新宿店より、感謝の気持ちを込めて



ヴィノスやまざき新宿店は、東京一の乗降者数を誇るJR新宿駅直結の商業施設、ルミネ新宿の中にあります。 駅から近く便利なことから、これまで多くのお客様にご利用いただいてきました。

そんな新宿店ですが、この1月末で、店舗の契約期間が満了を迎えます。

2016年にオープンしてから、本当にたくさんのお客様にご利用いただき、誠にありがとうございます。
オープン当初からご利用いただいている方も多く、特に昨年は大変な1年となりましたが、変わらず支えていただきました。心から感謝申し上げます。

ルミネ新宿で皆様にお会いできるのは今月で最後となりますが、これからもお客様がワインを楽しむお手伝いができるよう頑張ってまいります。

次の移転先も探しているので、また新しい形で、新宿の街に戻ってくるかもしれません。
その時を、スタッフ一同、心から楽しみにしております。

これまで支えてくださったお客様へ、感謝の気持ちを込めまして、本日より特別なセットをご用意させていただきました。

それが、「厳選人気ワインアソートセット(新宿店・通販・WEB限定)」と、

そして「バースデーヴィンテージ(2016年産)赤ワインセット(新宿店・通販・WEB限定)」です。

新宿店で、特に多くのお客様からご支持いただいてきたワインを選ばせていただきました。

中でも、感謝の気持ちを込めて、どうしても特別なワインをお楽しみいただきたい・・・と選んだのが、「厳選人気ワインアソートセット」に入っているこちらの一本です。

プリウレ・サン・ジャン・ド・ベビアン赤2004

25hl/haという信じられないほど低収穫量のぶどうから生まれる濃厚な味わいで、もう20年以上前から、多くのファンの方から絶大な支持を集めてきた「ベビアン」の、希少な17年熟成です。

グラスに注ぐと、完熟したベリーの香りに、スパイスや樽の風味が一気に広がります。
口に含むと、濃いのに本当になめらか・・・17年もの熟成を経ているのに、色合いも濃く、豊かな果実味もたっぷりあって、まだまだ若ささえ感じさせます。

私自身も2019年夏に現地を訪問したのですが、その時に飲んだこの味わいは今でも忘れられません。

蔵元に到着すると、まず畑を見せてくれました。収穫量を抑えた濃厚なスタイルはそのまま、近年では有機栽培の中でも特に厳格な「ビオディナミ農法」も取り入れているそう。

「ベビアン」は、もともとは1153年に設立された修道院で、その周りにはぶどう畑が広がっており、南仏ラングドック地方で最も古いドメーヌ(蔵元)の一つです。 しかし、伝統や歴史を守るだけでなく、より良いものを造り続けていくという熱い思いを感じました。

それから、様々なヴィンテージ(年号)のワインを垂直で試飲させていただきました。
若いヴィンテージは、圧倒的な凝縮感で力強い味わい・・・でも15年の熟成を経た2004ヴィンテージは、たっぷりの果実味に、さらに熟成による複雑さとなめらかさもあって、本当に美味しかったのです。

ワインの熟成には手間とコストがかかるため、多くのワイナリーは若いうちにワインを販売してしまいますが、こうして飲み頃を迎えるまで自分たちのカーヴで熟成させるのは、自信とこだわりの証。

さらに熟成したオールドヴィンテージは、価格が高くなるのが常識です。しかし、若いヴィンテージのものとほとんど変わらない価格で貴重なオールドヴィンテージが手に入るのは、長年に渡る蔵元との信頼関係と、全国のお客様の支えがあってこそ。

不安な日々が続く中、「お店に来てください」とはなかなか大きな声では言えないのですが、最後の最後まで、お客様に寄り添い続けたい。その思いで、これからも美味しいワインをご紹介してまいります。
もちろん「GOYOKIKI(御用聞き)」も行っていますので、ぜひお電話(新宿店:03-5990-5528)やLINEでお気軽にご連絡いただければ嬉しいです。

ルミネ新宿店 店長 木村

【プロフィール紹介】
JSAソムリエ。大学卒業後、ヴィノスやまざきに入社し、静岡本店でヴィノスの商人魂を学ぶ。 その後、武蔵小杉店、再度静岡本店にてワインだけでなく日本酒も学んだのち、ルミネ新宿店店長に就任。 学生時代に学んだスペイン語とフラメンコを活かし、スペイン語圏の蔵元の通訳経験も。