日本とフランスをつなぐ「希跡」のワインが、まもなく到着します

今日から12月。
もう少しでクリスマスだと思うと、いくつになってもワクワクした気持ちになります。

私たちワイン業界で働くスタッフにとっても、クリスマスは特別な季節。
お客様との会話も弾み、新しいお客様との出会いもたくさんあり、そして一年でこの季節にしか入荷しない本当に特別なワインも、数多く到着するからです。

そんなワインの一つが、修道士のワインです。

カンヌ沖の離島にあるレランス修道院で、修道士たちが自らぶどう栽培からワイン造りまでを手がける、希少なワイン・・・



もともとお祈りのために造られ、修道院を訪れた特別なゲストなどに振る舞われてきたのですが、これまでにカンヌ映画祭の晩餐会でも出されたことがあり、ローマ法王も口にしたことがあるという、特別なワイン。

現地フランスでも、一般的にはほとんど流通していません。

生産量が少なく本当に希少なので、毎年予約をして特別に譲っていただき、年に一度、12月のこの時期にだけ入荷する、当店にとってはまさに冬の訪れを告げる風物詩的なワインでもあります。

ヴィノスやまざきの本店がある静岡市とカンヌ市が姉妹都市である縁で、1995年に現地を訪れました。
その味わいと彼らの丁寧なワイン造りに感動し、ぜひ日本のお客様にご紹介したい・・・と交渉して、彼らのワインは初めて島を出て、日本に輸入できることになったのです。

地元カンヌの人々にとって、これはとても衝撃的な出来事で、地元誌の一面でも紹介されたほど。

それ以来、彼らとの絆は、25年に渡って続いています。

私がヴィノスやまざきに入社して、初めて彼らのワインを口にした時の衝撃は、今でも忘れられません。

修道士の赤サントノラ」は、驚くほど凝縮した果実味に柔らかなスパイスの風味・・・
そして「修道士の白サンピエール」は、白桃のような透明感のある果実味を、木樽の香りが優しく包み込んでいます。

濃いのに、こんなに雑味のないピュアなワインが造れるなんて・・・一体どうやって?
しかしこの驚きは、現地を訪れて、一気に納得に変わりました。

カンヌの港から、フェリーで約20分。

地中海に囲まれ、年間約300日が晴天に恵まれるという彼らの島は、豊かな日照量がありながらも、涼しい海風が吹き付けます。

そのため、昼夜の寒暖差が大きく、完熟しながらも十分な酸をもったぶどうが育まれる、ぶどう栽培に最適な土地。世界中でも、同じ土壌や気候をもった土地は、他にありません。

しかも、歩いて数十分で一周できてしまうくらい小さな島なので、ぶどう畑を増やそうにもその土地がなく、ワインの生産量は本当に極わずか・・・

そして畑仕事も、こんなに丁寧に行う蔵元は見たことがない・・・と思ったほどです。

2018年の夏、私たちは修道士に良いぶどうの選び方のレクチャーを受けながら、実際にぶどうの収穫に参加させていただきました。収穫は、まだ朝日が昇る前から始まり、途中で15分程度のお祈りの時間があっただけで、昼まで黙々と続きました。

畑では、有機栽培で育てたぶどうを一房一房手摘みで収穫。さらに、傷んだものや未熟なぶどうの粒はその場で全て取り除き、完熟した健康なぶどうの粒だけが醸造施設に運ばれます。

こうして、あのピュアな味わいのワインが生まれるのです。

「今日収穫したぶどうで造ったワインが日本にやってくるのは、今から2年後・・・」
そんなことを思いながら、私たちが収穫に参加してから、早いもので2年。

修道士のワインは、間もなく10日後に入荷予定です。
今年のクリスマスは、ぜひこの特別なワインとともに、素敵な時間をお過ごしください。

南仏ワインの伝道師こと 鶴見

【プロフィール紹介】
フランスワインが好きすぎて、某地方銀行を退職。ヴィノスやまざきの存在に触発され、その数年後の1999年の夏に単身語学留学。 場所は当店フランスワイン直輸入発祥の地、スペインとの国境沿いのワイン産地「ラングドック・ルーション地方」。 片道30㎞以内は自転車で蔵元を巡り、すっかり南フランスのワインの虜に。 2001年9月末に帰国後、早速ヴィノスやまざきに履歴書と入社への熱いメッセージを送り、同年12月25日からアルバイトとして渋谷店にて勤務を開始し、現在に至る。

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