【突撃!買付隊】ヴィノスやまざきと、ある一人の男の挑戦

ヴィノスやまざきと、アレハンドロ・ブルゲローニの挑戦

本日のブログでは、私たちヴィノスやまざきと、ワインに情熱を注ぐある一人の男の、2つの挑戦についてお話ししたいと思います。

当店では、たとえ無名の産地であっても、美味しいワインがあると聞けば、地球の裏まで足を運んで買い付けます。そのため、長年ワイン業界で働いてきた私たちですら、時々「この国でも、ワインを造っていたんだ!?」と驚かされることも。

その一つが、現在店頭で大ヒットとなっているウルグアイの「ガルソン」。著名ワイン専門誌で世界TOP100ワインにも選出されるなど、世界のバイヤーから熱い視線を集める蔵元です。

彼らの看板ワイン「ガルソン・タナ・レセルバ」を初めて口にしたとき、「グラスの底が見えないくらい濃い・・・味わいも凝縮していて抜群に美味しいけど、それだけでなく、酸味と渋みとのバランスの良さもある・・・これはいける!」と確信。

しかし当時は、ウルグアイのワインなんて聞いたことがなく、ソムリエ協会の教本にも載っていませんでした。

果たして売れるのか・・・?

そこで、試しに定期便と、当店が2年に一度開催している試飲イベント「蔵の祭典」でお披露目をしたところ・・・あっという間に人気に!
最初はもの珍しさから飲んでいた方も多かったのですが、次第にリピートする方が増え、口コミでどんどん広まり、大ヒット商品へと成長していったのです。

そんなガルソンですが・・・
そもそも、無名の産地であったウルグアイの地で、世界に名を轟かせるワインが生まれたのはなぜか?
その陰には、ある一人の人物のワインにかける情熱がありました。

その人物が、アレハンドロ・ブルゲローニ氏です。

南米を代表する実業家であるブルゲローニ氏は、ワインをこよなく愛し、出身地のアルゼンチンをはじめ、世界各国のワイナリーを手がけてきました。

南米のワインといえば、チリやアルゼンチンを思い浮かべる方が多いかと思いますが、これらの国に隣接しながらも、ほとんど注目を浴びることがなかったウルグアイのワイン。もともとウルグアイのワインは、ほとんどが国内で消費されてしまい、あまり輸出されることはありませんでした。

しかしながら、ウルグアイでその大自然を目にしたブルゲローニ氏は、一目で「この場所なら素晴らしいワインが出来るに違いない」と直感。世界の銘醸地を知り尽くした彼が、当時まだほとんど注目されていなかったウルグアイのガルソン村で、自ら切り開き、立ち上げたのが「ボデガ・ガルソン」なのです。

私自身も、日本から20時間以上かけて実際に現地を訪問し、かなりの衝撃を受けました。
海から内陸に向かって、幾重にも連なる丘に広がるぶどう畑・・・
ガルソンは、環境に配慮したワイン造りを行っていますが、ワイナリーとぶどう畑の周りには、手つかずの大自然がたくさん残っていて、これほどまでに自然と調和したワイナリーは、初めてでした。

ガルソンの畑は、なんと1,000以上もの区画に細かく分けられ、それぞれの区画にあったぶどうが植えられていて、徹底的に管理されています。
地形が複雑すぎて、隣の区画でも、日当たりや土壌が異なり、ぶどうの出来が違うとのこと。
ここまでするのか・・・と衝撃的すぎて言葉を失っていたところ、「正直大変だけど、全ては美味しいワインを造るためだよ。」と笑顔で教えてくれました。

世界中を飛び回る多忙なブルゲローニ氏ですが、実は昨年、直接お会いすることができました。
話を聞くと、「日本のパートナーには、数々の無名産地のワインも大ヒット商品に育て上げてきたヴィノスやまざきしか考えられないと思っていた。」とのこと。

仕事に没頭しながらも、家族を何よりも大切に思う彼は、何か自分の大切なものを子供たちに残したい・・・と思い、自分のワイナリーを持つことに決めたのだそうです。
「だからこそ、本当に良いワインを造りたいんだ。」と語っていたブルゲローニ氏。
ビジネスマンであるブルゲローニ氏ですが、ワイン造りに関しては、ビジネスとしてではなく家族への愛情が込められている。だから、あんなに美味しいワインができるんだ・・・そう実感しました。

ヴィノスやまざき有楽町店にて(中央)アレハンドロ・ブルゲローニ氏(左)ボデガ・ガルソンのワイナリー最高責任者


そして最後に、ブルゲローニ氏はこう切り出してきました。
「そんな君たちに、実は新しく紹介したいワインがあるんだ。」

こう言って、おもむろに取り出したのが、彼が手がける新作ワイン・・・

イタリア屈指の銘醸地トスカーナを代表する産地キアンティの「ドゥエ・アルビエ」と、バローロやバルバレスコにも並ぶ三大銘ワイン産地の一つモンタルチーノの「ブリッツィオ」。
さっそく試飲をしてみると・・・どちらも濃くて美味しい・・・!

11世紀から続く歴史あるワイナリーを、ブルゲローニ氏が買い受けたことで、未来を見据えて次世代に受け継いでいくため、ここでも環境に配慮したワイン造りを行っています。
それでも、もちろん美味しいことが大前提。
土地や品種の個性を引き出した旨みあふれるワインに、買付を決意しました。

こうして新たに出会ったワインたちを、今月ようやく、日本で初めてお披露目できることになりました。
この新着ワインたちは、ブルゲローニ氏が手がける他のワインと共に、WEB限定の「アレハンドロ・ブルゲローニの挑戦セット」でもお楽しみいただけます。

突撃買付隊はこれからも、美味しいワインがあればどこへでも、世界の裏側までも駆けつけます!
今年の秋冬も、とんでもない面白い産地から、新しいワインが到着するかも!?
私たちと蔵元の挑戦は、まだまだ続きます!ご期待ください!


突撃買付隊 ソムリエ 福井

これぞ究極のコスパ!?プレミアムワインの蔵元が造る自家用ワイン

「ヴィノスやまざきは、手頃で美味しいワインが多いから、日常的に楽しめる。」

そういった声をお客様からたくさん頂戴します。
ワインを日常的に、気軽に楽しんでもらいたい・・・そんな想いで、世界各国の蔵元に価格・味わい・ラベルまで事細かに交渉し、こだわりのワインをお届けしています。

しかし、やはり特別なシーンには、少し高めのプレミアムワインを楽しみたいというお客様も。
また蔵元も、自身が手掛けるワインの中でも一番自信のあるワインを、日本のお客様に飲んでもらいたい、という想いがあります。
そのため、世界の蔵元を訪れ、セラーの隅々まで探して交渉して入手した「プレミアムワイン」もご用意しております。(プレミアムワインはこちらから>>

その中でも、私が実際に現地を訪れ、その味わいに感動したワインの一つが「ジオリス」。
現地のセレブも愛飲する!?という、蔵直プレミアムワインを代表する蔵元の一つです。

中でも、彼らの旗艦ワインが「ジオリス・メルロ」。

凝縮した果実味ときめ細かいタンニン(渋味)が特徴の「ボルドースタイルのワイン」を得意とする、彼らの看板ワイン。ダークチェリーの凝縮された果実味と、ほのかなスパイスの風味に、きめ細かいタンニンが調和しています。深み、複雑さ、上品さに満ちあふれた、風格ある味わいです。

こんなすごいワイナリーにどうやって出会ったのか・・・それは20年前にさかのぼります。

ヴィノスやまざき買付隊がカリフォルニアを訪問した際、現地のワインショップのソムリエに「今一番注目のカルフォルニアのワインは?」と聞いて紹介してもらったのがこちらの「ジオリス・ワイナリー」。

実際にその場で試飲してみると、「洗練された果実味、濃密だけど渋みはきめ細かく、バランスの取れた味わい。しかも余韻が長い・・・今まで味わったことのないワイン!」と衝撃を受けました。

早速ワイナリーに向かったのですが、ガードレールがない険しい山道が続き、道案内の看板もない・・・
山奥のこんな辺鄙な場所にあるとは知らず、四苦八苦しながらたどり着きました。

早速、オーナーのウォルター氏に「ぜひ、ジオリスのワインを日本で販売したい」と話しましたが、輸出できる本数がないとのことで、答えは「NO」。
その後、何度も交渉しましたが、取引してもらうことはできませんでした。

しかし数年後、粘り強い交渉がついに功を奏し、ウォルター氏から「少量なら輸出できる」と連絡があり、譲ってもらえるようになったのです。

そんなジオリスは、もともと生産量が少ないこともあり、現地でもなかなか流通しておらず、顧客リストに載っている一部の人しか手に入らないようなプレミアムワイン。
人気の高まりもあって、年々価格が上昇してしまいました・・・

「彼らのワインを、もっと気軽に、日本のお客様にお楽しみいただく方法はないだろうか・・・」
そこで現地に飛び、交渉の末、ジオリス家が自家消費用に造ろうとしていたワインを、「ジオリス・ファミリー・ワイン」として特別に分けていただけることになったのです。

赤は、ジオリスがもっとも得意とするメルロを主体に使用しています。
先にご紹介したフラッグシップの「ジオリス・メルロ」は、若いヴィンテージでも7,800円・・・しかし同じ風格とぶどうの凝縮感を、今だけ特別価格2,980円でお楽しみいただけます。
白も、白桃や白い花、ハーブのような華やかな香りにあふれ、ぶどうの旨みにあふれています。

最初は、本当にこの価格でいいのか・・・?と迷いに迷いましたが、「少しでも多くの方に、ジオリスのワインを知っていただく機会になれば」という想いで、今回さらにウォルターさんと交渉を重ね、この価格を実現したのです。

ところで、ワイン好きの方の中には、「メルロなのにブルゴーニュボトル・・・?」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。メルロのワインは、一般的にはボルドーボトル(いかり肩)に入れることが多く、ブルゴーニュボトル(なで肩)はあまり使われません。
実は・・・こちらのワインも、もともとはボルドーボトルでした。しかし、あくまで自家用ワインで、その時ワイナリーにあるボトルに瓶詰めしたために、今回のロットはブルゴーニュボトルでのご案内となります。(詳しくはこちらから>>

有機栽培が盛んな注目産地メンドシーノの老舗蔵元の濃厚赤ワインや、当店が蔵元と一緒に開発したプレミアムワイン「コロ」などが入った「秋のおすすめ 畑直送ワイン6本セット」でもお楽しみいただけます。

私たちはお客様の期待に応えるためなら、山奥の辺鄙な場所でも、たとえ地球の裏側であっても、こだわりワインを探します。
当店自信のバリューワインはもちろん、プレミアムワインも、是非その日の気分やシーンに合わせてお楽しみください!

商品部 ソムリエ 保坂

【Vinosお店だより~仙台店~】ワインが苦手・・・そんな方に贈りたい一本

こんにちは。
Got Wine? Vinos Yamazaki(仙台パルコ店)店長の手代木です。



当店は、東北で唯一のヴィノスやまざき店舗として、東北の中心部である仙台駅前に位置しております。

駅の目の前という立地ということで、お仕事帰りに家飲み用のワインや、観光にいらしたお客様がお土産にワインをお求めになるなど、日々多くのお客様にご利用いただいております。
直輸入の蔵直Rワインを中心に、今注目の東北・宮城ワインなど地元のワインも取り扱っております。

ふだんヴィノスやまざきの別の店舗をご利用いただいている方の中には、「あれ?ユニフォームが違うな」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

仙台店のコンセプトは、「ワインをよりカジュアルに、身近なものに」。
このカジュアルなユニフォームも、ワインをより身近に感じてほしい、という想いからです。

特別な日に飲むワインも良いですが、日々の暮らしを彩るものとして、またお食事を引き立てるものとして毎日のようにワインを楽しんでいただきたい。
そして、決して難しい飲み物ではなく、誰もが気軽にワインを楽しめるようになってほしい。
そんな想いで、お店づくりや、専門用語などをなるべく使わない分かりやすい接客を目指しております。

本日は、そんなワインの入口にもピッタリな、仙台店で大人気のワインをご紹介させていただきます!

