1月からご案内させていただいておりました「ボルドーワイン冬の陣」もついに最終章。
先日ゆうこ社長が語ってくれた、ムーラン・オー・ラロック(ブログはこちらから)、ユニメドック(こちらから)のストーリーはまさにボルドーワインに革命を起こそうとした職人たちの想いに胸が熱くなりました。
私もぜひ、熱い想いをお伝えさせていただければ思っております。
私が最もボルドーで革命的シャトーだと思う蔵元がレイニャックです。
先日もお伝えさせていただきましたが、ボルドーには長い歴史の中でメドック格付け一級や、ペトリュスなどの数万、数十万円のグランヴァンがあります。
実は、90年代半ばから様々な審査会でそういったグランヴァン以上の評価を獲得し、世界のワイン業界で一躍注目を集めたワインがあります…
実は、まだまだ彼らのワインが無名な時代にレイニャックを見つけ出し、日本への輸入を始めたのがヴィノスやまざきでした。
ボルドーの中では産地として一流とは言えない場所でしたが、オーナーのヴァテロさんの情熱と、徹底的なこだわりに共感してこのワインを見出しました。
(レイニャックのこだわりについて詳しくはこちらのブログ、または動画からご覧いただけます)
通常蔵元とは仲良くパートナーシップを結んでいると考える方も多いかもしれませんが、実はヴィノスは多くの蔵元と時には喧嘩ともいえるほどに激論を交わして日本のお客様にお届けしています。
特にヴァテロさんとは何度も何度も衝突が絶えませんでした…。
ワイン業界では常識として言われるのですが、世界的なソムリエや評論家に高い点数をつけてもらうと、ワイン自体は変わっていないにも関わらず、蔵出しの価格が上昇することがあります。
レイニャックも高い評価を獲得し始めたことで、ヴァテロさんと話し合うために現地ボルドーまで飛び、何度も議論を重ねました。
「レイニャックは5大シャトーより高い評価を得るまでとなった。アメリカではもっと高いのに、ヴィノスは安く売りすぎる!レイニャックはブランドにしたい」
というヴァテロさんに対しこちらも、
「どんなに素晴らしいワインでも、消費者が飲める価格であること。1万円ではハードルが高い。それに、毎年試飲して、納得しなければ仕入れません。そして熟成中の樽の中でも、良くできた樽を選んで日本のお客様だけに特別なワインで提供してほしい」
無理難題と思う方もいるかもしれません。それでも、私たちは思いを伝えることをやめません。
「評論家ではなく、お客様のためにワインを造ってほしい。少しずつ時間をかけてワインの魅力を伝えていくことで、レイニャックを長年愛していただけるファンを作っていく。それが、私たちが考える誠実な商売のあり方です。」
それから日本に何度も足を運び、お客様の声に耳を傾け、お客様が求めるワインを追求するようになり30年来のパートナーとなりました。
ムーラン・オー・ラロック同様にこの年号をこの価格でご案内できるのはこれが最後になるかもしれません。
ボルドーワイン冬の陣、最後にどうしてもお伝えしたく筆を執らせていただきました。
レイニャック以上の高い評価を獲得するトップワイン「バルチュス」も特別価格でご案内している、店頭でのフェアも今週金曜日18日までですのでお見逃しなくご利用いただければ幸いです。