【食いしん坊Cookブログ】秋のフルーツ×チーズのグラタン編

10月に入り、秋の深まりを感じるようになりましたね。
本日の【Cookブログ】では、涼しくなってきたこの時期に恋しくなる、アツアツのグラタンのレシピをご紹介いたします。

グラタンといえば子供に人気のレシピで、あまりワインに合せるイメージが無いかもしれませんが、本日作るのは、ワインに合うよう特別にアレンジした「梨とチーズのグラタン」。

今が旬の梨は、実はチーズと相性抜群。
今回のレシピでは、チーズは、表面を塩水やお酒で洗って熟成させる「ウォッシュタイプ」の中でも、マイルドで食べやすくミルキーな修道院のチーズ「アベイ・ド・タミエ」を使いました。

チーズにこだわると、簡単にグッと本格的な味わいになりますよ!(ブルーチーズを使っても、ワインに合う大人な味わいのグラタンになります。)
そして2種のスパイス(クミン&粗挽きペッパー)が梨の甘さを引き立てて、ワインがすすむこと間違いなしです。

この季節、こちらのレシピに合わせるなら、渋すぎず、まろやかな赤ワインがおすすめです。

今回は、昨日入荷したばかりの、カリフォルニアの赤ワイン「エストラーダ・クリーク・メルロ」を合わせました。完熟ベリーのような果実味たっぷりのまろやかな味わいが、クリーミーなグラタンとぴったり合います。

このワインを造るのは、ぶどう農家と強い繋がりを持ち、銘醸畑のぶどうから手頃で美味しいワインを造る、カリフォルニア州ナパ・ヴァレーの蔵元「ウォーターストーン」。

オーナーのブレントさんは、テイスティングルームや醸造所に費用をかける代わりに、良いぶどうに全てを注ぎ込んでいます。ぶどう栽培農家と長年の関係を築いてきたことで、ナパ・ヴァレーの中でも有名ワイナリーが指名買いするような、銘醸畑のぶどうを入手できるのです。

ブレントさんが強いパイプをもっているのは、ナパ・ヴァレーのぶどう農家だけではありません。
これまで、カリフォルニアの他の地域からも、質の高いぶどうを見つけて、日本のお客様に手頃で美味しいワインを造り続けてきました。

たとえばその一つが、当店で長年愛されてきた「ハート・オブ・クラウディア・シラー」。
手頃な価格ながら、飲み応えもありつつ、柔らかくジューシーな味わいで、雑誌『男子食堂』の「家呑みワイングランプリ」でプロのソムリエの方々に選ばれたこともあります。

そんなウォーターストーンですが、今年は新型コロナだけでなく、山火事にも見舞われ、非常に厳しい状況に直面することに・・・
20年来のパートナーである彼らのために、何かできないか?
そこで私たちは、彼らの抱えていた在庫を、思い切って買い取ることにしたのです。詳しいエピソードはこちらから>>

その時に、ブレントさんが新たに紹介してくれたワインの一つのが、本日のレシピに合わせた「エストラーダ・クリーク・メルロ」でした。

現地でも主にレストランに卸している「ウォーターストーン」は、コンクール用に審査員受けするようなただ濃くてインパクトある味わいのワインを造るのではなく、食事との相性をとても大切にしています。

この「エストラーダ・クリーク」も、もともとは飲食店用に造られたワイン。
只今「メルロ」と「カベルネ・ソーヴィニヨン」の2品種が入荷しており、まろやかなメルロと、飲み応えのあるカベルネ・ソーヴィニヨン、どちらもぶどうの旨みがたっぷり詰まってするする飲めてしまう、毎日でも飲みつかれない味わいです。

こちらの「エストラーダ・クリーク」2種、そしてブレントさんのナパワイン3種が入った「カリフォルニア応援セット」で、ブレントさん渾身のワインを堪能しつつ、ぜひ応援していただけたら幸いです。

この秋、ぜひお食事と合わせてお楽しみください。

ソムリエ 岩谷