そのワインが、「ソレイユ・キュヴェ・ユウコ」。

仙台駅前にあるパルコの中には、オシャレなアパレルショップなども多くあり、当店も他のワインショップに比べて若いお客様が多くいらっしゃいます。
ふだんワインを飲まないお客様からは、「ワインは難しい」「渋くて飲みにくいから苦手」と言われてしまうこともあります。

しかしお店の前を通るお客様にこのワインを試飲していただくと、
飲みやすい!」「私でも飲める」「美味しい!
など、うれしいお言葉を多く頂戴します。

もともとワインを飲まなかったけれど、今ではすっかりこのワインのファンになり、毎月ケースで買われる方もいらっしゃるほどの、当店を代表する人気ワインの一つです!
※現在は無料試飲・有料試飲共に休止しております。

この「ソレイユ」が誕生したきっかけは、買付隊長・種本の母の一言がきっかけでした。

「通に好まれるワインだけではなく、私達のようにアルコールに弱い中高年の女性でも飲める、低アルコールで甘口の赤で、ポリフェノールたっぷりの美味しいワインを探しておいで。」

当時、病院の先生から「健康のためにポリフェノールを摂りなさい」と言われていた母のリクエストとあってフランス中で探し求めたそうです。
しかし、そんなワインがあるはずもなく・・・

「甘口で低アルコールの赤ワインなんて・・・」となかなか取り合ってもらえない中で、やっとの思いでそのワインを実現してくれる蔵元に出会い、オリジナルで造ることができるようになったのです。
そして発売以来、全国のお客様にも愛される、当店を代表するワインとなりました。

夏は冷やして、冬は温めてホットワインに・・・様々な楽しみ方がございます。
1年中違った楽しみ方が出来るのも、このワインの良いところ。

スクリューキャップで、オープナーが無くても簡単に開けられるのも、うれしいところ。
お得なケース買いでご自宅にストックしておいて、気が向いたときにいつでも気軽に楽しめるのが、人気の理由です。

ぜひ日々のワインに、初めてワインを飲む方と一緒に、健康に気遣う方へのプレゼントに・・・
色々なシーンでご利用いただけたらと思います。
「敬老の日」のプレセントにもオススメですよ!(「敬老の日」のおすすめワインはこちらから>>

そして、通常はQVCでしか販売していない「ソレイユ・プレステージ・ホワイト」と、「ソレイユ・キュヴェ・ユーコ」が3本ずつ入った「ソレイユセット」を特別にご用意いたしました!
ご自宅用やプレゼントに、ぜひご利用ください。

ワインを好きになる方が、一人でも増えれば。
そんな思いで、本日のブログを書かせていただきました。

ぜひ、ワインのある素敵な暮らしをお楽しみくださいませ。
ご来店もお待ちしております!


Got Wine? Vinos Yamazaki(仙台店)店長 手代木

「敬老の日」には、ワインで想いを贈りませんか?

9月21日(月)は敬老の日。
今年はコロナへの心配もあり、ご家族に直接会いたいけれども、なかなか会いに行けない・・・
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「いつもありがとう」
「いつまでも元気で」
その想いを、ワインに込めて贈りませんか?

「敬老の日」に、何をもらったらうれしいだろう・・・そんな話し合いを重ねて、「健康と絆を贈る」をテーマに、おすすめワインと日本酒をセレクトしました。(詳しくはこちらから>>
健康にいいといわれるポリフェノールたっぷりの赤ワインや、家族経営の小さな農家が造るワイン、飲む点滴とも言われるあまざけなど・・・

中でも「自分が贈るならこのワイン」と、ヴィノススタッフから絶大な支持を集めるワインが、こちらの一本です。

シャトー・ムーラン・オーラロック2011

シャトー・ムーラン・オーラロック」は、当店を代表するボルドーワインの一つ。
畑、選果、熟成・・・全てにこだわり抜いた、職人エルヴェさんが手がけています。

ボリュームあふれる圧倒的な果実味に、豊富にあるはずの酸味が隠れてしまうほど。
そして、ボルドーワインらしい力強いタンニン(渋み)と樽の香りが、見事に溶け込み調和しています。

このワインを造るエルヴェさん一家とは、まるで家族のような関係。
私たちも現地に何度も足を運び、またエルヴェさん自身も日本を何度も訪れ、強い絆を築いてきました。

エルヴェさんとの出会いは、1994年。ワインの直輸入を始めて、約1年経った頃のことです。

世界屈指の高級ワイン産地、フランスのボルドー地方の中でも、「フロンサック」というあまりメジャーではなかった地区に、「ネゴシアン*を通さない上、なかなかワインを譲ってくれないが、地元では密かに話題になっているシャトーがある」と知人から聞きつけ、早速訪ねてみました。
*フランスのボルドーでは、ほとんどのシャトーが「ネゴシアン」と呼ばれる仲買人を通じて商取引を行います。

当主のエルヴェさんに話を聞いてみると、フロンサック産ワインの品質を向上させるため、自分のシャトーだけでなく、地域全体の畑の品質向上にも取り組んでいるとのこと。

試飲させてもらうと、格付シャトーにも負けない、力強さと深いコク、複雑味・・・
あまりに骨格がしっかりしていて、「熟成させればもっと美味しくなるのに・・・」と思っていたところ、奥のワインカーヴに案内してくれ、10年熟成のワインを飲ませてくれたのです。

その美味しさに感動し、どうしても輸入したいと交渉をしたところ、
「あなたたちのような人が来るのを待っていたんだよ。」
エルヴェさんはそう言って、輸入を開始できることになりました。
そして、エルヴェさん一家との長年の関係は、それから現在まで続いています。

新しいお店が出来た時は、エルヴェさん自ら店頭に立って試飲販売を、また当店で輸入している他の地域の生産者に、自分の親友でボルドー1級シャトーの醸造も手がけた著名ワインコンサルタントを紹介してくれたこともありました。(エピソードはこちらから>>

26年前に初めて出会ったときには若かったエルヴェさんも、今では孫も生まれておじいちゃんに。
現在では、息子のトーマさんがその情熱を引き継ぎ、ワイン造りを行っています。

人と人との繋がりを、これほど感じさせてくれるワインは、他にないかもしれません。
大切な方への贈り物に、そしてご自身用にも、ぜひお楽しみただきたい一本です。

そして、さらに特別な一本を贈りたい方には・・・
ワインにお名前と一緒にメッセージを彫って贈ることができる「メッセージワイン」サービスを開始します!(詳しくはこちらから>>
こちらもぜひ、あわせてご利用ください。

マーケティンググループ ソムリエ 本島

【速報】お急ぎください!TVで放送された話題のナパワイン!

9月6日(日)深夜、人気TVショッピングチャンネル「QVC」で、当店がナパ・ヴァレーの蔵元と共に造り上げた赤ワイン「トロフィー・プレミアム・ナパ・ヴァレー・アトラス・ピーク」が放送されました!

通常QVCでは、甘口&低アルコール(6%)の赤ワイン「ソレイユ」シリーズが大好評ですが、今回は当店初となる7,000円を超える本格赤ワインのご紹介となりました。

もちろん自信を持っておすすめできるワインですが、低アルコールのワインを売っている番組のショーで、果たしてがっつり系の本格赤ワインが売れるのか!?
スタッフも緊張の中、生放送を迎えました。

結果は・・・
生出演していた買付隊長・種本も、リアルタイムで見ていた私自身も、びっくりする展開に・・・!

まず、一口飲んだQVCの番組ナビゲーターが、どうしたのか飲んだ瞬間に無言になりました。
そして、一緒に飲んだ買付隊長・種本も、思わず無言に・・・
番組の途中で、無言になってしまうなんて・・・!?通常でしたらありえません。

しかし、見ていた私には
「美味しさに思わず言葉を失ってしまった」
そんな風に見えたのです。

そう感じたのはきっと私だけではなかったと思います。
そんな二人の様子を見てか、当初用意していた500本が、なんと放送開始後30分で完売!

そんな話題のワインが「トロフィー・プレミアム・ナパ・ヴァレー・アトラス・ピーク」。

一体どんなワインなのか?
QVCでお伝えしたその味わいの秘密を、ご紹介させていただきます。

★ポイント1 殿堂入りを記念
アメリカ大使館から、アメリカのワインを普及することに貢献したとして「米国農産物ホール・オブ・フェーム(殿堂)」をワイン業界で初めて受賞!これを記念して造られた、当店オリジナルワインです。

当店の赤ワイン部門人気No.1の座を長年維持し続ける「メリタージュ」シリーズを手がける、ナパ・ヴァレーの匠「ストーンヘッジ・ワイナリー」と共に造り上げました。
長年の絆により、実現した一本です。

★ポイント2 小地区「アトラス・ピーク」のぶどうを厳選
世界的なワイン産地ナパ・ヴァレーの中でも、標高が高く、特に質の高い濃厚なワインが生まれる「アトラス・ピーク」地区の、旨みが凝縮したぶどうを使用した、こだわりのワイン!

通常であれば、この地区のぶどうを使ったワインは、1万円を超えるものがほとんどで、中には数万円するものも・・・そんな中、蔵元と共に畑の選定から行い、オリジナルで造り上げたからこそ、この価格を実現することができました。

★ポイント3 とにかく濃くて美味しい!
とにかく濃厚でパワフルな味わい!実際の生放送では、一口飲んだ番組ナビゲーターが、驚いて言葉を失ってしまったのでは!?と思えるくらい美味しそうに見えたほど…!
アトラス・ピーク地区のぶどうだからこそ、この味わいに仕上げることができました。たっぷりの完熟ぶどうの旨みに、樽の香りも広がる、赤ワインファンなら見逃せない一本です。


そして只今、こちらの「トロフィー・プレミアム・ナパ・ヴァレー・アトラス・ピーク」が入った、ワインセット「蔵元と共に造り上げたオリジナルワイン5本セット」もご用意しております!


しかしながら、QVCであまりに好評だったため、ご用意できる数が少なくなってしまいました・・・

ナパ・ヴァレーの濃厚赤ワインと白ワインから、20年来のパートナーである貴族の蔵元と共に造った樽熟ワインまで、当店の看板ワインを堪能できるセットです。
ぜひこの機会に、お楽しみくださいませ!

