社員全員が選んだ、「父の日」に贈りたい酒

「父の日に贈りたい日本酒」社内投票の結果、迷わず全員が巽酒を選びました。

ヴィノスやまざきは創業108年で、先代が「山崎巽」だからなんですか?と、新入社員に聞かれましたが、実は、巽酒の誕生には深い理由が・・・



静岡は、今では吟醸王国として知られ、「磯自慢」「初亀」などで有名です。
今をときめく「獺祭」も、『獺祭の挑戦』という漫画の中で、静岡の吟醸酒造りを学んだことで、獺祭が誕生した・・・と、「静岡酵母」の素晴らしさと酒造りを称賛しています。

実は・・・
その酵母を開発したのが、河村伝兵衛という伝説の開発者。
そして、一緒に製品化したのが、ヴィノスやまざきの先代の山崎巽なのです。

このゴールデンコンビの酒造りを、今なお愚直に守り続けているのが、静岡県磐田市にある「国香酒造」

通常、「国香」の吟醸に使うお米は、美山錦。
しかし、高くても「先代が指定していた山田錦で造りたい・・・」
そんな私達の夢を実現してくれたのが・・・

巽酒なのです。

国香の松尾杜氏は言います。

「静岡の酒は無名だった。
でも、先代の巽社長が、父のように自分ら若手蔵人を育ててくれた。
ヴィノスやまざきさんへの感謝の気持ちは、忘れません。
巽酒は、私にとって第二の父である巽社長に贈る酒です。」


静岡吟醸の伝統伎を守る唯一の匠、国香酒造の松尾杜氏が、特別に醸してくれた限定品を、私も父の日に贈りたい・・・

福井 謙一郎

【プロフィール紹介】
新入社員1期生で静岡本店に勤務し先代の山崎巽に叱られ、育てられ、「商人」としての心得を叩き込まれた、最後の社員。ソムリエの資格を取得し、世界中のワイン買付に現地訪問しているが、原点は日本酒。

父の日に贈る、「ついつい沢山飲んでしまう」と父を困らせるワイン

6月20日(日)は「父の日」。
毎年、父にはワインをプレゼントしています。

私がヴィノスやまざきに入社するきっかけとなったのは、何といっても父の影響が大きいのです。

小さい頃から、よく食卓で父がワインを嗜んでいるのを目にしていました。
普段使うようなグラスではなく、大ぶりのワイングラスに入ったワインはキラキラしていて、とても美味しそうに見えました。大人の格好良さがあり、憧れを抱いたのを覚えています。

そんなワインへの憧れから、大学時代はフランス料理店とスペイン料理店でアルバイトをし、料理にワインが添えられるとさらに味わいが引き立ち、変化する様を目の当たりにしていく中で、ワインの仕事をしたいと強く思いました。

そんなワイン好きの父と私が、10本以上リピートしている思い出のワインをご紹介いたします。

シャトー・ムーラン・オーラロック 2016

ボルドー地方の中でもフロンサックというメルロ種の銘醸地で、家族経営の小さなシャトーが造る赤ワインです。

ボルドーでは、ネゴシアンと呼ばれる仲買人を通した取引が常識。ですが、彼らはその常識を覆し、「顔の見えるお客様にワインを届けたい」と、直輸入を始めてもう30年近くになります。

2019年の夏。 買い付け見習いとしてフランスに行った際に、念願叶って、訪問させていただきました。

彼らは、まさに職人。
毎日自ら畑で作業をするため、土やぶどうの色で手が染まっていました。

自然栽培で育てられた樹齢の高いぶどうから造られるシャトー・ムーラン・オーラロックは、なめらかで濃密な果実の旨味にあふれています。

熟成には、新樽を使っています。通常、新樽で熟成すると、樽の香りがしっかりと付くのですが、このワインは樽のニュアンスを感じさせないほど、ぶどうの味わいをしっかりと感じます。

