バルチュス カベルネ・ソーヴィニヨン 2016
BALTHUS CABERNET SAUVIGNONテイスティングコメント
蔵直®ストーリー
数万円のワインと誰もが間違えた!ボルドー5大シャトーを凌ぐ実力ワイン
ボルドーに面白いワインがあると知人から聞き、シャトー・ド・レイニャックを尋ねました。
オーナーは実業家でもあるイブ・ヴァテロ氏。
「グラン・ヴァンに負けないボルドーワインを造る!」
「産地にこだわらず、最高のテロワール(土壌)で、今までの常識を打ち破るワインを造る!」
そんな鼻息の荒いヴァテロ氏に、最初は好感を持てませんでした。しかし、マイクロクライメイト※が良いと聞けば、自分の敷地に湖を掘ってしまい、「長く熟成しなければ美味しくないボルドーワイン」というイメージを覆すため、熟成中に樽をまわす醸造技術「オクソラインシステム」を採用して品質へのこだわりを見せるなど、その徹底したビジネスマンっぷりに、脱帽せざるを得ませんでした。
※川、谷、森林などの自然の影響で、狭い範囲でも局所的に気候や土壌といった環境が変わることを言う
ボルドーの街でたまたま会った日本のソムリエの方と一緒に初めて蔵元を訪れた時、ブラインドテイスティングをしました。なんと、誰もがレイニャックとボルドー数万円の高級ワインと間違える程のレベルの高さ!しかも、そのレベルのワインの1/10 という価格!!輸入を決断しました。
その後、レイニャックは2004年に開催された、世界的ソムリエが審査するワイン&スピリッツのブラインドテイスティングで、5大シャトーや他有名シャトーに圧勝し、ボルドーワインのトップとなりました。
とはいうものの、価格を上げる時にはヴァテロ氏とずいぶん喧嘩しました。しかし、それも信頼関係があるからこそ。お互いの意見を交わし合い、最高の環境をつくりあげる。お客様の求めるワインをお届けするためには、欠かせない儀式のようなものです。
今では、「HVE」という自然なワイン造りの認証を受け、グラン・ヴァンと戦うだけでなく、自然でナチュラルな造りにも気を配っています。また、シャトー・ド・レイニャックの中でも、特にこだわった樽をヴィノスのために選んでもらうなど、時間をかけて良きパートナーとなることが出来ました。