陽のマーク」を思い出していただければと思います!
 
もちろん、オンラインショップやGOYOKIKIでも入荷次第お届けとなります!
ぜひ、ご注文お待ちしております。
 
新静岡セノバ店 石井

 

 

食いしん坊Cookブログ【発酵レシピ編】

日本のおいしい!をお届けしたいと、東京都をはじめとしまだ緊急事態宣言がある中で、当社として何ができるかと協議した中で食をテーマとしたお取り寄せをいたします。

まずは、以前も紹介した、しあわせ野菜農家さんのオーガニック野菜。

そして今回新たに食いしん坊Cookでご紹介するのが、静岡県浜松市で無農薬野菜を育てる農家の加藤農園さん。

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加藤農園のこだわりは、とにかく栄養価の高い野菜を作ることに心掛けています。
その為の土作りから、土の中の微生物を住まわせていく環境作りを行なって畑が喜ぶ事に取り組んでいます。
野菜は、不揃いで一般流通では見られない形の物もあります。
しかしどの野菜も色鮮やかで、いきいきとしているのが分かります。

畑には100種類以上の野菜が植えられ、どれも無農薬栽培です。

取れたて野菜を一部東京のレストランなどに直接卸を行うなどしており、本来はレストラン向けに出荷する野菜などを、今回限定数量になりますが、取り扱わせて頂く事になりました。

 

 


少量多品種が畑に植えられ、オーダーを頂いてからその日一番の野菜を詰め合わせて送ってくれます。

今回入荷したのは、見るからに葉っぱ1枚1枚がしっかりとしているサニーレタス。
生でも食べれるアスパラガス。
臭みが無くお子様も喜んで食べれるしいたけ。
色鮮やかなスナップエンドウ。
今が旬のそら豆。
もはやフルーツのような甘みの人参。
そして味が濃厚な里芋。

今週の食いしん坊COOKブログでは、加藤農園さんの里芋、生味噌、蔵のあまざけ、熟成コンテチーズを使い、簡単グラタンを造らせて頂きました。生クリームやバターは使わず、新鮮なお野菜と発酵食品だけでできます。

作り置きした甘酒味噌は冷蔵庫で2週間ほど日持ちし、様々なお料理に使える万能調味料になります。
本当に簡単なレシピです!ぜひお試しください。



ワインも発酵から生まれた飲み物ですので、色々なタイプと合わせてみましたが、ほとんど相性が良く、1本に絞り込むのが大変でした。
その中で、ぜひこちらをご紹介させてください。

“ボーモン・ホープ・マルゲリート”


過去には日本経済新聞社【NIKKEIプラス1何でもランキング】において、世界中からワインが集められ、プロのテイスターによるブラインドテイスティングが行われました。

その中で、当社直輸入南アフリカ産白ワイン“ボーモン・ホープ・マルゲリート”が1位に輝きました。
紙面発表時は、数か月分の在庫が僅か数時間で完売し、今でもなお当店のスターワインの1本です。

さらに、イギリスの有名なワイン評価誌『デキャンター』にて、2019年最も注目された白ワインのうちの1つに選ばれました!(Most Exciting White Wines of 2019)

これは、『デキャンター』誌の読者及び社内チームが117本を選び、その後、ワイン界最高峰で世界で389人しか名乗れない【マスター・オブ・ワイン】の資格者2名と、『デキャター』誌編集者によって選出された名誉ある賞です。

ボーモン・ワイナリーは、今から約15年前、日本でまだほとんど南アフリカのワインが流通していなかった頃、日本では2社のみ南アフリカ政府から、現地での試飲会に招待され、買付総長の種本と、ブルゴーニュで醸造の勉強を行った寺田ソムリエが現地に出向き探したワインです。

 


同蔵のフラッグシップワインであり、樹齢44年の古木のシュナン・ブラン種を使用し、樽発酵・樽熟成して造られるこのワインは、 国内外でも評価の高いワインのため、分けてもらえる量も少なく、年間を通してご紹介できない限定ワインとなります。
 

 

ぜひ、こちらの深いコクと、濃厚な果実味を感じる白ワインと、発酵レシピで健康にお楽しみください。

岩谷 

 

本当に奇跡の出会いでした!

