京都店、涙の営業再開です


ヴィノスやまざき京都店、店長の藤木です。
ふだんはあまりこちらのブログに登場することがない京都店ですが、本日はお客様へどうしてもお伝えしたい!と思い、こうして筆を執らせていただきました。

先週、京都・大阪・兵庫の近畿3府県の緊急事態宣言が解除され、商業施設や飲食店が少しずつ営業を再開しはじめました。
そして、京都店のある商業施設「LAQUE四条烏丸」も、本日5月25日(月)に、約一カ月ぶりに全館の営業を再開いたしました!

店舗が休業中の約一カ月間、お電話やメール、LINEでご注文を承っていたのですが、たくさんのお客様からご心配や励ましのお言葉をいただきました。
「大変な中、ワインを届けてくれてありがとう。家で飲む美味しいワインが、今の私の楽しみです。」
「外出が難しいので、届けてくれて助かります。お身体気を付けてくださいね。」

お客様に支えられていることを改めて実感し、涙が出るほどでした。
本当に、ありがとうございます。


ところで、休業中にお電話でのご注文で「このワイン、まだありますか?」とお客様からの指名買いが非常に多かった、ちょっと意外なワインがあります。南米ウルグアイの蔵元、「ボデガ・ガルソン」です。
 

「ウルグアイでワイン?」と、あまりイメージが湧かない方も多いかもしれません。
私も学生時代スポーツをやっていたので、ウルグアイといえばサッカーのイメージが強く、ヴィノスやまざきで直輸入を開始するまでは、全くワインの印象がありませんでした。

しかし、ウルグアイでワインを造る蔵元「ボデガ・ガルソン」が昨年10月に来日し、京都店のイベントで実際にお会いしたことで、その印象が大きく変わりました。


なぜ、ウルグアイでワイン造りを行うことにしたのか?

オーナーのアレハンドロ・ブルゲローニ氏は、ワインをこよなく愛し、実際に会って話を聞いた買付隊も彼のワインへの熱い情熱に驚いたそうです。
世界各国の銘醸地のワイナリーのオーナーをしていて、ヴィノスやまざきが取り扱うアルゼンチンの「カルロス・プレンタ」や、カリフォルニアの「レンウッド」のオーナーもじつは彼。
カリフォルニアの高級産地ナパ・ヴァレーでは、一部の顧客にのみ販売され通常では手に入らない、超少量生産の「カルトワイン」と呼ばれる高級ワインも造っています。

その彼が、みずから開拓したのが、ウルグアイのガルソン地区。
豊かな大自然に囲まれたこの土地こそが、世界の銘醸地を知り尽くした彼が見つけた「最高の土壌」だったそうです。
 

買付隊も実際に現地まで足を運び、所有する畑を1000以上の区画に細かく分けて徹底的に管理し、丁寧にぶどう栽培を行っている様子を目の当たりにしました。

「畑に起伏が多くて地形が複雑なので、たとえ隣の区画でも、日当たりや土壌の質が全然違ってしまう。大変だけど、良いぶどうを造りたいという思いからだよ。」と説明をしてくれました。
 

質の高さが注目され、昨年は『世界の一流ワインブランド(朝日新聞出版株式会社)』で世界中の一流ワインブランドに並んで紹介された他、今年に入っても、南米の最有力ワインガイドで「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー2020」に選出されるなど、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの蔵元となりました。
 

ウルグアイでサッカー以外に有名なのが、地元の特産品である牛肉です。昨年日本でも輸入が解禁になったので、記憶に新しい方もいらっしゃるかと思います。
ウルグアイは人口よりも牛の頭数の方が多く、国民一人あたりの年間の牛肉消費量も世界トップクラスで、その量はなんと日本人の約10倍!

この牛肉との相性がぴったりなのが、ウルグアイを代表するぶどう品種「タナ」です。ワインの渋み要素である「タンニン」が語源と言われる「タナ」は、濃さとパワーが特徴。
京都店で一番人気のワインも、この「タナ」から造られる、力強い渋みとしっかりしたベリーの果実感がお楽しみいただける「ガルソン・タナ・レゼルバ」です。

実は、私もつい最近まで知らなかったのですが、日本で牛肉消費量が最も多いのは京都府。
そんな理由もあって、京都のお客様からの指名買いが多いのもうなずけます。
 

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まだまだ油断がならない中、お店に行きたくても行けない時には、お電話、メール、LINEで、いつでもお気軽にご相談ください。
そして、またお店で皆さまにお会いできる日を楽しみにしております。

京都店 藤木