マーケティンググループ ソムリエ 本島

【食いしん坊Cookブログ】Enjoy Wine Life!シチリアづくしのマリアージュ編

「このワインとは、どんなお料理を合わせればいいですか?」
お客様から、よくこういった質問を頂戴します。

用意したワインと相性のいい食事やおつまみを組み合わせると、ワインを2倍も3倍も美味しく楽しめますよね。

合わせるお料理に迷ったら、選び方のポイントは3つ!
  ① 共通の味わいで合わせる
  ② 真逆の味わいで合わせる
  ③ ワインと食材を同じ地域のもので合わせる

①は例えば、柑橘系の香りや味わいを感じるワインには、オレンジやレモンを使ったソースのサラダを、ナッツの風味があるワインにナッツを、といったように、共通項を探して組み合わせる方法。

②は、まるでスイカに塩を合わせるように、極甘口のワインには塩気の強いブルーチーズなど。こんな真逆の組み合わせも、実はお互いに引き立てあい、ワインを一段と楽しめる組み合わせの一つです。

そして③のように、用意したワインと同じ地方の食材や料理を合わせるのも、素敵な食卓を彩る方法の一つです。

そこで!
本日の【食いしん坊Cookブログ】では、③の方法で、同じ地方のワインとお料理をご紹介いたします。
イタリアの南にあるシチリア島で造られる羊乳とサフランのチーズを使った簡単シチリア料理に、同じシチリア島で、自然派ぶどう農家が造る果実味たっぷりでフレッシュな白ワインと合わせました。

実は、本日ご紹介するワインとチーズは、毎月おまかせでお届けする「蔵直Rワイン定期便」の中でも、ワインと相性ぴったりのおつまみをセットでご案内する「ENJOYコース」で、実際に会員様にお楽しみいただいた組み合わせです。

今回のワイン×チーズのように、お申込みいただいた会員様にだけ、相性ぴったりのワインとおつまみを、ヴィノスやまざきのソムリエ陣が世界中からセレクト!おつまみは、そのままでももちろん、今回のレシピのように、お料理に使ってもお楽しみいただけます。
詳しくはWEBまたは店頭、お電話(0120-740-790)、LINEにて、ぜひお気軽にお問い合わせください。

本日のレシピに合わせた白ワイン「シチリアーニ・ビアンコ」は、イタリアの南に浮かぶ地中海最大の島、シチリア島の白ワイン。
シチリア島は、イタリアの中でも、特に数多くの土着品種(その土地や地域でしか栽培されていないぶどう品種)が存在し、有機栽培を行う農家も多く、近年注目を浴びています。

イタリアのワイン法に基づいた格付けにとらわれることなく、いち早く土着品種と国際品種をブレンドしたワインを造り、国際市場で高く評価されるワインが増えたことで、最近では「スーパー・シチリアーナ」と呼ばれる高級ワインも多く登場してきました。

このワインを造る「ディ・ジョバンナ」は、シチリアで最も長く続く家族経営のぶどう栽培農家の1つで、現在ではグンターさんとクラウスさんの兄弟がワイン造りを行っています。

標高400m以上の高台に所有している自社畑では、有機栽培を実践。
昼間は日照量が多く温暖なため、ぶどうはしっかり完熟して、豊かな果実味を持ちます。そして、夜には冷たい風がぶどうに適度な酸味と繊細さをもたらし、シチリアの中でも優れたワインが生み出される銘醸地なのです。

さらに、イタリア政府農林省の有機認証の厳しい規定を満たし、シチリアで最初に認証を取得しただけでなく、EUのオーガニック食品・農法の認証もクリアし、シチリアの生産者たちを牽引するリーダー的蔵元です。

そんな彼らが造る「シチリアーニ・ビアンコ」は、所有する畑の中で最も古く、代々大切にしている畑のぶどうを中心に使用。そして、土着品種であるグリッロ種だけでなく、国際品種のシャルドネやヴィオニエもブレンドした、スーパー・シチリアーナ・スタイルのワインです。

まるで摘みたての花束のような鼻をくすぐる豊かな香りと、よく熟れたメロンやオレンジに似た風味があり、濃厚な果実味が楽しめます。爽やかな酸味は、今回用意したようなお料理だけでなくても和食にも相性がよく、日々のお食事と一緒にお楽しみいただけます。

本日のブログでご紹介したワインと食材は「食いしん坊Cookブログセット~シチリアづくしのマリアージュ編~」でもお楽しみいただけます!ぜひご利用ください。

ソムリエ 岩谷

衝撃の出会いを果たした、「畑直送」のピノ・ノワール

昨日のブログでもご紹介しましたが、本日から「From Vineyardワインフェア」が始まりました。
美味しいワイン造りを陰で支えるぶどう農家たちを知ってほしい・・・そんな思いでお届けする、Vineyard(農家)のワインばかりです。

本日は、そんなVineyard(農家)のワインの中から、私が衝撃を受けた一本「DNAヴィンヤーズ ピノ・ノワール」をご紹介したいと思います。

以前もブログで少しお話ししたのですが、赤ワインを代表する黒ぶどう品種「ピノ・ノワール」から造られるワインで、コスパの高いものを見つけるのは至難の業。
なぜなら、本当に良いピノ・ノワールが栽培できる場所は限られているから・・・

世界的に有名な産地といえば、フランスのブルゴーニュ地方ですが、このピノ・ノワールというぶどうは、数あるぶどう品種の中でも特に繊細。気候だったり、地形だったり、土壌だったりと、場所を選ぶため、需要に対して、生産量が相対的に少なくなってしまうのです。
そして、私自身もブルゴーニュ地方でピノ・ノワールの栽培に携わっていたのですが、育てるのに手間がかかるという難しさもあります。

そんなことから、コスパの高いピノ・ノワールは中々見つからないのですが、私たちはカリフォルニアで「マホニー・ピノ・ノワール」というワインと出会いました。
マホニーとの出会いはこちらから>>

このワインの生産地であるカーネロス地区は、カリフォルニアの中でも冷涼な地域で、フランスのシャンパーニュメーカーが「アメリカでスパークリングワインを造るならここ!」というほど、まさにその実力が認められた場所なのです。
このカーネロス地区をリードしてきた生産者「マホニー」が造るピノ・ノワールとの出会いは、まさに奇跡!?と思うほどでしたが、私たちはそれに匹敵する、いや超えるかもしれない一本に出会ったのです・・・

そのワインが、「DNAヴィンヤーズ ピノ・ノワール」。

グラスに注ぐと、ピノ・ノワールらしい赤いフルーツの芳醇な香り。上品さのあるマホニーとは少し違って、ジューシーとも言えるほどのたっぷりの果実味が押し寄せてきます。果実の柔らかさの中に、タンニン(渋味)と、程よい酸味、芯の通った骨格もあり、ブルゴーニュワインのような本格的な味わい・・・

初めて口にしたときは、マホニーに出会った時のような衝撃を受けました。

生産地は、カリフォルニア沿岸部のソノマ地区にある「ロシアン・リヴァー・ヴァレー」という小地区。
実は、ソノマもピノ・ノワールでは昔から有名な産地で、しかも「ロシアン・リヴァー・ヴァレーと言えばピノ・ノワール」と言われるほどの銘醸地なのです。
カーネロス地区と同じく、冷涼でぶどうの生育期間が長いおかげで、上品な酸味と旨み、そして優雅な風味がギュッと詰まっています。

しかも、造っているのは、ヴィノスやまざきのオリジナルワイン「トゥルーヴァイン」シリーズや、カリフォルニア・ジンファンデル種の最高峰「コロ」などを一緒に手掛けてきた「DNAヴィンヤード」の醸造家デニスさん。
彼が造るワインは、他のワインからも分かるように、その品種の個性を最大限に尊重しながら、優雅さも兼ね備えています。

デニスさんは、カリフォルニア州の中でも有機栽培が盛んなメンドシーノ地区で、40年以上ワイン造りを行い、大手ワイナリーに畑の生産者を紹介し、素晴らしいワイン造りのコンサルを行っています。いわば、畑選びの目利きでもあります。

そんなデニスさんが、70歳を超えて、人生最後に自分の畑を持つ・・・という醸造家人生の夢を叶えたのです。

ひとつは、そんなメンドシーノの山の奥にある秘境の畑。ここでも、ヴィノスの「コロ」というメンドシーノ最高に認定されたワインを造っているのですが、そんな畑の目利きのデニスさんが「ロシアン・リヴァー・ヴァレーの畑を手に入れたんだ。ピノ・ノワールのワインを造ったから、ぜひ飲んで欲しい。」と飲ませてくれたのが、「DNAヴィンヤーズ ピノ・ノワール」でした。

しかもその畑は、「カリフォルニアの至宝」とも呼ばれている、カリフォルニアのピノ・ノワールを代表する某有名ワインのぶどう畑の真隣。

匠の醸造家が、カリフォルニアでもトップクラスの畑のぶどうから造るワイン・・・美味しくない訳がありません。

マホニー・ピノ・ノワール」と「DNAヴィンヤーズ ピノ・ノワール」。
このヴィノスやまざきがおすすめする、2つの「畑直送」のピノ・ノワール。
造り手も場所も違うので、もちろん味わいは異なりますが、共通するのは、品種の個性が上手に表現されているところ、そして丁寧に造られたワインであることです。

まだまだ暑さが残るこの季節。
ぜひ少し冷やして、時間をかけながら変化を楽しんで飲み比べてみてください。

ソムリエ 寺田

【プロフィール紹介】 フランスの国立醸造学校を卒業後、ブルゴーニュ地方の超有名ドメーヌでワインの醸造経験を積む。帰国後は、生産者の想いをお客様に届け、日本でもワインをもっと気軽に楽しんで欲しいと、ヴィノスやまざきに入社。豊富な知識を活かし、買付から社員教育まで、幅広い業務を担当中。ピノ・ノワールの試飲力は、ブルゴーニュのプロからも高い評価をされている。

蔵直のその先へ・・・畑からお客様へお届けする「畑直送」ワイン

9月のテーマは「From Vineyard畑直送)」。
実はこれは、ヴィノスやまざきが長年取り組んできたテーマでもあるのです。

現在、世界のトップ産地として君臨するカリフォルニア、ナパ・ヴァレー。
有名ブランドのワイナリー名でワインを選ぶ方や、こうしたワインを啓蒙していることも多いのですが、実は、こうした多くの有名ワイナリーを支えているのはVineyardぶどう農家)なのです。

特にナパ・ヴァレーは、ナパ以外の産地のぶどうを一部ブレンドすることも許されています。
あまり知られていませんが、実は、有機栽培が盛んなメンドシーノなど、近隣の産地の有名な畑のぶどうをブレンドすることも多く、農業地域であるメンドシーノのぶどうの大部分は、ナパ・ヴァレーの有名ワイナリーに販売されているのです。

私達は、ワイナリーのブランド名でワインを高く売るのではなく、その陰で素晴らしいぶどうを造っているVineyardを訪れ、彼らの造ってきたワインを世に出してきました。

そんな中、久々に出会った大ヒットVineyardが、ネルソンです。

出会いのきっかけは、数年前にもう無くなってしまったのでは?とも言われていた「オレンジ・マスカット」という希少なぶどうで造られたワインを探していた時。

もともとはカリフォルニアで広く栽培されていた品種でありながら、多くのぶどう農家は、大手ワイナリーに売りやすい他の品種にぶどうを植え替えてしまいました。
そんな中、メンドシーノを訪問した際に、奇跡的にオレンジ・マスカットのぶどうを造っているネルソン・ファミリーを地元の広報誌で見つけて、訪ねたのがきっかけです。

オレンジ・マスカットを植え替えなかった理由としては、
「植え替えるお金がなかったんだよ。」というのと、
「息子がいつか帰ってきて、後を継いでくれたら自分たちのワインを造りたいから。ぶどうを大手ワイナリーに売らないで、ワインを造りたいんだ。」
と話していた、ネルソンさん。

交渉の末、当店のためにオレンジ・マスカットのワインを造ってもらえることになり、その数年後には息子のクリスさんが本当に帰ってきました。

有名ワイナリーで醸造技術を学び、素晴らしいワインを造るようになったのです。
その彼が手がけた最初のワインが、こちらの「ネルソン・メルロ」。

もはや甘ささえ感じられるたっぷりとした果実味、でも甘ったるくならないきちんとした酸味もある。
高級なフレンチオークで樽熟成し、果実と酸と渋みが、柔らかく溶け込んでいるのです。
旨い・・・

