「今年はあのイニシャルのワインはないのですか?」
「匿名ワインの新作楽しみにしているよ」
と、発売前にも関わらず、お客様から多くのお問い合わせを頂戴しているワインがあります。
そのワインが・・・
口コミで話題となり、毎年入荷のたびに完売してしまう「匿名ワイン」!
その新作を、今年もクリスマス前のお届けに、何とか間に合わせることができました。

世界のトップに君臨していたボルドー格付ワインにブラインド・テイスティングで圧勝したという1976年のいわゆる「パリテイスティング事件」以来、世界トップクラスのワイン産地の一つとして知られるようになった、カリフォルニアのナパ・ヴァレー。
濃厚な果実味と深いコクのあるナパ・ヴァレー産の赤ワインは、世界的にも高い人気を誇ります。
そのワインの価格は年々高騰を続け、中には「カルトワイン」と呼ばれる一本数十万円の値がするワインも存在します。
そんな「カルトワイン」クラスのワインを、手頃な価格でご提供したい・・・その想いから、この「匿名ワイン」プロジェクトはスタートしました。

毎年リリースするたびに完売してしまう「匿名ワイン」には、一体どんな秘密があるのか?
たとえば、
■超高級ワイナリーが買い付ける銘醸畑のぶどうで造ったワイン・・・?
■守秘義務契約を結ぶことで、超高級ワイナリーから「名前を出さない」約束で、樽のワインを譲っていただいたり・・・?
■超高級ワイナリーのワインメーカーが個人で造ったワインだったり・・・?
実は、私たち社員も、その秘密は知らされていないのです。
全てが謎に包まれたこのワイン・・・
お客様の中にはご試飲されて、「これは、○○の畑で、○○のワイナリーが造ったものでは?」と、かなり具体的に味わいから正解を引き出そうとしている方もいらっしゃいます。
「生産者の顔の見えるワイン」を日本で広め、ワインの世界、いえ食の世界を変えてきたヴィノスやまざきが、「生産者の顔の見えないワイン」をご紹介しているのです・・・
そんなマル秘ワインにちなんだイニシャルをデザインしたワイン。
ラベルのデザイナーには、その畑やワインの特徴を伝えてデザインしてもらっているので、よく見ると、匿名のヒントになるかもしれません。

現地で瓶詰めしてもらうワイナリーと試飲を重ね、徹底的に味で選びました。
その結果、特に素晴らしかったワインだけを数種類選びましたが、中でも
「圧倒的なパワーと凝縮感・・・」
「濃いだけではない、複雑味とコクがあって、まるで良質なボルドーワインのよう。」
と、店長たちから多くの支持を集めたのが・・・

「匿名ワイン J レッドワイン ナパ・ヴァレー2017」
実はこのワイン、これまでの「匿名ワイン」とは少し違うのです。
これまでお届けしてきた「匿名ワイン」の赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨン種のものが中心でした。
しかし「匿名ワイン J レッドワイン」は、品種名を冠していない、複数の品種をブレンドした「メリタージュ」と呼ばれるスタイルです。
ナパ・ヴァレーは単一のぶどう品種名を冠したワインが多く、特にカベルネ・ソーヴィニヨンは人気品種。
しかし、当店の赤ワイン部門で人気No.1の当店オリジナルの赤ワイン「ストーンヘッジ メリタージュ プレミアム ナパ・ヴァレー 2022」もまた、銘醸畑のぶどうを選び抜き、複数種類ブレンドして造られるワインで、10年以上本当に多くのお客様にご支持いただいてきました。
(「ストーンヘッジ メリタージュ プレミアム ナパ・ヴァレー 2022」の誕生秘話はこちらから>>)
「これならお客様にきっとお楽しみいただける!」と店長たちが納得して選んだ一本です。
この「匿名ワイン J レッドワイン」には、ナパ・ヴァレーの銘醸地区の畑であるのはもちろんのこと、日照量に恵まれた良区画のぶどうを使用しています。そのため、完熟ぶどうの旨みがたっぷり感じられ、圧倒的な凝縮感のあるワインが生まれるのです。
そして、その年に特に出来が良かったカベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド、メルロなどボルドー系品種をブレンドし、18カ月の樽熟成を施しました。果実味満点の「これぞナパの王道」と思わせる、濃厚な味わいです。
今年も満を持して登場した「匿名ワイン」。
ぜひこの機会にお試しいただければ幸いです!
有楽町店 店長 芳賀
【プロフィール紹介】
静岡市出身。JSAソムリエ。
バーテンダーとして数多くのお酒に触れる中で、ワインの美味しさと奥深さに魅了され、自分たちの足でワインを買い付けてきたヴィノスやまざきに入社。2019年より有楽町店店長を務める。豊富なワインの知識に加え、静岡県人らしい持ち前の人当たりの柔らかさで、有楽町から静岡の魅力を全国に発信中。