ご自宅で旅気分!空飛ぶワインはいかが?

なかなか海外など遠くへの旅行は難しい時期が続いていますね。
私も、早く自由に旅行ができる日を楽しみに待っている一人です。

でも、こんな時だからこそ、ワインで旅気分を感じるのはいかがでしょうか?
本日は、大手航空会社のファーストクラス・ビジネスクラスでも採用された、空飛ぶワインたちをご紹介いたします。

世界の航空会社が機内で提供するワインは、毎年何千本もの中から、厳しい審査によって選ばれます。
その中から選ばれるということは、確かな質と味わいをもっている証拠。

でも、ヴィノスやまざきでは「ファーストクラスに採用されたワインだから」という理由で仕入れることはまずありません。味わいとこだわりで選んだワインが、偶然にもその後にファーストクラスに採用されたりすることがあるのです。

本日は、そんなワインたちをご紹介させていただきます。

ファーストクラス搭載、ミシュラン星付きレストランも認めた白ワイン!?
アルダリン・ソーヴィニヨン・ブラン

ビジネスクラス搭載、旨みたっぷりのピノ・ノワールはなんとチリ産!?
テラマター・ピノ・ノワール

【番外編】かけるだけでシェフの腕前に!?絶品オリーブオイル
ペトラリア・エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル
 


まず1つ目は、この白ワイン。

アルダリン ソーヴィニヨン・ブラン

過去には全日空のファーストクラスにも採用された実力派ワイン。ファーストクラス採用ワインは、それぞれの航空会社が専門家をアドバイザーにプライドをかけて選び抜きます。

そんなファーストクラスワインは、有名ブランドワインがほとんどを占める中、約2000銘柄の中から選出されるといわれるこの狭き門を突破したのはなんと・・・南アフリカの小さな無名の生産者「アルダリン」でした。

自然派ワインの産地として近年注目を浴びる南アフリカ。中でも彼らは、ぶどうの質を大切にし、自社ぶどうからワインを造っています。

そのこだわりは、サステイナブル認証も取得し、化学肥料や農薬の使用を最低限に抑え、ワイナリーの運営には太陽光発電を使用するほど。

そんな彼らが造るこの白ワインは、この季節にぴったりの爽やかな味わい。ソーヴィニヨン・ブラン種のフレッシュな果実味を大切にするために、あえて樽熟成は行いません。

グレープフルーツやレモンのような柑橘系の果実味に、若草やハーブのニュアンスを感じる爽快な味わいで、和食や魚介との相性もぴったりです。


2本目は、こちらの赤ワイン。

テラマター・ピノ・ノワール

チリの人気蔵元テラマターが造るこの赤ワインは、過去に日本航空のビジネスクラスにオンリスト。
その味わいの秘密は、ぶどうにあります。

彼らのワインは、100%エステート(自社畑)。
自分たちでぶどうを育て、醸造し、質の高いワインを造り出しています。

手頃で美味しいチリワインですが、低価格のものは、農家からぶどうを大量に購入して造られているものも多いです。しかし、テラマターでは、本当に美味しいワインを造りたい・・・と、ぶどう栽培から徹底的にこだわっているのです。

このピノ・ノワールは、チリでも冷涼な地域のぶどうを使うことで、チェリーやいちごのような柔らかな果実味と、ほどよい酸味のバランスが抜群。

焼き鳥など軽めのお肉料理や、マグロなど赤身のお魚と一緒でも、美味しく楽しめます。味付けは、バルサミコ酢もおすすめですよ!


最後にご紹介するのは、同じくテラマターが造る、こちらのオリーブオイル。

ペトラリア・エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル

日本航空のファーストクラス機内食にも使用されたこのオリーブオイルは、お料理にかけるだけで風味と旨味が増して、シェフ顔負けの本格的な味わいを楽しめます。

もともとは、テラマターを訪問した際に、お土産としていただいたものでした。さっそく使用してみると、あまりの美味しさに感動・・・!交渉して輸入を開始したところ、お客様の口コミで大人気商品となり、今ではワイン顔負けの人気オリーブオイルとなりました。

あまりの人気に、一時は生産量が追い付かなくなってしまったほど・・・店頭に並べられない期間も多い、まるで「幻」のようなオリーブオイルなのです。

お店で見かけたら、ぜひ手に取っていただくことをおすすめしています。

ぜひ皆様も空飛ぶワイン(とオリーブオイル)で、ご自宅で旅気分を感じていただければと思います。

早く旅をしたい旅好きソムリエ 保坂

【プロフィール紹介】
秋田県出身。JSAソムリエ。ドイツワイン上級ケナー。
大学卒業後新卒採用で入社。大手ワイン企業を蹴って入社したことから、最初は図に乗っていたかも・・・と反省。スーパーの売場作り、海外買付のかばん持ち、武蔵小杉店・仙台店の立ち上げ店長を経て、挫折の中から「川上から仕入れたワインを売るのではなく、お客様に喜んで頂く商品を開発することがミッション」と開眼、現職に。 座右の銘は「謙虚 感謝」。 東北出身者として今なお、地元の復興支援を応援。復興支援ワイナリーのサポートにも取り組む。