これは、大ヒットする・・・
そんな予感がしました。

ワイン人生30年の中で、何度か、飲んだ瞬間に「これは大ヒットする!」と直感したことがあります。
こうしたワインは、本当に大ヒットしてきました。

1995年にフランス、ボルドー地方のコート・ド・カスティヨンという当時は無名だった産地で見つけて大ヒットとなった、あるワインと出会った時の印象と似ています。しかし、その後そちらのワインは価格がどんどん上がってしまい、1980円だったワインが今では5000円以上に・・・(もちろん、当店はもう輸入していません。)

私は、このネルソンのメルロを1980円で売ろう、と決意しました。
ネルソンが、ぶどうを有名ワイナリーに売って造ったとしたら、おそらく5000円位の値付けになってしまうと思います。

愚直なまでに素晴らしいぶどうを、家族で造る農家。
そんな農家が自分たちで造るワイン。

有名ワイナリーの陰に隠れて原料ぶどうを造り続けてきたVineyard(農家)の人達に、スポットライトがあたるようなワインを届けたい。
そしていつかは、ブランド名ではなく畑名でワインが語られるようになってほしい・・・
(すでにアメリカ国内では、そんな動きも始まっています。)

そんな気持ちを込めた「From Vineyardワインフェア」が、明日から始まります。
是非、他のVineyardのワインもお試しください。

買付隊長 種本

樽入りのボジョレー・ヌーヴォー!?こだわりの職人ギヨさんは今

9月に入り、ヨーロッパや北米など北半球の国々では、本格的な収穫シーズンが到来しました。
当店のパートナー蔵元も、今収穫で大忙し。
現地の生産者からは、「収穫が始まったよ!」という知らせが続々と届いています。

フランス、ブルゴーニュ地方南部のボジョレー地区でも、そろそろ多くの生産者は収穫を始める時期。
その年に収穫したぶどうから造る新酒「ボジョレー・ヌーヴォー」に使われるガメイ種も、フレッシュな味わいに仕上げるために、他のぶどう品種に比べて早い時期に収穫されることが多いのです。

ところが先日、当店人気No.1のボジョレー・ヌーヴォー職人、ペール・ギヨさんに話を聞いたところ、「ぶどうの出来はパーフェクト。でも、収穫はまだまだ先だよ。」とのこと。

なぜ、そんなに収穫が遅いのか・・・?

本日は、ギヨさんとの出会いとともに、ボジョレー・ヌーヴォーに注ぐこだわりと情熱についてご紹介したいと思います。


フランスのボジョレー地方で長くワインを造るギヨさんは、「ボジョレーの革命児」のような存在。
そんな彼との出会いは、今から15年以上前にさかのぼります。

フランスのボジョレー地方では、ガメイというぶどう品種から赤ワインを造っています。
通常ボジョレーワインは、淡い色合いに、軽やかでフルーティな味わいが特徴です。

当店でも、ボジョレー・ヌーヴォーに長年取り組んできました。
しかしある年、お客様から「ボジョレー・ヌーヴォーは薄くて美味しくない・・・」というご意見をいただき、本当に美味しいワインを造る生産者を探しまわった末、若き農業青年だったギヨさんと出会ったのです。

ボジョレー地区の村名ワインの中でも、力強いワインで有名なモルゴン村の「グランクラ(グラン・クリュ=特級の意味)」の畑を所有しているギヨさん。
なんと最高樹齢が100年を超える古木のぶどうも使い、「これがボジョレーワイン!?」と思うような、骨格がしっかりしたワインを造っていたのです。

「濃くて美味しいヌーヴォーを造ってほしい・・・」と何年もお願いし、やっと造っていただいたワインは、ヌーヴォーとは思えぬ、濃くて渋みがガッツリとした赤ワイン。
それまで「ボジョレー・ヌーヴォーは飲まない」と言っていた赤ワイン通のお客様たちからも、喜んでいただけるヌーヴォーが出来たのです。

それから毎年現地に行き、一緒にディスカッションして、「さらに果実味を豊かにしてほしい」と、完熟したぶどうだけでヌーヴォーを造るように依頼してきました。
今では「モルゴン村の中でも収穫が一番遅いのではないか・・・」とギヨさん本人も言うほど、収穫をじっくりと待って完熟したぶどうから、果実味たっぷりのヌーヴォーを生み出しています。

フランスでは、南仏やボルドー地方の生産者で、すでにぶどうの収穫がスタートしていますが、ギヨさんがぶどうの収穫を始めるのは、今からまだ約一カ月先。
今年は一体どんなヌーヴォーを造ってくれるのか!?今から楽しみです!

そんなギヨさんが造る「本樽熟ボジョレー・ヌーヴォー」のご予約が、今年もスタートしました。

自宅で樽のヌーヴォー!?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、一般的に樽のボジョレー・ヌーヴォーは、パックに詰めたワインを、ディスプレイ用の樽に入れたものも多いのですが・・・当店の樽熟ボジョレー・ヌーヴォーは、木樽に職人が一樽一樽手作業で詰めて、お召し上がりの直前まで熟成するヌーヴォーです。

手作業で行うため、造れる数には限りがあり、完全にご予約受注のみでのご用意となります。

今年はこの難しい状況の中で、本当にボジョレー・ヌーヴォーの輸入が出来るのか・・・?そのディスカッションをギリギリまで重ね、なんとかご用意ができるようになりました。

3L、5L、10Lの3サイズがありますが、10Lはおそらく業界最安値・・・!?と思うほど、この厳しい状況の中でも、「美味しいヌーヴォーを、出来るだけ手頃な価格で楽しんで欲しい」とギヨさんが頑張ってくれました。

海外旅行もなかなかしづらく、イベントごとが少ない今年こそ、ご家族や友人と一緒に、ご自宅で樽ヌーヴォーを楽しみませんか?


本島

【訪問レポート~初亀醸造~】地元・静岡のこだわり抜いた酒

皆様こんにちは。
静岡本店、店長の戸塚です。

つい先日、コロナ禍の中ではありますが、少しでも新鮮でホットな情報をお伝えしたいと、日本酒の蔵元を訪問することになりました。
今回訪れたのは、当店でも多くのファンを持つ地元・静岡の老舗蔵元「初亀醸造」です。

静岡エリアの店舗で働く若手スタッフを含め、4人のメンバーで訪問しました。
若手スタッフたちは、初めて行く酒蔵にワクワク。
私自身が何度も訪れ目にしてきた「初亀」のこだわりを、後輩たちにもどうしても知って欲しい、と今回の訪問を計画しました。

初亀醸造」の創業は1636年。
静岡県内では最古、全国でも31番目に古いという、歴史のある蔵元です。

創業時の旧屋号は「足名屋」と言いました。
橋本社長曰く、昭和27年に「初亀醸造」の名を登記し、昭和30年代になって「初亀」のラベルで販売し始めたそうです。

現在の屋号である「初亀」の名は、「"初"日の出のように光輝き、"亀"のように末永く栄える」ことを願って命名されました。

橋本社長と専務から、そんな蔵の歴史についてお話を伺いながら、酒造りを行う蔵の中へ。

多くの酒蔵では、秋に収穫した新米を使って、冬から春先にかけて日本酒を造るため、この季節は酒造りを行っていません。実際の仕込みの様子は見られずとも、初めて訪れたメンバーは皆熱心に耳を傾けていました。

日本酒には、大きく分けて「普通酒」と、吟醸酒・本醸造酒・純米酒など特定の名称が付いたお酒「特定名称酒」があります。特定名称酒の中でも「吟醸酒」は、よく磨いたお米を低温で長時間かけてじっくり醸すため、手間と時間がかかります。

その吟醸酒の中で、精米歩合(お米を磨く割合)がもっとも高く、最高ランクに位置するのが「大吟醸」です。大吟醸は高いお酒・・・そんなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

「初亀醸造」でも、普通酒から大吟醸まで幅広い種類のお酒を手がけていますが、実は「普通酒」でも「大吟醸」と同じくらい手間をかけて造っているのです。

たとえば、日本酒造りには「麹(こうじ)」を造る製麹工程があり、手づくりで行う伝統的な方法と、機械で行う方法があります。「初亀」では、手間がかかるため一般的には吟醸酒にしか用いない「箱麹法」という手づくりの製麹法を、普通酒にまで行っている・・・ここまで行う蔵は、ほとんどありません。

ここまでこだわるのは「大吟醸造りは、普通酒造りの延長線上」との考えがあるからなのです。

今度はいよいよ田んぼへ。
初亀醸造で使用している静岡県オリジナルの酒米「誉富士」を育てている、朝比奈地区を訪れました。

山間にひっそりと広がる光景は・・・本当に素晴らしかった!
若手スタッフたちも、口々に驚きの声を上げていました。

静岡県藤枝市の内陸にある朝比奈地区は、寒暖の差が大きく水はけも良いため、理想的な米ができる産地。初亀で使用している「誉富士」の田んぼは、山あいの開けた平地にあり、風が吹き抜けるので、健康で美味しい米が育つのだと教えてくれました。

コロナ禍の影響により、多くの酒蔵は苦しい状況を強いられています。
それは米を育てる農家にも影響し、継続が難しくなってしまう農家もいるかもしれないとのこと・・・
今回、蔵元から直接お話を聞いて、自分たちがしっかりと魅力を伝えて販売していかないと、という使命感を改めて感じました。

そんな中、初亀醸造では、今後さらに地元米「誉富士」を使ったお酒を増やし、地に根付いた酒造りを行っていこうとしています。
「静岡県産 誉富士」を、ブランド米である「兵庫県産 山田錦」に並ぶ柱にしたい・・・そんな思いで、現在は5軒のお米農家とお付き合いをしていますが、来年はもう少し増やしていき、ゆくゆくは自分たちでお米の栽培もしたいと考えているそうです。

(写真)初亀醸造の橋本専務

お米農家、蔵元、当店、そしてお客様へ。
改めて、単にお酒を売るだけではなく、生産者とお客様を繋ぎ、お酒の文化を伝えていくことの大切さを実感しました。

初亀のこだわりは何と言っても「静岡の食と人に寄り添う酒」。

たとえば、南マグロ、カツオ、桜エビなど、駿河湾を有する静岡には、豊かな食があります。
こうした地元の食材に寄り添うお酒を醸していく。
そんな「初亀」のお酒に、今飲み頃の旬なお酒があります。

そうです、この季節に旬のお酒といえば「ひやおろし」と「秋上がり」。
(日本酒の旬についてはこちらから>>

今年は例年に比べて、より雑味がなく綺麗な味わいに仕上がりました。
純米吟醸 ひやおろし」は、ぜひ冷酒で。
本醸造原酒 秋上がり」は、冷酒からお燗までお楽しみいただけます。

そして忘れてはならないのが、「粋囲 純米吟醸」と「粋囲 特別純米酒」です。
静岡の小さな酒屋としてスタートした当店とは、長年のお付き合いがある「初亀」。
静岡の旨い酒を、全国の人に知ってほしい」という思いで、会長、社長、そしてスタッフも何度も足を運び、その思いを共有したことでようやく実現することができた、初亀と当店が共同で開発したオリジナルの日本酒です。

今後もできる限り、自分の足で日本酒の蔵元を訪問し、色々なことを学び、一人でも多くのお客様にお伝えしていきたいと思います。

静岡本店 店長 戸塚

【突撃!買付隊】残暑を乗り切る、スタミナ肉ワインをお届け!