そして過去には、評価誌で「シャトー・ペトリュス(30万円~)」など、名だたる超高級ボルドーワインと同じ点数を獲得した実力の持ち主です。

「飲みすぎは良くないと分かっていても、ついつい飲んじゃうんだよ」と、父を困らせている1本です。
赤ワイン好きのお父様へのギフトに、ぜひおすすめです。

池袋店 店長 田川

【プロフィール紹介】
JSAソムリエ。レストランでのアルバイト経験から、人の心を豊かにしてくれるワインに興味を持ち、蔵直ワインの楽しさを伝えるヴィノスやまざきに入社。有楽町店、中目黒店店長、通販部を経て、2020年7月から池袋店店長を務める。料理に合わせてワインを楽しむのが好きで、ワインへの情熱は人一倍。


P.S. 父の日の特設ページもオープンいたしました!こちらから
ギフトにも、ご自身用にもお楽しみいただける、特別なワインと日本酒をご用意しています。 ぜひご覧ください。

「父の日」に贈る、ふだんは褒めない父が褒めたワイン

もうすぐ6月。
6月20日は「父の日」ですね。

いつも支えてくれるお父さんや、離れて暮らすなかなか会えないご家族に、この機会に「特別」なワインを贈るのはいかがでしょうか。

生まれ故郷が東北の私も、なかなか実家に帰ることが出来ず、一年以上が経ちました。
今も福島で復興支援に取り組んでいる、私の父。
真面目な性格で、ふだんはあまり褒めたりお世辞を言ったりしないのですが、そんな父が「そういえば、あのワインが美味しかった」と話してくれた一本があります。

スタディ・イン・ブルー

このワインはもともと、カリフォルニア屈指の高級ワイン産地ナパ・ヴァレーで開催していたオークションのために、当店の人気蔵元ウォーターストーンが特別に造った一本でした。

オークションでは、なんと1本約2万円で落札。
そんなワインを、彼らが「当店長年のパートナーであるヴィノスやまざきのお客様に、ぜひ飲んでほしい」と特別に分けてくれたことが、日本のお客様にご紹介したきっかけです。

ナパ・ヴァレーの銘醸畑を知り尽くしたウォーターストーンが、ぶどうにこだわり抜いて造る「スタディ・イン・ブルー」。

買付隊は、これまで何度も現地を訪問し、「もっと濃く・・・!」とお客様の声をお届けしてきました。
またオーナーのブレントさんも、日本に繰り返し足を運び、お客様の声に耳を傾け、ワイン造りに活かしてきました。こうしたお客様のお声があってこそ、毎回入荷するたびにすぐ完売してしまうほどの人気ワインになったのです。

その名前の通り、ブルーベリーのような甘く熟した「青い」果実の印象。
濃厚な味わいで、飲み応えのある濃い赤ワインが好きな父にぴったりの一本です。
今年の父の日は、この「スタディ・イン・ブルー」を父に贈りたいと思います。

そしてヴィノスやまざきの各店でも、間もなく父の日フェアのご予約がスタートします。
ぜひお楽しみに!

商品部 保坂

【プロフィール紹介】
秋田県出身。JSAソムリエ。ドイツワイン上級ケナー。
大学卒業後新卒採用で入社。スーパーの売場作り、海外買付のかばん持ち、武蔵小杉店・仙台店の立ち上げ店長を経て、挫折の中から「川上から仕入れたワインを売るのではなく、お客様に喜んで頂く商品を開発することがミッション」と開眼、現職に。座右の銘は「謙虚 感謝」。
父の背中を追って、東北出身者として今なお、地元の復興支援を応援。復興支援ワイナリーのサポートにも取り組む。

父の日に「特別」を贈りませんか?~思い出と共に限定古酒で乾杯を~


今週末の日曜日は父の日ですね。お渡しになるプレゼントはもう決まりましたか?

私の場合、「こだわりが強い父には、少し特別なものを贈りたい!」と思っているのですが、何にしようか悩んでいる間に時間だけが過ぎて行き、いつも直前になって焦ってしまいます。
同じお悩みをお持ちの方も、多いのではないでしょうか…?

