お肉の旨み倍増!?お肉料理と楽しむ「肉ワイン」

2月9日は「肉の日」!

体づくりの基本といえば、やっぱりお肉料理ですよね。お肉の良質なたんぱく質と適度な脂肪は、健康と若さを保つのに欠かせません。

そして、お肉料理を食べるのに欠かせないのが、ワインです。

ワインとお肉料理は、黄金の組み合わせ。
美味しさだけでなく、肉料理をよく食べるフランス人が心臓病での死亡率が低いという、いわゆる「フレンチ・パラドックス」の理由は、ポリフェノールを多く含む赤ワインをよく飲むから、とも言われてきました。

そこで本日のブログでは、お肉料理をより一層楽しむための「肉ワイン」をご紹介いたします!


がっつり、牛ステーキ×ウルグアイワイン

まず王道のお肉料理、牛ステーキに合わせるなら、南米ウルグアイの濃厚赤ワインガルソン・タナ・レセルバ

ウルグアイは、人口約345万人の小国ながら、実は世界一の牛肉消費国。
スモーキーな香りとジューシーさがたまらない薪火焼ステーキ「アサード」が名物料理で、現地でも牛肉に合わせてワインが楽しまれています。

そんなウルグアイから届いた「ガルソン・タナ・レセルバ」は、まさに牛ステーキに合わせるために生まれたような一本。
 

グラスに注ぐと、とにかく濃い・・・!グラスの底がほぼ見えません。
パワフルな果実味にあふれ、しっかりとした骨格の濃厚赤ワインです。

ウルグアイワインを代表するぶどう品種「タナ」の持つタンニン(渋味)が、牛肉の脂っこさを洗い流してくれます。そして、ワインの果実味やスパイスのニュアンスと肉の旨みが絶妙にマッチします。

このワインを造るのは、ウルグアイの「ボデガ・ガルソン」。

ヴィノスやまざきでは、世界中どこであっても足を運び、ワイン造りを確かめていますが、地球の裏側ウルグアイまでも、飛行機で20時間以上かけて飛び、買付隊がその目で確かめてきました。

ガルソンは、過去にも『ワイン・スペクテイター』誌の世界TOP100ワインや、『ワイン・エンスージアスト』誌のニューワールド・ワイナリー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなど、世界的な著名ワイン誌で軒並み高い評価を獲得し、世界から注目を集めてきました。

さらに2020年にも、世界的なワイン専門誌『ワイン&スピリッツ』にて、世界TOP100ワイナリーに選出されるなど、快進撃が止まりません。

その美味しさを支えているのは、無名な産地ながら「ここならきっといいワインが生まれる」と信じて開拓してきた、ワイン造りへの情熱。

そして、徹底的なぶどう栽培へのこだわりです。広大な畑は、なんと1000以上の区画に細かく分けられ、それぞれの区画の土壌や日当たりにあったぶどうが栽培されていて、区画毎に完熟のタイミングを見極めて収穫しているのです。

そんなぶどうから生まれる果実の凝縮感が詰まったワインと、お肉料理のペアリングは、「ウルグアイワインをまだ飲んだことがない」という方にも、ぜひ体験していただきたい組み合わせです。


トロトロ、豚の角煮×南フランスのまろやか赤ワイン

次にご紹介したいのが、南仏の果実味たっぷりのプティ・プロ・カベルネ・ソーヴィニヨンと、豚の角煮の組み合わせ。

しっかり飲み応えがあるのに、どこか優しさも感じさせる、まろやかな果実の旨みがたっぷりのプティ・プロ・カベルネ・ソーヴィニヨン

豚の角煮と合わせると、ぶどうの甘みが、タレの甘さと脂の旨みと絶妙にマッチ。そして、柔らかいけれどもしっかりと感じるタンニン(渋み)が、豚肉の脂っこさを洗い流してくれます。

このワインの造り手「ドメーヌ・グールガゾー」と当店は、もう27年ものお付き合いがあります。

彼らの看板ワイン「シャルドネ樽熟成」は、手頃なのに濃厚で「まるで(高級白ワインの)ブルゴーニュワインみたい」と多くのお客様からも言われるほどです。

このため、「白ワインの名手」というイメージが強く、チラシやワインフェアでもあまり登場しないので、「カベルネ・ソーヴィニヨンの赤ワインもあったかな?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、実はこの「カベルネ・ソーヴィニヨン」も入荷のたびにケースでご購入される方が多く、特に大きく宣伝しなくてもリピーターのお客様だけですぐに売れてしまう、隠れた人気ワインなのです。

近年ではますます品質が向上して、新しいヴィンテージ(年号)の到着のたびに、驚かされます。
目立たなくても、しっかりと良い仕事をしてくれる、そんな信頼のおける蔵元なのです。


【番外編】鶏の旨みたっぷり、海南チキンライス×リッチな白ワイン

最後にご紹介したいのが、しっとり柔らかな鶏肉が美味しい海南チキンライスと、アロマティックな香りがたまらないジボー・エヴァシオンのペアリング。

お肉には赤ワイン!と思いがちですが、白ワインだってお肉に合わせられるんです。特に鶏肉のような白身のお肉には、リッチな味わいでボリュームのある白ワインがぴったり。

そこで、鶏だしの旨みたっぷりのチキンライスには、濃厚な果実の旨みがたまらない「ジボー・エヴァシオン」を合わせました。

このワインを造るのは、買付隊がフランス中を探しに探して、ようやく巡り合ったロワール地方の蔵元、ドメーヌ・ジボー。

フランス屈指の銘醸地ロワールといえば、ソーヴィニヨン・ブラン種から造る白ワインが有名です。

買付隊は手頃で美味しいソーヴィニヨン・ブランを求めて、現地であらゆる生産者を巡りましたが、美味しいものは高い。そして手頃なものは、どれも酸っぱい・・・

苦痛に思えるほど、朝から晩までソーヴィニヨン・ブランの試飲を続け、ようやく出会った小さな生産者が、小さな家族経営の蔵元ドメーヌ・ジボーでした。

ワインを試飲すると、トロピカルフルーツのような溢れる果実味、柔らかい酸味、そして旨味のある味わいで、美味しい・・・!

どうやってこの味わいが生まれるのか?

詳しく話を聞くと、しっかりと完熟させて収穫量を落としたぶどうを使って、ワインを造っているのだそう。夫婦二人三脚でぶどう栽培から手掛ける小さな農家の蔵元だからこそ、造り出せる一本なのです。

そんな話をしていたら、すっかりお腹がすいてきました・・・!
皆様も、お好きなお肉料理にワインを合わせて、美味しく健康にお過ごしいただければ幸いです。

武蔵小杉店 店長 吉岡

【プロフィール紹介】
学生時代はラグビーに打ち込む体育会系で、卒業後はアパレル業界に入社。ヴィノスやまざきの蔵直第一号ワイン「レゾリュー赤ラベル」を飲んでコスパに驚き、長年培ってきたきめ細かな接客力を活かして、好きなワインを仕事にしたいとヴィノスやまざきに入社。推しワインはボルドーの「レイニャック赤」。趣味はサーフィンとトレーニング。