早いもので、今日から9月。
少しずつ秋の気配が近づいていますが、それでもまだ残暑が厳しい今こそ、お肉を食べてしっかりスタミナをつけませんか?

「今夜はお肉なのですが、おすすめワインはありますか?」
そんな方に、美味しいワインのためなら地球の裏側まで足を運ぶ【突撃!買付隊】の私が、いつも必ずおすすめするワインが、こちらです。

ワインのプロのテイスターが、お肉に合うワインとして選んだ「アングロ・イノチェンティ・カベルネソーヴィニヨン」!

骨太で端正な貴公子。肉料理のためこの世に生誕!」というキャッチで、タンニン(渋み)がしっかりしているが、絹のようにしなやかで果実味溢れる味わい、と評価されました。
またワイン業界で活躍する女性審査員が選ぶ「サクラアワード」でも、過去ダブルゴールドメダルを受賞した、ワインのプロもお墨付きの味わいです。

しかし、このワインには、その上品な味わいだけでなく、ラベルにもストーリーが隠されています。

一見「A」に見えるこのラベルですが・・・
よく見ると、「I」も隠されていることにお気付きでしょうか?
実は、オーナーであるアングロさんの「A」とイノチェンティさんの「I」、2人の頭文字を組み合わせているのです。

もともとは、欧州から移住してきたアングロさんとイノチェンティさんがそれぞれ農園を所有し、いつか自分たちのワインを造りたいと夢を抱いていましたが、残念ながら叶いませんでした。
そして時が過ぎ、現オーナーであるアレハンドロさんとマリアーノさんが、曽祖父から受け継いだ畑にぶどうを植え、自社ぶどうからワイン造りを始めたのです。

このストーリーを現地で取材した際、曽祖父の夢を子供たちが叶え、真摯にワイン造りを行っている姿に感動したことを覚えています。

彼らは、標高1000mを超える秘境に近い高地で、厳しい自然環境の中で育ったぶどうを丁寧に手摘みで収穫しています。
肌に突き刺さるような強い日差しと、山から吹き下ろす冷たい風。なんという過酷な環境・・・でもこの厳しい自然こそが、完熟した素晴らしいぶどうを生み出す源なんだ、と実感しました。

もともとぶどう栽培農家であり、ぶどうの質に定評があるアングロ・イノチェンティは、なんと栽培するぶどうの85%を大手のワイナリーに卸していて、アルゼンチンのトップワイナリーも買い求めるほど。
そして、自分たちの畑の最良区画のぶどうを使用して、質にこだわったワインを生産しているのです。

そして、「肉ワイン」として欠かせないのがもう1本。

小国なのに牛肉の消費量が世界No.1で、スモーキーな香りとジューシーさがたまらない名物薪火焼ステーキ「アサード」が有名な・・・ウルグアイのワイン!
肉料理にお勧めなのが、当店で大人気のウルグアイワイン「ガルソン タナ レセルバ」です。

グラスに注ぐと、とにかく濃い・・・!底が全く見えません。
豊かな果実味にあふれ、しっかりとした骨格の濃厚赤ワインです。
ウルグアイワインを代表するぶどう品種「タナ」の持つタンニン(渋味)が、牛肉の脂っこさを洗い流してくれます。そして、ワインの果実味やスパイスのニュアンスと肉の旨みがマッチします。

このワインを造っているのは「ボデガ・ガルソン」。

ワイン専門誌『ワイン・スペクテイター』において、ウルグアイ初の世界TOP100ワインに選出され、大手航空会社ブリティッシュ・エアウェイズのファーストクラスでも採用された実績をもつなど、高い評価を数多く獲得し、近年ますます注目を浴びています。

オーナーのアレハンドロ・ブルゲローニ氏は南米を代表する経済人で、ワインをこよなく愛しています。
その彼が、「ウルグアイで、本当に世界クラスのワインが造れるのか?」という周囲の声を押し切って、自ら切り開いたのが「ボデガ・ガルソン」です。

現地を訪れると、ワイナリーには最新の醸造設備が並んでいて、個々のワインがテロワール(気候や土壌)を存分に表現することができると言います。

また自然な造りを大事にしており、厳しいサステイナブル認証「LEED (Leadership in Energy and Environmental Design)」を、北米以外で初めて取得したワイナリーでもあります。

試飲をしてみると、美味しいしクオリティも高い。
彼らの十八番のタナ種を使った濃厚でコクのある赤ワインは、牛肉消費量世界一の国にふさわしい、肉料理にぴったりな味わいでした。

これは流行る・・・!と確信したものの、最初は「ウルグアイのワインは日本ではまだまだ無名だけど、本当に受け入れられるのか?」と、誰もが半信半疑。
そこで、最初は試しに少量だけ輸入し、当店の大規模試飲イベント『蔵の祭典』でお披露目をしました。

ブースにお客様が来てくださるだろうか・・・?
そんな不安をよそに、ボデガ・ガルソンのブースは長蛇の列に!

こうして、お客様からの強い要望により、輸入を決断。
今では当店大人気濃厚ワインとなったのです。

本日ご紹介した2本のワインが入った「濃厚!肉ワイン6本セット」を、特別にWEB限定で販売いたします!肉料理にぴったりの、パワフルで濃厚な赤ワインをセレクトしました。

今こそ、ワインでお肉を満喫しましょう!


突撃買付隊 福井

【Vinosお店だより~池袋店~】現地で衝撃を受けた、南仏の小さな農家がこだわり抜いた赤ワイン

こんにちは。
ヴィノスやまざき池袋店店長の田川です。

池袋店は、オープンしてから今年で13年を迎えるお店。
地元の方や、近隣のオフィスで働く方を中心に、多くのお客様に長年支えられてきました。

小さなテイスティングバーも併設しており、向かいのメゾンカイザーさんのパンをお持ち込みいただいて、ワインとのマリアージュをお楽しみいただくことができます。
※テイスティングバーは現在休業中となります。

実は私は、中目黒店店長、通販部を経て、7月に池袋店に来たばかり。
まだ慣れないこともありますが、ワインへの情熱は人一倍!
皆さまとお会いできることを楽しみにしております。

さて本日は、そんな私にとって、とっておきの一本をご紹介させていただきます。

それが、「プティプロ・グランマリウス赤樽熟成」。

凝縮感あふれる果実味と、きめ細かいタンニン(渋み)、濃厚でしっかりとした味わい・・・
昨年現地を訪れたのですが、あのとき目にした、太陽をたっぷり浴びて育つぶどうと、生い茂る美しい緑の畑の情景が浮かんできます。

このワインを造る蔵元「プティプロ」との出会いは、今から25年以上前。
スペイン国境付近にあるフランス南部ラングドック地方の、ミネルヴォワという小さな産地で出会いました。

創業者のピケさんは、もともとはフランス屈指の高級ワイン産地であるブルゴーニュで、ワインを造っていました。より手頃な価格でブルゴーニュクラスのワインを造りたい・・・と、フランス各地を巡り、この土地を探し当てて移住してきたそうです。

多くの生産者が地場品種を栽培する中で、シャルドネなど国際品種の栽培を始めたピケさん。初めは、周囲の生産者の反対にあい、ぶどうの樹を植えても、引き抜かれてしまったこともあったそうです。
それでも、ぶどう栽培とワイン造りを続け、自分のワイナリーだけでなく、地域のワインの品質向上にも努めてきました。

ピケさん亡き後は、娘のアニックさんが引き継ぎ、ワイン造りを行っています。
「手頃な価格で、美味しいワインをお届けしたい」という父の想いを受け継ぐアニックさんもまた、年々ワインの品質を向上し、こだわりのワインを変わらない手頃さで提供し続けてくれています。

長年のロングセラーであるプティプロ
一番の人気は、当店の直輸入第一号白ワインであり、直輸入を開始して以来、不動の人気を誇る「シャルドネ樽熟成」です。

しかし、実際に現地を訪れて、私がもっとも感動したワインは「グランマリウス赤樽熟成」でした。

このワインは、高品質な赤ワイン産地として有名なミネルヴォワの中でも、特に昼夜の寒暖差が大きく、ぶどう栽培に最適といわれるリヴィニエール村で造られます。
この村で造られたワインは、「ミネルヴォワ・ラ・リヴィニエール」という特別な産地名を名乗ることができるのですが、まさにその産地名の登録に尽力した一人が、ピケさんだったのです。

日本ではまだあまり知られていない「ミネルヴォワ・ラ・リヴィニエール」のワインですが、実は毎年厳しい審査があり、基準を満たしたワインしか名乗ることができません。
そのために、ぶどうの収穫量を落とし、じっくりと完熟を待ってから収穫する・・・こうして厳しい審査を乗り越え、造られるワインが「プティプロ・グランマリウス赤樽熟成」なのです。

これだけのこだわりをもって造られたワインが、この価格で楽しめるなんて・・・と、衝撃を受けました。
「これをもっと多くの人に知って欲しい。」そう思い、本日のブログで紹介させていただきました。

そんな「プティプロ・グランマリウス赤樽熟成」は、先週から新しく登場した「プレミアム赤ワイン6本セット」でもお楽しみいただけます。

ぜひこの機会に、そのこだわり抜いた美味しさを知っていただければ幸いです。

池袋店店長 ソムリエ 田川

【食いしん坊Cookブログ】残暑を乗り切る!ビタミンたっぷりレシピ編

毎週日曜日にお届けしている、食いしん坊Cookブログ。
本日は、商品部の梁からご紹介させていただきます!

ふだんは輸入業務を担当している私ですが、ワインはもちろん、美味しいものが好きすぎて、実は料理専門学校のコルドン・ブルーにも通っていたほど・・・
そんな私が今回ご紹介するレシピは、残暑を乗り切るビタミンたっぷりの簡単レシピ「リコッタチーズとサラミのパプリカ焼き」。

カラフルで食卓に彩りを添えてくれるパプリカは、ビタミンやカロテンが豊富。
隠し味には、当店が直輸入している旨みたっぷりの「パルミジャーノ36ヶ月熟成」と、チリの人気蔵元テラ・マターが造る希少なオリーブオイル「ペトラリア エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル」を使い、シンプルながら旨みあふれる味わいに!

リコッタリーズのさっぱりとした味わいが、辛口のスパークリングワインや、爽やかな白ワインと相性抜群です!ぜひ、ワインと一緒にお楽しみください。

今回合わせて相性抜群だったワインが、「ジョセフ・カタン クレマン・アルザス グラン・キュヴェ 2017」。

「クレマン」とは、シャンパーニュと同じように瓶内で泡を発生させる「瓶内二次発酵製法(シャンパーニュ製法/伝統的製法)」を用い、シャンパーニュ地方以外の地域で造られるフランス産のスパークリングワイン。

シャンパーニュ顔負けの2年以上の長期熟成を経たこのワインは、きめ細かくクリーミーな泡立ちで、柑橘類や花のような香りに、複雑味と深いコク・・・
シャンパーニュですと一本5000円以上のものがほとんど・・・でも、シャンパーニュ顔負けの味わいが手頃に楽しめる!とあって、店頭でも密かに人気を集めています。

このワインが生まれるのは、フランスのドイツ国境沿いにある、山岳地帯のアルザス地方。この地で、なんと300年にわたってワインを造り続けてきたのが、家族経営蔵元の「ジョセフ・カタン」です。

実は、前当主のジャック・カタン氏は、クレマン・アルザス協会の会長だけでなく、全フランスのクレマン協会の会長も歴任したほどの、クレマンの名手!
そんな名門が手がけるクレマンは、本日ご紹介したレシピだけでなく、和食とも相性抜群です。

そして!
本日のレシピにぜひ合わせていただきたい、もう一つのワインが・・・

「リッチランド・ヌーヴォー2020」!

