地元の皆様に愛されて5周年 ~愛されるワインとともに~

皆様こんにちは!
ヴィノスやまざき川崎アゼリア店、店長の富士宮です。

以前は同じ神奈川県内の店舗であるたまプラーザ店で勤務をさせていただき、この度6月から川崎アゼリア店の店長に着任いたしました。
 
そして時を同じくして、川崎アゼリア店は2015年7月にオープン以来今月で5周年を迎えます。


地元密着型の店舗として長きに渡り近隣住民の皆様、そして川崎駅をご利用の皆様に支えられてここまでこれたこと、本当に嬉しく思っております。
 
そんな川崎店では、あるワインが大人気です。
それがこちらの「シャトー・エルヴェ・ラ・ロック2015」


色合いは少し向こうが透ける濃い赤黒色。
赤い果実のフルーティーな香りがありながらも、カカオのような香ばしさも感じられ、口に入れるとしっかりと果実味とコクが感じられます。
程よい酸とあとから柔らかく感じるタンニンはフルボディながらも気品溢れる味わいです。
 
そして味わいだけでなく、お客様がこぞって「エルヴェさんのワイン」と呼ぶことから、親しみと愛情すら感じることができます。

 
このワインを手がけるのは「シャトー・ムーラン・オーラロック」という家族経営の小さな蔵元。
出会ったのは1994年。蔵元から直輸入を始めてから1年たった頃のことです。
 
当時、買付隊はボルドーにネゴシアン(フランスボルドーは、ほとんどのシャトーがネゴシアンと呼ばれる仲買人を通じて商取引を行っています)も通さず、なかなかワインを譲ってくれない、でも、地元では密かな話題のシャトーが「フロンサック」という、あまりメジャーではない所にあると知人から聞きつけ、訪ねていきました。


 フロンサックという土地のワインの品質を向上させる為、自分のシャトーだけでなく地域全体の畑の品質向上にも取り組んでいる方とのこと。
 
しかし、頑固そうで取っつきにくく、ワインは高級ワインにも負けない程のコクはあるものの、渋みが強い…
時間を置けばもっと良くなるのに、年代物はネゴシアン経由でなければ難しいのか・・(一般的にネゴシアンが飲み頃になるまでの年月を保管します)
と、思っていたら、奥のワインカーブに案内され、そこには何と10年以上前の素晴らしい年号のワインが熟成されていました!
 
「ネゴシアンに売らないで取っておいたんだ・・あなたたちのような人が来るのを待っていたんだよ。」と、ニコっと笑った笑顔がとても優しく、頑固ではなく、恥ずかしがり屋だということがわかった瞬間でした。


以降、ヴィノスやまざきが2年に一度開催する生産者とお客様を繋ぐイベント「蔵の祭典」にも参加していただくなど、日本にも何度も来ていただけるようになり、ヴィノスの先代の山崎巽とも意気投合。まるで親戚のようなお付き合いがスタートしたそうです。
 
新しいお店が出来た時は自ら店頭に立ち試飲をしてくれるなど、常にお客様の幸せを考えて、人間としても尊敬している、エルヴェさんとその息子のトーマ。


実は、あの著名なワイン漫画「神の雫」で紹介された時も、時価数十万円する高級ワイン「ペトリュス」と同等評価をとっても決して慢心することなく、「日本のお客様に飲んでほしいから…」と、素晴らしいワインを造ってくれる、現地でも一目置かれる、まさに真のグランヴァン(=偉大なワイン)を手掛けるシャトーなのです。


こちらは、そんなエルヴェさんとトーマのラストネームである「エルヴェ」の名前を付けたワイン。高級感はあっても、決して気取ることのない彼らの人間性がそのまま表現されたかのような1本です。


ヴィンテージの2015年は、川崎店が誕生した年。
このワインができるまでは何十年というワイン造りの経験を経て、さらにはエルヴェさんやトーマの愛情と想いがたっぷりと詰まっています。
 
そんな2人が手掛けたワインだからこそ、日本のお客様からも愛されるワインとなり得たのだと思います。
 
川崎店も、このワインのように多くのお客様に愛されるようこれから先も末永く精進して参ります。
 
ぜひ川崎店にお立ち寄りの際は、こちらの「シャトー・エルヴェ・ラロック 2015」をお手に取っていただければ幸いです。
 
これからもヴィノスやまざき川崎アゼリア店を、よろしくお願いいたします!
 
川崎アゼリア店店長 富士宮