あなたの疑問にお答えします!① 甘口ワインの謎とは?

「えっ、これがワインなの!?」
「ワインは苦手だと思っていたけど、これなら飲める!」


お店でご案内していると、こうした驚きの声をいただくワインがあります。
それがヴィノスの「甘口ワイン」たち。

▲ヴィノスやまざきの「甘口ワイン」コーナーで、簡単に見つかります!

実は甘口ワインって、他のお店ではあまり多くなく、ヴィノスでしかないものも多いので
「え?なぜ、ヴィノスさんの甘口ワインって美味しいんですか?」とか、
「自然な甘さなんですが、この味は何故ですか?」というお問い合わせが多いのです。

甘口ワインと言っても色々な国、色々な産地、ほんのりした甘さから蜂蜜のような味のものまでさまざまですし、ヴィノスの特注というものも多いので、なかなか調べてもわからないと思います。
すみません。
今日は、ヴィノスの人気ワインについてお話しさせてください。

私たちは、甘口ワインにも、かなりのこだわりがあるので、甘さを添加したようなワインは一切取り扱っていません。

そもそも、ワインとは、ぶどうが発酵してできる飲み物。
糖分の高いワインは、アルコールの高いワインになりますが、そこで糖分をアルコールにしないで残したものは、自然な甘さのある低アルコールの甘口ワインとなります。

人気甘口ワインベスト5を見ますと

人気NO.1 ソレイユ・キュヴェ・ユウコ 赤 甘口

南フランスラングドック地方 自然な糖分を残し、低アルコール(6%)に仕上げています。

NO.2 3ブリッジズ 貴腐ワイン

ヴィノスのパートナーの、オーストラリアのカラブリア・ファミリーが造る貴腐ワイン。
ぶどうを完熟させ干しぶどう状態のものを使用し、特殊な製法で作るデザートワイン。
フランスやドイツ産なら5,000円は下らないどころか、数万円、数十万円・・・が、まさかの2,380円。
しかもワインコンテストの甘口ワインの部でNo.1になったことも。

NO.3 ネルソン オレンジ・マスカット

カリフォルニアで絶滅品種のオレンジ・マスカットを探し、メンドシーノの農家からぶどうを買い取って特注で造っています。その名の通り、柑橘系なのにマスカットのような甘さ。

NO.4 マンフレディ アスティ・スプマンテ

もともとお爺さんの代にワインを大八車で行商していたマンフレディ家が、「美味しいアスティ(甘口スパークリング)はないの?」というお客様の声から造り始めたという、マスカットを頬張ったかのような甘口スパークリングワイン。

NO.5 ブラウネベルガー ユッファー リースリング シュペートレーゼ

実は、創業時から一番売れているのが、このワインかもしれません。

ワインは苦手と言っていた日本酒通の先代が、それではだめだと通い始めた日本で一番古いワイン塾「岩野貞夫ワイン教室」で、亡き岩野先生が教材用にドイツから輸入したワイン。

日本人に本当に美味しいワインを飲ませたい!と、岩野先生が選びました。
そのワインを口にした瞬間、先代は涙が出る程、感動したそうです。
甘いのに、きっちりした酸味もあるのですっきりして、もう、なんとも言えない幸せな気持ちになったと聞いています。

ドイツのモーゼル地区にある、ウィリ・ハッグ家という小さなワイングート(蔵)で造っています。
ドイツワインは【 村名 + 畑名 + 格付け(下記を参考にしてください)】で表記されますが、
こちらは、

・「ブラウネルベルグ村」の
・「ユッファー(乙女)という畑」の
・「シュペートレーゼ」という甘さの格付け。

モーゼル川の厳しい斜面にあり、収穫は命綱を使って行うこともあるという畑。

この畑のぶどうでワインを造っているのは、この蔵の親戚など数件。
そちらの価格は下のクラスでも4000円位する高価なワインなのです。

が、ウィリ・ハッグは、本当に小さな家業。
岩野先生が亡くなられ、ワイン教室が解散され、輸入してくれていた酒屋さんもご高齢廃業。
大手のインポーターが狙っていた時に、このワインの以前の輸入元だった酒屋さんから、

「このワインはヴィノスやまざきにしか譲りたくない。末長くお願いします。」

と、当時から一番たくさん販売していたヴィノスやまざきに代理権をくださったのです。

日本に本当に美味しいワインを広めたい、そう思ってこのワインに取り組んでこられた先代や、その時代のワインの開拓者のためにも、私達は、このワインの良さをお客様に伝え続けていきたい、と考えています。

美味しい甘口ワインって何でしょう?
甘さだけではなく、しっかりとした酸ものった味わいのもの・・・
砂糖や添加物ではなく、ぶどう本来の甘さを活かして作られたワイン・・・
私は先代から、そのように教わってきました。

そういうワインは、朝晩寒く、しかし日照量もある斜面等で造られている場合が多く、買い付けは苦労することもありますが、
「これなら、私にも飲める。」
「ワイン好きだから、デザートとしても飲みたい。」

そんな方々に楽しんで頂ける甘口ワイン。

これからも甘口ワインのパイオニアとして、美味しいワインをご紹介できるよう、頑張っていきますので、是非ヴィノスの甘口ワイン、お楽しみください。

種本 祐子

ヴィノスやまざき 取締役社長
シニアワインアドバイザー、カリフォルニアワインマスター、他フランスのワインの騎士等、数多くの称号あれど、常にワインの師匠は「お客様」。お客様の求めるワインが、なければ造る!そんな思いでワイン一筋35年。