キリっと辛口のシャルドネ(右)も、ジューシーな甘口微発泡のモスカート(左)も、どちらも今年収穫したばかりのぶどうならではのフレッシュな果実の旨みたっぷりで、パプリカの甘みとリコッタチーズのミルキーな味わいにぴったりです!

夏の食卓に合わせて楽しんでほしい!と、オーストラリアの蔵元と一緒に造った夏ヌーヴォーは、毎年リピート購入される方も多く、すっかりヴィノスの夏の風物詩として定着してきました。 (開発秘話はこちらから>>

そんな夏ヌーヴォーですが、今年も残りあとわずか・・・

こちらの「リッチランド・ヌーヴォー」は、昨日ご紹介した数量限定の「残暑を乗り切る爽快ワインセット」でもお楽しみいただけます。
売り切れ次第終了となってしまいますので、ぜひお見逃しなく!

商品部 ソムリエ 梁

【緊急企画!】厳しい残暑を乗り切るワインが集結!

8月も残りわずか・・・
とはいうものの、今年はまだまだ暑い日が多く、全国的に厳しい残暑が続くことが予想されています。

そして、夏の暑い季節に飲んでいただきたい!とリリースした、当店オリジナルの夏限定ワイン「リッチランド・ヌーヴォー」も、残すところあとわずかとなりました。

その爽やかな飲み口とフルーティーな味わいで、夏の食卓の定番ワインとしてリピート購入する方も多く、

「ライトな口当たりで、どんなタイミングでも楽しめる!」
「かわいいラベルと飲みやすい味わいで、プレゼントや贈り物にもピッタリ!」


と、うれしいお声もたくさんいただきました。
しかし、この季節にお楽しみいただきたいワインは、こちらだけではございません・・・!

そこで!
この夏最後に、厳しい残暑を乗り切るオススメワインを詰め込んだ、数量限定&期間限定のセットをご用意いたしました!

その名も、「残暑を乗り切る 爽快ワインセット」!
夏ヌーヴォーを中心とした、名前の通りフレッシュで爽やかな「爽快ワイン」がずらりと9本!

その中でも、特に人気なのが、もう1つの夏ワインであり、イタリアの自然派ぶどう栽培農家タッキーノが造る微発泡ワイン「タッキーノ・フリッツァンテ」。

ヴィノスの夏の風物詩として、長年楽しみにされているお客様の多い、元祖「夏ワイン
特に、赤はそのふくよかで濃厚ながらやさしい味わいで、お肉を食べたい!でも残暑で重たい赤ワインはちょっと・・・という時にぴったりです!

こちらも夏ヌーヴォー同様、店頭在庫は残りわずかとなっております。

さらには、昨年ポルトガル買付で出会った「キンタ・ダス・アルカス」が手掛ける微発泡ワイン「ヴィーニョ・ヴェルデ」。通称“緑のワイン”として知られる、ポルトガルの代表的なワインの1つです。

アルカスは、1980年代にぶどう栽培を始め、自分たちで畑管理からワイン造りのサポート、瓶詰めまで一貫して取り組んでいます。
そんな彼らの「ヴィーニョ・ヴェルデ」は、レモンやライムを思わせる瑞々しい柑橘の香りに、青リンゴのようなフレッシュな果実感があり、爽やかなだけでなくしっかりとした飲み応えもお楽しみいただけます。

「これから家に持ち帰って、すぐにでも楽しみたい!」という方のために、夏ヌーヴォー&ヴィーニョ・ヴェルデのコンパクトな4本セットもご用意いたしました。

こちらのセットは、夏ヌーヴォーが完売次第終了となってしまう、数量限定のセットとなっております。
ぜひ今年最後の夏ヌーヴォーを、残暑を乗り切る「爽快ワイン」たちと共にお召し上がりください!

ソムリエ 高澤

ボルドー1級シャトーの元醸造長×貴族×友情=奇跡のワイン!?

ヴィノスやまざきの直輸入第一号ワインは、南フランス・ラングドック地方のワイン。
ラングドックワインの輸入を始めて、現地で様々なネットワークができ、その中で出会ったのが、もう何代もワインを造る貴族の家柄の「シャトー・ド・ペノティエ」でした。

手頃な価格ながら、カバルデスという産地でボルドー地方のぶどう品種を使って造る、本格ボルドーワインのような飲み応えのあるワインは、雑誌などでも高い評価を得るようになりました。
彼らが造る白ワインは、「まるでムルソー」と数万円クラスのワインに例えられるような評価もいただきました。

これまでにも、十分に高い評価を獲得してきたペノティエのワイン。
しかし、長年の友人でもある当主のマダムと、さらに上を目指そう!と、話し合いました。

そこで紹介してもらったのが、シャトー・ムートン・ロートシルト(ボルドー格付一級の世界的ワイン)の醸造長も務めていた、世界的醸造家のパトリック・レオン氏。

実は、その出会いのきっかけは、当店が2年に一度開催している大試飲会『蔵の祭典』でした。
経験豊富な醸造家を探していたマダムに、当店の長年のパートナーであるボルドーの人気蔵元「シャトー・ムーラン・オーラロック」の当主エルヴェさんが、彼の幼馴染であったパトリック氏を紹介したのです。

(左)シャトー・ムーラン・オーラロックのエルヴェ氏
(右)パトリック・レオン氏


マダムとは、時には意見の食い違いでぶつかり合いながらも「いつか一緒に、日本のお客様に喜んでいただける、本当に美味しくてコストパフォーマンスが高いオリジナルワインを造りたいね」と語り合ってきました。
そんな私とマダムの夢の実現に、パトリック氏が力を貸してくださったのです。

そして出来上がったワインが「ダーム・ド・ペノティエ」。
二人のマダム」という意味で、「このワインは、君たち二人の努力の結晶だよ」とパトリック氏に言われた言葉から命名しました。

素晴らしいぶどう
貴族の家系の伝統の樽での熟成
シャトー・ムートン・ロートシルトを造った醸造長の指導・・・


そんなドリームチームが造ったワインは、特にレストランのソムリエに大好評でした。

しかし、特注で造るのでお金もかかる、でも手頃な価格で販売したい・・・
あまりの大変さに、一時は醸造を断念しました。

ところがある時、あのワインがあればお店で出したいのに・・・という、星付きフレンチレストランのオーナーからの言葉に背中を押され、さらに最初のものよりもレベルをあげて造り上げたのが、現在ご案内している「ダーム・ド・ペノティエ」なのです。

まさに、人と人との繋がりが生んだ、こちらのワイン。
高級ボルドーワイン好きな方にも、ラングドックの果実味がお好きな方にも楽しんでいただける、世界でもヴィノスやまざきでしか購入できない「奇跡のワイン」だと自負しています。

現在ご案内している「ラングドックワインを飲み尽くすセット」では、この「ダーム・ド・ペノティエ」をはじめ、ヴィノスの原点であるラングドックワインの中でも、長年共に歩んできたロングセラー蔵元たちが、特に自信をもってお届けするワインばかりをセレクトしました。

ぜひ、お楽しみいただけますと幸いです。


買付隊長 種本

【現地情報】ナパ・ヴァレーは、今・・・

ニュースでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、現在アメリカ・カリフォルニアでは、ナパ郡やソノマ群を中心に、深刻な山火事の被害が広がっています。

2017年に発生した山火事がワインの製造や供給にも影響をもたらしたことが、まだ記憶に新しいカリフォルニア。ワイン造りは、常に自然との闘いであることを思い知らされます。

今年は「コロナ」と「山火事」で二重に苦しめられることになってしまった、現地の生産者たち。
果たして大丈夫だろうか・・・
当店のパートナー蔵元に連絡を取ったところ、メッセージが届きました。

ストーンヘッジ・ワイナリー
Many thanks for reaching out. The situations is very bad now, but we are praying and hoping it will improve very soon.
Me and my family and our employees and their families are in a safe condition.
Thanks again,
Shahin Shahabi
連絡ありがとう。今はかなり悪い状況にありますが、すぐに良くなることを祈っています。私自身と家族、そしてストーンヘッジの皆は無事です。
シャヒーン・シャハビ(オーナー)


ウォーターストーン・ワイナリー
You may see that we have wildfires again in Napa, with the eastern hills of Napa Valley on fire. Over 50,000 acres have burned and the fires (started by lightning strikes) are 0% contained. While I am not impacted, we may see loss of power...
... I think both of our countries are experiencing the impact of climate change. I am reminded that a report issued over 10 years ago predicted the northward movement of wildfires in California; in the past it was only common in southern California. The storms you are seeing are uncommonly fierce, and we are seeing the same thing here in Napa.
Brent Shortridge
ナパで再び山火事があり、ナパ・ヴァレーの東側の山のエリアで火災が起きています。5万エーカー以上が燃え、炎は(落雷によって始まったのですが)まったく食い止められていません。私自身は直接被害を受けてはいませんが、おそらく悪影響が出るでしょう。(中略)日本もアメリカも、気候変動の影響を受けているように思います。たしか10年以上前に出されたレポートで、カリフォルニアでかつては南部だけで発生していた山火事が、(ナパなど)北部のエリアへも広がるであろうことは予測されていました。日本で発生している豪雨も尋常ではない激しさで、同じことがナパでも起きています。
ブレント・ショートリッジ(オーナー)


どの蔵元も、まだ直接の被害にはあっていませんが、気の抜けない状況が続いています。

当店では、1993年に現地を訪れた際に、「ストーンヘッジ」など現在でも人気の蔵元たちに出会って以来、25年以上に渡ってカリフォルニアワインの直輸入を行ってきました。
2015年には、日本で最も多くカリフォルニアワインの啓蒙に貢献したとして、アメリカ大使館より『Hall of Fame(名誉の殿堂入り)』を授与されたこともあります。

これも全て、当店からの難しいリクエストにもいつも応え続けてくれた蔵元たちの協力と、長年ご愛顧くださるお客様の支えがあってのこと。

2000円台でどうしても美味しいナパ・ヴァレーのワインを届けたい・・・という無理難題を実現し、当店の赤ワイン部門人気No.1の座を維持し続けている、ストーンヘッジの「メリタージュ・ナパ・ヴァレー」。

1000円台でもとびきり美味しいカリフォルニアワインを・・・というお客様の声で生まれた、ウォーターストーンの「ハート・オブ・クラウディア」。

これらのワインは、お客様からの声に常に応えようとする蔵元たちと一緒になって、ぶどう、味わい、ラベルを決めて造り上げた、当店のオリジナルワイン。彼らと当店との強い絆があったからこそ、こうした数々の大ヒットワインをお届けすることができました。
そんな蔵元たちの、無事を祈るばかりです。

「ワインを飲んでくれることが、一番の励みになるよ!」と常々話していた蔵元たち。
応援の気持ちで、ぜひこの機会にカリフォルニアのワインを楽しんでいただけたら幸いです。

そして、当店のカリフォルニアのパートナー蔵元のワインを味わえる「カリフォルニアを堪能するワインセット」もご用意いたしました。

王道のナパ・ヴァレーらしい濃厚な赤ワインから、完熟ぶどうの旨みたっぷりで夏には軽く冷やしても美味しいシラーの赤ワイン、シトラス系の果実味あふれる爽やかな白ワインまで・・・ぜひカリフォルニアの多彩な魅力を感じてください!