昨日のブログでもご紹介をさせて頂きましたが、「ドメーヌ・ジボー」「プティプロ」どちらの蔵元も思い入れの深いところで、とても語りつくせない思い出があります…。

特に、「ドメーヌ・ジボー」はわたくし岩谷がまだ入社したての頃に行き、買付の大変さを身に染みて味わった蔵元です。

フランス、ロワール地方は白ワインが有名であり、当時ヴィノスやまざきの買い付け隊も お客様からの「美味しいロワールの白ワインが欲しい」という声で、まだ見ぬワインを探しにフランスヘ向かいました。
現地に着き、まずは有名な生産者から見てみよう…とワイナリーを予約し、見学に伺いました。

試飲をした正直な感想としては「さっぱり、すっきりして飲みやすいワインだな」 という程度です。 その後も何軒か蔵元を回りますが、どれも全て同じような味にしか感じられません。

この地方での白ワインは『ソーヴィニヨン・ブラン』という品種のものが多く、 瑞々しい…悪く言えば完熟手前のまだ青いグレープフルーツのような、そしてアスパラガスや若草の様ないわゆる『青い香り』が特徴で、特にロワールのものはその『青さ』が際立っているものが多いように感じます。

その日から何日も何日も、朝から夜まで蔵元を回りますが、どこも同じような味で 「これだ!」というものにはなかなか出会えず…。

 

しかも、ロワールはフランスの中でもとくに寒い地域!
わたしたちが訪れたのは夏場でしたが、ロワール地方はフランスワイン産地の北部にあり、緯度でいうと北海道をゆうに超え、樺太の半ばあたりの場所となります。

夏の最高気温が25度を下回る日も少なくなく、特に日が落ちるとダウンジャケットが必要なほど冷え込んでくるのです。 さらには、ソーヴィニヨン・ブランによる『青いワイン』ばかりを飲んでいるため、 そういったワインの特徴である『しっかりした酸味』が身体の中をキーンと巡り、より寒さを増幅させてしまっていました。

買い付け隊がロワールに滞在できる日程の最終日… 日も暮れ、寒さと疲労で体はヘトヘト。
時間的にも、体力的にもロワール最後の蔵元訪問。

「ロワールには私たちの美味しい!と思えるワインはないのかもしれない…」
「もうロワールのワインは輸入をやめようか…」

そう諦めかけていた時、まさに運命的なワインと出会いました。
ソーヴィニヨン・ブラン100%なのに、熟れた桃や洋梨の様なジューシーなコク、 まるでリンゴの蜜のところだけを集めたかのような透明感… 買い付け隊全員が「これだ!」と声に出してしまう程の美味しさでした。

そのワインはこちら、「ジボー・ソーヴィニヨン・ブラン」です。

 

ロワール、トゥーレーヌという場所で家族経営を行い、こぢんまりとした ぶどう農家・兼ワイナリーという蔵元です。
 

 

畑を見に行くとぶどうの樹は腰よりも低く植えられ、地面からの熱がしっかりぶどうに伝わり、甘みの強い粒になります。
しかもすべて手摘みでその低い位置のぶどうをひと房ひと房、確かめながら収穫します。

 

また驚くべきことに、収穫時期は地域でも一番遅く徹底的に完熟を待つため、周りには心配される程・・・
そうやってぶどう栽培からこだわるからこそ、ソーヴィニヨン・ブランとは思えないほどの果実味、フルーティーさが生まれるのだと、われわれ一同納得しました。

日本に帰り、ヴィノスやまざきのお店で販売を始めると、お客様からは想像以上の反響が!

「こんなに果実感のあるソーヴィニヨン・ブランは初めて!」
「え、全然品種のイメージと違うワインですね!」
というお声に加え、
「このワインが好きで、ヴィノスやまざきに入社を決めました!」
という若手社員や、個人的に購入しインスタに上げているスタッフもいるくらい、社内でも大人気。

 

 

いまでは白ワイン売れ筋No,1に挙げられることも多く、店頭の在庫がなくなってしまったときには、ケース単位で入荷待ちのお客様がいらっしゃいます。
またその後現地のソーヴィニヨン・ブラン品種の世界大会ではこの蔵元のワインが1位を取り、名実ともにNo,1の座を獲得したのです。

「本当にこのワインに出会えてよかった。このワインを飲まなかったら、きっとソーヴィニヨン・ブランを嫌いになってしまっていたかもしれない・・・。」
当時を振り返ると、心からそう思います。

 

 

昨日の動画でもありましたが、今年2020年は天候も良く収穫も早まり、ぶどうにとっては最高の年になりそうです。
家族経営なのでワイン造りも通常通りの運営を続けていますが、普段ひいきにして頂いている地元やパリのレストランなど、飲食店への流通がなくなってしまっている状態がとても悲しい、と言っていました。

※こちらの写真をクリックして頂ければ、蔵元からのメッセージをご覧いただけます。

私たち日本も、一部地域を除き全国的に緊急事態宣言が解かれ、経済や生活の再建をするのに大事な時期でありますが少しだけ想いを馳せ、ワインを飲みながら遠いフランスの大地で頑張っている生産者を応援してみてはいかがでしょうか。
…長くなりましたので、今日はここまで。
もう一つの蔵元、「プティプロ」はまた別の日にご紹介をさせていただきますね。
買い付け隊 岩谷