なかなか手に入らない特別なワインをお探しの方には、“古酒”がおすすめです。


ほとんどのワインにはぶどうの収穫年を表す“年号”が記載してあります。明確な定義はありませんが、一般的に10年以上前のものを“古酒”(ヴィンテージワイン)と言うことが多いようです。

「ワインは全て熟成させた方が良いのか?」というと決してそうではなく、1~2年で飲んだ方が美味しいフレッシュな味わいのものや、5年程度で味のピークを迎えるワインもあります。

しかしながら一部の赤ワインなどは熟成が進むことで、渋みがまろやかになり、複雑な香りと余韻の長さが増していきます。長期熟成を経ることで他に代えがたい味わいが生まれます。


ただし”熟成”には、ただ置いておけばいいというわけではなく、温度・湿度、光などの保存環境が非常に大切で、適切に保存をしないと劣化してしまい、お酢に近い味わいになってしまいます。

正しい環境で長期熟成を施したワインは本数が少なく、熟成のための手間とコストによってどうしても値段が高くなり、私たちワインに携わる人間ですら入手するのが困難なことが多いのです。



・・・今、そんな希少なヴィンテージワインが限定数入荷をしております。
すぐに売れてしまうのであまり大きな宣伝をしませんでしたが、今回父の日も近いので、少しだけご紹介させていただきます!

ボデガス・フランコ・リオハ・グラン・レセルバ 1999

スペインの銘醸地、「リオハ」で1890年から続く老舗蔵元。良質なワイン造りで定評があり、地域のリーダー的存在でもあります。その長い歴史の中では、ヘミングウェイやスペイン国王アルフォンソ13世などの偉人もこの蔵を訪問しています。

昨年「蔵直ワイン定期便」という、月に1回、特別なワインをご紹介する頒布会にて、この蔵元のワインをご紹介したところ、大反響をいただきました。(蔵直ワイン定期便についての詳細はこちらをご覧下さい
そこで今回は蔵元に無理なお願いをして、特別にセラーの奥から21年熟成のワインを譲っていただくことに成功しました!


■エスプリ・ド・ペノティエ1998

当店と20年以上のお付き合いがある南フランスの蔵元「シャトー・ド・ペノティエ」。輸入当初から味わいについて私たちと徹底的に話し合い、「日本のお客様が満足する」ワインを造るために有名醸造家を招き入れ、飛躍的に品質が向上しました。
現オーナーの“マダム・ミラン”と弊社買付隊長の種本とは、パートナーであり戦友のような関係。このワインはそんな長い付き合いだからこそ、分けていただけた特別な1本です。

ワインの名前である「エスプリ・ド・ペノティエ」とは直訳すると「ペノティエの魂」。
まさに南フランスワインを極めたペノティエが、魂を込めて造る力強くてコク深い、本格的な赤ワインです。22年の熟成を経ることで更に複雑味や上品さが加わり、まさに“マダムが手掛けるワイン”として女性らしさ、華やかさが表現されています。


■ウォーターストーン・カベルネ・ソーヴィニヨン・リザーヴ2007

ナパ・ヴァレー産のワインは世界でもトップクラスの銘醸地として知られ、高級なものだと数万円~数十万円するものも存在します。そんな中で「ウォーターストーン・ワイナリー」は「美味しいナパヴァレーワインを手頃な価格でお届けしたい」という想いのもと、ナパ・ヴァレーの中でも銘醸地区のぶどうを使用し、お客様が求める味わいのワインを造り続けています。

ナパ・ヴァレーのワインは比較的早い内から楽しめるものが多いため、こんなにも長い熟成を施したものは大変希少です。
しかしながらオーナーであるブレントさんは、「このワインは時間をかけてゆっくり楽しんで欲しい」と語ってくれました。特にこだわっているのは食事との相性を考え、フランスボルドーを彷彿とさせるクラシックスタイルで仕上げるということ。そのため長期熟成を経てこそ、上品で繊細な味わいが生まれるそうです。

今回譲ってもらえた本数は非常に少なく、週末までご案内できるかわかりませんが、是非お早めにお求めいただければと思います。



これらの熟成ワインを楽しむ際には、その年の写真や思い出を語らいながらお召し上がりください。
今年の父の日は、直接お渡しになれない方も多くいらっしゃるかと思いますが、プレゼントにプラスして、電話やメールなどで一言思い出を添えて贈られてはいかがでしょうか。

ご家族の素敵な1日に華を添えるワインとして、お楽しみくださいませ。

駒木根