保坂

職人のこだわりが詰まった、今が旬の「夏の生酒」

こんにちは。コレド室町店、店長の矢尾です。
本日は日本酒担当の私から、ヴィノスやまざきの原点である「日本酒」の中でも、この夏の季節ならではの一本をご紹介いたします。

それがこちらの、夏の生酒「國香 純米吟醸 生酒 傳一郎 720ml」。
夏らしい爽やかな水色のボトルで、フルーツを思わせる芳醇な香りと、繊細な口当たりが特徴です。

夏の生酒?お酒にも季節はあるの?と思われた方がいらっしゃるかもしれません。
実は、日本酒には意外にも「旬の楽しみ方」があるのです。

まずは飲み方。
暑い夏には冷酒でキリっと、寒さが厳しい冬には熱燗でふくよかに・・・
同じ日本酒でも、温度を変えることで、全く違った味わいが楽しめます。

そして、さらに奥深いのが、季節による味わいの変化です。

日本酒は多くの酒蔵で、秋に収穫した新米で冬から春先にかけて造られます。
現代の技術では、環境を人工的に整えることで一年中醸造することも可能ではありますが、それでもやはり日本酒は「冬の寒い時期に仕込むのが、一番美味しい」とされており、多くの酒蔵がそのようにしてお酒を仕込んでいます。

冬から春先にかけて搾ったフレッシュな新酒を「しぼりたて」。
それを低温で熟成し、夏場に出荷されるものを「夏の生酒」。
そして、お酒の味を安定させるために火入れ(加熱処理)を行って保存し、秋に出荷するものを「ひやおろし」と、それぞれ呼んでいます。

このように「日本酒の旬」は、冬に造られたお酒が一年を通して徐々に熟成し、変化していく過程から成り立っています。日本酒は、熟成の速度もワインに比べて速いため、一年の中で季節が巡るだけでも、味わいの変化を楽しむことができるお酒です。

そして、今まさに旬のお酒が「夏の生酒」なのです。

そもそも、ヴィノスやまざきと言えば「ワインショップ」としてのイメージが強い方も多いかと思いますが、その原点は107年前に静岡の地で創業した「山崎酒店」という小さな地酒専門店でした。

当時は、日本酒と言えば灘を中心とした大手酒造メーカーが市場を占めていました。
まだ「地酒」という言葉もなかったそんな時代に、先代は全国の酒蔵を回り、時には泊まり込みで仕込みに参加しながら、素晴らしいお酒を造り出す酒蔵から直接日本酒を買い付けてきました。

その後、お客様の「静岡に美味しい日本酒はないの?」という声をきっかけに、地元静岡の酒蔵巡りが始まり、その中で数々の素晴らしい吟醸酒に出会ったのです。この日本酒を皆様に知ってもらおうと、長年に渡り、蔵元達と二人三脚で静岡地酒の普及に尽力してきました。

このような活動が実を結び、今では静岡県は、全国の日本酒ファンから「吟醸王国」と呼ばれるまでになったのです。

そして、創業から107年経った今でも、静岡市にある本店では、日本酒の珍しい銘柄を求めに全国からお客様が絶えません。

本日ご紹介した夏の生酒を醸す「國香酒造」は、まさしく静岡型吟醸の代表格。
静岡県袋井市にあり、創業200年になる歴史ある蔵元です。

蔵の7代目にあたる松尾晃一氏は、自らが杜氏(とうじ=日本酒の醸造において、酒蔵の最高責任者)を務めています。
実は松尾氏は、静岡地酒の発展に多大なる貢献をした「静岡酵母」の生みの親・河村伝兵衛氏の一番弟子。フレッシュ&フルーティな香りで、雑味の無いきれいな日本酒を造るのに欠かせない「静岡酵母」のみで醸す静岡型吟醸の伝統を、頑なに守り続けてきました。

すっきりとキレのある味わいで、多くの日本酒ファンから支持されていますが、製造石数は極めて少量で、静岡県外にはほとんど流通していません。

松尾氏のお話を伺うと、とにかく静岡型吟醸への強いこだわりと、酒造りに関して一切の妥協が無いことを改めて感じました。

静岡吟醸らしい「口に含むと芳醇な香りが広がり、爽やかな酸味のある味の、飲み飽きしない綺麗な酒」。
この味わいを目指して、仕込み期間は不眠不休でほとんどの工程をたった一人でこなし、まさに身を削る努力で酒を造り上げます。小さな蔵の中で、ただひたすらに酒と対峙し続けるのです。

そんな職人・松尾杜氏が醸す、夏の生酒「國香 純米吟醸 生酒 傳一郎 720ml」が、只今店頭に限定入荷しております。

傳一郎」の名は、師匠である河村伝兵衛先生から直々に名付けられ、河村流酒造りの後継者であり一番弟子、という意味が込められています。
この名を冠したラベルは、なんと河村先生の自筆なのだそうです。

原酒ではなく、アルコール度数が15~16度になるよう加水しているため、夏にぴったりの軽快な口当たりながら、数カ月熟成したことにより程良く落ち着き、深みを感じます。
そしてなにより、國香らしい芯のある酸が特徴的です。

開栓したてはキレのある辛口ですが、少しずつ温度が上がるにつれ、お米の旨味や甘味がどんどん広がっていきます。時間の経過や温度によって味わいが変化してくるので、是非お食事と一緒に、ゆっくりと時間をかけてお楽しみください。

静岡吟醸を極めた銘杜氏が醸す、一年で今しか楽しむことのできない夏の生酒。
こちらの日本酒が入った、「静岡の地酒3本セット」もご用意しております。

(左から)國香 傳一郎 生 / 初亀 特別純米 ほまれふじ / 磯自慢 駿光の雫 選抜本醸造


是非ご賞味ください!



矢尾

新定番となるか・・・!? シャルドネのスパークリングワインの挑戦

暑い日に飲みたくなるのは、やっぱりスパークリングワイン。
シュワっとした泡立ちと、爽快なのど越しがたまりません。

特に、白ぶどうのシャルドネ種を使ったスパークリングワインは、フルーティーな果実味とキリリとした酸味のバランスが良く、上品な味わいで真夏にぴったり。

本日は、そんなシャルドネから造るスパークリングワインの中から、【当店人気No.1シャンパーニュ】と、それに挑む【新登場のシャルドネ・スパークリング】の、それぞれ違った個性を持つ2本をご紹介いたします。

まずご紹介するのは、シャルドネから造られるシャンパーニュ。
スパークリングワインの中でも、フランスのシャンパーニュ地方で造られ、ぶどう品種や熟成方法、熟成期間などの厳しい基準を満たしたものだけが名乗れる「シャンパーニュ」は、豊かな果実味、深いコク、きめ細かな泡立ち・・・どれを取っても特別な存在です。

「一番おすすめのシャンパーニュはどれですか?」
そう聞かれて、ヴィノススタッフの誰もがまず思い浮かべる一本があります。
それが・・・

ジャン・ミラン・トラディション・ブリュット

レモンや青りんご、白桃のようなフレッシュで爽やかな香り。
口に含むとキメの細かい泡と、しっかりとした果実感と、キレのある酸。
余韻には、バニラやビスケットのような香ばしい風味・・・
さすがはシャンパーニュ・・・!と思わせてくれる、エレガントながらふくよかな一本。

それでいて、5000円を超えるものがほとんど、中には数万円するものも多いシャンパーニュの中で、今なら3980円・・・と手頃な価格で楽しめるとあり、名実ともに当店で人気No. 1のシャンパーニュです。

このワインは、「美味しいシャンパーニュは、高いものばかり・・・本当に美味しくてコストパフォーマンス抜群のシャンパーニュを探してきてほしい」というお客様からのリクエストによって誕生したもの。

買付隊がシャンパーニュ地方のあらゆる村を訪ね歩き、辿り着いたのが、シャンパーニュ地方の中でも特級に格付けされる「オジェ村」でした。白ぶどうのシャルドネ種から造るシャンパーニュが有名なこの村で、地元の村人から「美味しいシャンパーニュを探しているなら、あそこなら間違いないよ。」と教えてもらい、出会ったのが「ジャン・ミラン」でした。

さっそく訪れて話を聞くと、もともとはぶどう栽培農家で、なんと150年以上の歴史があるとのこと。
創業当時は、栽培したぶどうは全て卸売してしまい、自分たちでシャンパーニュの生産は行っていませんでした。そして、当時卸売していたお得意様の中には、シャンパーニュ好きならば誰もが知るような有名生産者が名を連ねていたそうです。

そんな彼らが、少量ではありますが、自分達のぶどうを使って現在はシャンパーニュを造っており、その味わいに買付隊全員が納得!そして、価格も有名シャンパーニュの半分以下・・・
こうして直輸入をスタートし、瞬く間に人気蔵元になりました。

そして、彼らにお願いして、日本のお客様のためだけにシャルドネ100%で特別に造っていただいたのが「ジャン・ミラン・トラディション・ブリュット」なのです。

そんな不動の人気を誇る一本に、この夏、挑戦を挑んだ一本が・・・

プンティ・フェレール・シャルドネ・エクストラ・ブリュット」!

ジャン・ミラン・トラディション・ブリュット」と同じく、シャルドネ100%で造られるこちらのスパークリングワイン。8月上旬に新入荷したばかりですが、「1000円台と手頃なのに、美味しい!」と、店頭ではすでにリピートのお客様もいるほどです。

こちらの一本、なんとチリのスパークリングワインです。
え?フランスでもアメリカでもなく・・・チリ!?
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、地球の裏側のチリまで訪問し、買い付けてきた蔵元なのです。

このワインを造るのは、大規模なワイナリーが多いチリにおいて、質にこだわったワイン造りを行う蔵元「プンティ・フェレール」。

プンティ家は、スペイン北東部のカタルーニャ地方(州都はバルセロナ)から1953年にチリに移り住み、ぶどう栽培を行ってきました。2009年に、現オーナーであるアントニオさんが小規模なワイナリーを立ち上げ、自社ぶどうから手頃ながら質の高いワインを造っています。

その噂は地球の裏側の日本まで届き、「美味しいワインを見つけるためなら・・・」と飛行機を乗り継ぎ、20時間以上かけ、買付総長自ら現地を訪れて交渉し、輸入をスタート。
その後、そのパッションを引き継ぐ福井も現地を訪問し、そのこだわりと味わいを確かめてきました。

現地を訪れると、アンデス山脈のふもとに広がる標高が高い畑は、まさにシャルドネの栽培に最適な冷涼な気候。豊富な日照量と山からの冷たい風が、完熟した、でも程よい酸ももったぶどうを育んでいました。そして、ほぼ有機栽培の畑の完熟したぶどうだけを使用し、ワイン造りを行っていたのです。

農家から購入したぶどうでワイン造りを行うワイナリーが多いチリでは、実は彼らのように手間暇をかけてぶどう栽培から一貫して手掛ける蔵元は、非常に稀な存在。
「もともとぶどう栽培農家だったからこそ出来ること」なのだと教えてくれました。

そんな彼らが、シャルドネから造るこのスパークリングワインは、シャンパーニュよりもフレッシュな味わいながら、決して軽すぎることはなく、果実味と酸のバランスが良い、ぶどうの旨みにあふれた味わいに仕上がっています。

当店の人気No.1シャンパーニュ「ジャン・ミラン・トラディション・ブリュット」。
そして、フレッシュでフルーティーな「プンティ・フェレール・シャルドネ・エクストラ・ブリュット」。

この2つのぶどう農家が造る2本のシャルドネのスパークリングワインは、ただ今ご用意している「スパークリングワイン6本セット」でも、飲み比べをお楽しみいただけます。

果たして、「プンティ・フェレール・シャルドネ・エクストラ・ブリュット」は、ヴィノスの新定番となるか・・・!?ぜひ皆さまの舌で、ジャッジしていただけたらと思います!

本島

【Vinosお店便り~そごう横浜店~】お客様に支えられて8周年

こんにちは。
ヴィノスやまざきそごう横浜店、店長の田積です。

皆様に支えられ、そごう横浜店は今年8月で8周年を迎えます。
これもひとえに、長年支えてくださったお客様の支えによるものです。
私が店長に就任してから、約1年4カ月。たくさんのお客様から温かく、時に厳しく励ましをいただき、ここまでやってくることができました。
心より感謝申し上げます。

当店は、横浜駅東口直結の大型百貨店「そごう横浜」の中にあるワイン専門店です。
世界各国のワインだけでなく、今年からは静岡地酒を中心に、日本酒のラインナップもさらに充実。
ソムリエなどワインの資格や、SAKE DIPLOMA(日本ソムリエ協会の日本酒資格)を持っているスタッフも常駐しており、専門知識は全国のどの店舗にも負けません!
これからも皆様に安心してワインをお選びいただけるよう、精進してまいります。

さて本日は、8月21日のブログに登場した新静岡セノバ店の石井店長からバトンを受け取り、同期の私から、とっておきの一本をご紹介いたします。

それがこちらの「レイニャック キュヴェ・スペシャル 赤 2016」。
そごう横浜店でも、8年前のオープン当初から、特に高い人気を誇るワインです。

このブルーラベルは、日本のお客様のために詰めてもらった、ヴィノスやまざきの特別ワイン。

2016年のフランス・ボルドー地方は、春先は雨が多かったものの、収穫間際の夏後半に良い天気が続いたことで、ぶどうの出来は良かった年。
「ボルドーの復活を見た」と賞されるほど偉大なヴィンテージの2015年に隠れがちですが、2016年は質の高いワインが2015年に比べて手頃な価格で手に入る、実は隠れた「当たり年」なのです。

そんなぶどうから造られたこのワインは、熟したダークチェリーやラズベリーのような濃厚な果実味に、スモーキーな香りやスパイスの風味が調和し、ボルドーワインらしい力強く凝縮感にあふれた味わいに仕上がっています。

こちらのワインを生み出した「シャトー・ド・レイニャック」のオーナーは、実業家でもあるイブ・ヴァテロ氏。
ヴァテロ氏とヴィノスやまざきとの出会いは、ボルドーに面白い生産者がいると聞きつけ、現地に向かったことがきっかけでした。

当店の買付隊と知り合いのソムリエが共にレイニャックを訪れ、ブラインド・テイスティングをしたところ、なんと誰もがレイニャックと数万円の高級ボルドーワインを間違える程のレベルの高さ。
しかも、そのレベルのワインの1/10という価格!
その場で輸入を即決したそうです。

そんな「シャトー・ド・レイニャック」は、そごう横浜店でも、根強いファンの方が多い人気ワイン。
いつか必ず訪問したい・・・そう思っていたところ、願ってもみないチャンスが!
昨年夏、フランスワインの買付けに同行させてもらえることになったのです。

蔵元を訪問し、ヴァテロ氏にワイン造りの話を聞くと、まさに驚きの連続でした。

最初は畑を見学。シャトー・ド・レイニャックでは、「HVE」という自然なワイン造りの認証をフランス政府から受け、自然な造りを大切にしています。
実際に訪れると、それまで私が持っていた「シャトー」の荘厳なイメージとは異なり、豊かな自然に囲まれた畑に目を奪われました。

農薬や除草剤は使用せず、その代わりにマスタード(!)など害虫を寄せ付けない効果のある作物を植えるなどの工夫を行っていました。また、シャトーの敷地内には湖もあり、その湖の近くに竹を植えて水質を良くすることで、ぶどう畑の質を高め、健康的なぶどうが育つように心がけているのだそうです。

「ところで、この湖は一体・・・」と聞いたところ、「マイクロクライメイト※が良いと聞いたから、自分の敷地に湖を掘った」との返答が。ぶどうの生育環境にそこまで気を配っているのか・・・と驚きを隠せませんでした。

※川、谷、森林などの自然の影響で、狭い範囲でも局所的に気候や土壌といった環境が変わることを言う

次に案内された醸造所では、熟成中に樽をまわす醸造技術「オクソライン・システム」を発見。
澱とワインを撹拌することで、旨みと複雑味を引き出すこの技術は、「長く熟成しなければ美味しくないボルドーワイン」というイメージを覆すため、採用したそうです。

また、現在ボルドーで流行りの「逆台形型タンク」もいち早く取り入れていました。
このタンクは、発酵中のワインの表面積を広くとることができるため、エレガントで柔らかいタンニン(渋味)を得ることができます。なんと、ボルドーの高級ワイン「シャトー・アンジェリュス(約7万円)」も取り入れているほどのタンクだそうです・・・

・・・ワインへの情熱が人一倍強いヴァテロ氏に圧倒されました。

レイニャックは2004年に開催された、世界的ソムリエが審査するワイン&スピリッツのブラインド・テイスティングで、5大シャトーや格付シャトーに圧勝し、一躍有名グランヴァンにも肩を並べる存在になりました。
それも全て、「求めるワインを造るためならば、出来ることは全てやる」というヴァテロ氏の情熱の賜物なのだ・・・と、現地を訪れて改めて体感したのです。

ヴィノスの買付隊も毎年現地に足を運び、時には意見をぶつけあいながらも、ヴィノスやまざきのお客様により良いワインを届けたい・・・そんな思いで切磋琢磨し、一緒に絆を深めてきたレイニャック。
今では当店を代表するボルドーワインとして、広く愛されています。

この感動を皆様にもお伝えしたい・・・
本日は、そんな思いで「レイニャック・キュヴェ・スペシャル赤2016」をご紹介しました。
ボルドーの5大シャトーに負けないくらいの旨みとコク・・・私たちが「本当のグランヴァン」だと思う珠玉のワインを、是非お楽しみいただければと思います。

そごう横浜店 店長 田積

【プロフィール紹介】
大学時代にアルバイトとしてホテルマンを経験し、そこでワインの魅力に気づき、学生時代にワインエキスパートの資格を取得。ワインの魅力を伝えていきたいとヴィノスやまざきに入社。入社後には、ソムリエ、SAKE DIPLOMA(日本酒)を取得し、2019年にはフランスの買付を経験。現在はそごう横浜店店長として勤務。

【食いしん坊Cookブログ】栄養満点!パワーサラダとワインのマリアージュ編

連日厳しい暑さが続いていますね。
夏バテで食欲がない・・・なんて声も、店頭でちらほらと伺います。

体調管理には気を付けたい、しっかりとご飯を食べたいけれど、料理を作るのもキッチンが暑くて一苦労・・・そんな時には、火を使わずに簡単にできる、栄養満点のパワーサラダがおすすめです!

パワーサラダは、海外でもトレンドになっている、野菜、フルーツ、タンパク質、ナッツなどのトッピングを組み合わせたサラダ。
一皿でビタミン、ミネラル、タンパク質など必要な栄養素が摂れてしまうなんとも欲張りなサラダで、組み合わせを変えれば毎日飽きずに美味しく楽しめる、そしてズボラ(笑)な私でもパパっとできる簡単なレシピです。
ぜひ、ご自宅でお試しください。

手軽に美味しく仕上げるには、美味しいチーズを使うのがポイント。ヴィノスやまざきでは、ワインだけでなく、チーズもワインにぴったりのこだわりチーズを国内外から仕入れています。
本日のレシピには、フランスとスペインの国境にまたがるバスク地方伝統の羊乳チーズ「オッソ・イラティ」、そして世界3大ブルーチーズの一つでもある洞窟熟成の「ロックフォール」を使いました。

クレソンのほろ苦さがアクセントの、本日のパワーサラダ。
フルーツは、これからが旬のいちじくをチョイス。熟した甘さが、ブルーチーズやハードチーズの塩気やミルクのコクと相性抜群です。

トッピングには、体に良い脂肪のオメガ3脂肪酸や、ポリフェノールなど抗酸化物質を多く含み、「手軽に手に入るスーパーフード」ともいわれるクルミを選びました。

そして、色々合わせてみたところもっとも相性が良かった、ぜひ一緒にお召し上がりいただきたいワインが・・・今月初旬に新入荷し、大ヒットとなっている「トゥルーヴァイン・オーガニック・ソーヴィニヨン・ブラン」です。

レモンやライムなどの柑橘類や、熟した白桃のような華やかな香り、そしてほのかにハーブのような爽やかな香りがグラスの中で広がります。雑味がなくクリーンなのに、完熟ぶどうの旨味がたっぷり。

サラダと合わせてみると、クレソンのほろ苦さといちじくの甘み、チーズの塩気をワインが優しく包み込んで・・・驚くほどぴったり!ワインの後味に感じるキリっとした酸も、この暑い季節にはたまりません。

この「トゥルーヴァイン・オーガニック・ソーヴィニヨン・ブラン」は、全米の中でも有機栽培が特に盛んなカリフォルニア州メンドシーノ地区で、現地の蔵元と一緒に、畑のぶどうを選ぶところから行って造り上げた、当店オリジナルのオーガニック(有機)ワインです。

このワインを一緒に造ってくれたのは、DNAヴィンヤーズという蔵元。
蔵元名の「DNA」とは、Dennis and Andreaの略で、デニスさんとアンドレアさん夫妻を意味します。

メンドシーノ地区に長年暮らし、ぶどう栽培農家を知り尽くしていたデニスさん。
今では、良質なぶどうから美味しいワインが出来る産地として少しずつ知られるようになってきたメンドシーノ地区ですが、ぶどうをナパ・ヴァレーなどの近隣の有名産地に売るほどの優れた産地であるにも関わらず、長年無名の産地でした。
この土地のぶどうから自分たちのワインを造ろうと「CORO(コロ)※」ワイン評議会を立ち上げ、地域の他の生産者の醸造指導も行うなど、メンドシーノのワインをけん引してきたのがデニスさんなのです。

※「CORO(コロ)」は、カリフォルニアの中でも自然農法が盛んな注目産地メンドシーノを象徴するプレミアムワイン。評議会の厳しい基準を満たしたワインだけが「コロ」として販売することを許されています。

実はあまり知られていませんが、ヴィノスやまざきでは25年以上前からメンドシーノのワインを取り扱ってきました。

生産者がワイン造りをやめてしまったために、一度は輸入が途絶えてしまったこともありました。
しかし、「あのメンドシーノのワインはもう入荷しないの?」というお客様の声を受け、もう一度美味しいメンドシーノのワインを届けたい・・・その思いで現地調査する中で、デニスさん夫婦と偶然の再会を果たしました。

そして、彼らのぶどう農家との強いパイプを活かして、オリジナルのワインを造れるようになり、ようやく誕生したのがこの「トゥルーヴァイン」なのです。

ぶどう畑からデニスさん夫婦と共に選び造り上げた「トゥルーヴァイン」は、ぶどうの旨みたっぷりで、初めて試飲した時には「これが有機ワイン・・・!?」と驚いたほど、他の有機ワインとは一味も二味も違います。
ぜひ一度、お手に取ってみてくださいね。

ソムリエ 岩谷

P.S. 本日のブログでご紹介したワインと食材は「食いしん坊Cookブログセット~パワーサラダ編」でもお楽しみいただけます!ぜひご利用ください。